英語との付き合いは中学からで、学校時代は唯一の得意科目でしたが、会社(銀行)は英語とは直接関係がない部門でばかり仕事をしていました。定年を機に、何か目標を決めてやるものがないかと考えておりました時に会社時代の先輩から通訳ガイドの国家試験のことを聞きました。これがきっかけで2001年に富士アカデミーに入学し、受験勉強に取り組むことになりました。
最初は2年も勉強すれば合格できると自信満々でしたが、それは甘い考えであった事をその後の経験で痛感させられました。人間何事にも先ず謙虚でなければいけませんね。
2005年、待望の二次に合格しましたが、喜びも束の間、二次は不合格。そして2006年二次再挑戦でやっと結果を出すことができました。
■一次試験英語攻略法
富士アカデミーにお世話になったのは1年間だけで後は自己学習が中心でした。富士アカデミーの教材は、いずれも優れたものばかりばかりですが、中でも「時事英語単語集」はボロボロになるまで使い込みました。(当時は今のように製本されてなかった。)
2005年の一次試験に合格するまで殆んど自己学習でやってきましたが、通訳ガイドの試験と並行して英検1級にも挑戦していましたので通訳ガイドに特化した勉強をやったことはありません。
富士アカデミーの模擬試験は何回か受けましたが自分の弱点を知る上で大変役に立ったと思います。読解力を強化するためNewsweekを定期購読し色々な分野の英文に触れるように努めました。
英文法は江川泰一郎著の「英文法解説」(金子書房)を繰り返し精読しました。
英作文は、今でも苦手ですがこればかりは実際に書いて慣れるしかないのではと思います。気に入ったsentenceがあれば、ノートに何回も書き写してRead aloudして覚えるようにしました。
100人居れば100通りの勉強法があると思います。重要なことは、自分の勉強法を信じ、最後までそれをやり続けることだと思います。継続は力です。続けている限り進歩、上達があり一日でも怠ると後退です。外国語の勉強は、そんな地道な努力の積み重ねのような気がします。
■一次試験社会科攻略法
元来、歴史や地理には興味をもっていましたので、勉強は大変楽しいものでした。知る喜びというのでしょうか。そうゆうわけで、ごく一般的な勉強しかやっていませんので特に受験生に参考になるような事はありませんが。
参考書などはビジュアルなものの方が記憶retainする力が強いと思います。歴史なら「図説日本史」(東京書籍)地理なら日本地図を座右にして富士アカデミーの教材の副教材として活用したら如何でしょうか。
富士アカデミーの二次対策クラスを9月から受講はしましたが、合格できたのは、このクラスで徹底的に教えていただいた先生方のお陰であると大変感謝しています。
授業は当然ですが、実践的で合格のためのノウハウを教え込まれました。特にブラウン先生の模擬面接の批評は痛烈で、“You’ll be failed”と手首を切るジェスチャーをされた時は自信喪失以上の絶望感を味わったものです。
しかし、これも合格を願う先生方の愛のムチであり、こうした経験を乗り越えたから合格できたのだと思います。授業の中で、各先生が繰り返し言われたことは次の4点に要約されるだろうと思います。
1. quick response
2. eye contact
3. smile
4. passion
本番で、この4点をどの程度実行できたかは自信がありませんが、1歩でも近づけるよう精一杯努力した事は事実です。特に4.のpassionに関して言えば、本番のインタビューで「どの観光地を勧めますか」と聞かれた時、すかさず、奈良の法隆寺を挙げました。実はその年の9月に京都・奈良を旅行した時、法隆寺を見学し、その美しさに大変感動した事を思い出したのです。拙い英語ではありますが一生懸命に法隆寺が仏寺であること、その長い歴史や美しさについて、私には珍しく雄弁に(?) 情熱的に話しました。これが合格の決め手になったと今では確信しています。
この事に関してもう一点付け加えさせていただければ、観光地を説明する際、参考書やガイドブックの知識を丸暗記するより実際に自分で行き、そこで体験した事を自分の言葉で話す方が相手の心に伝わるのだと言うことです。「現場主義」は何事にも通じる要諦ではないでしょうか。
合格するまで6年かかりました。特に昨年は2次再挑戦で、相当なプレッシャーがかかっていました。合格できたのは、運がよかったのだと思っています。亀の歩みではありましたが、諦めないで続けてきてよかったと思っています。
朝の来ない夜は無いのですから、合格を目指して倦まず弛まず真面目に取り組んでいれば必ず夢は実現します。
1. 知念先生の英語教育に対する情熱と豊かな知識、そして生徒に対する深い愛情。
2. reasonableな授業料。
3. friendly and homeyなクラスの雰囲気。
|