通訳ガイド当校合格者小平 明榮さん
2006年4月開講受講生
2007年度通訳ガイド試験当校合格者

<自己紹介>

私は仕事の関係で主に40歳代後半まで外国の諸都市、特にニューヨーク、パリ、バンコク、北京、香港などへ出張し、英語に触れる機会がありましたが、立場が上になるにつれて現場から離れ、むしろ統括的な日本市場での仕事に移りましたので、ここ10数年程は英語から遠ざかっておりました。また元々私の専攻は経済学だったものですから、英語をきちんと勉強してこなかったこともあり、一昨年、将来の人生設計の一つの目標としてまず英語をきちんと学んで通訳ガイドの資格を取ろうと決心しました。日本人として国際化の進む現代社会で、英語は必須条件ですが、日本のことを知ることは最も重要なことと考えておりましたので英語の学校というより通訳ガイドの学校で両方を学ぼうとしたわけです。4月の入学時期までは時間がなく急ぎ案内書を取り寄せようと電話したのがこの富士通訳アカデミーでした。幸いにも女性の方が親切に応対してくださり、知念先生のオリエンテーションは十分聴きごたえがあり私でもついて行けるかなあという感触があったものですからこの学校に申し込みました。年のことも考えて、猛勉強などは頭になくゆっくりとしたマイペースで勉強しようと思っておりましたが、大学と違ってここでは本当に勉強しないといけな~い!と痛感しました。一旦目標を決めた以上退路はなく頑張るしかなかったわけです。勉強を始めたばかりは集注出来ずついつい遊びに行くことや友人とレストランで美味しいものを食べるとかしていましたが、3年くらいで目標を達成したいと心に決めてからは昨年は本当によく勉強した様な気がします。やはり学校の先生方がいらっしゃったからここまでやってこられたんだと思います。ご指導くださり本当にありがとうございました。

1.1次試験英語対策

私の場合は学校から与えられた教材は最低限自宅で勉強するように心がけました。特に単語、熟語、時事単語は初めは知らない語彙がけっこうあってとまどうかもしれませんが絶対に覚えるしかないと心に決めて自分に合った覚え方を工夫してみるのが良いと思います。私はまず発音記号を基に発音を何度か繰りかえし音から意味を導けるように努力しますが、語源を基にするときもありますし、時折例文を作って記憶に焼き付けるようにする場合もあります。まぎらわしい類似した単語は例文を作ることでその意味やスペルの違いを明確に区別出来るように工夫しています。ただ棒読みしたり丸暗記しても記憶に残らないのです。まだまだ単語の引出しが私の脳内に増えていませんが、あせらず少しづつ増やしてゆこうと思っています。この単語や時事単語は試験に大いに役立ちますから必須です。精読用英文は毎回必ず日本語への翻訳に頭を悩まされますが、この内容把握が苦労する分身につきますので、とても重要です。TimeやNewsweekなどの異なった文体のコラムの中から特に日本関係の記事を抜粋しているので内容がとてもおもしろく興味が持てると同時に読解力をつける上で良い勉強効果が得られます。普段難解な文章に触れることがないので劣等感の塊になりがちですが、この訓練のお陰で本試験が少々易しく感じられましたので、この精読英文はmustです。学校の教材以外にはDaily YomiuriやJapan Timesを読み時折Mainichi Weeklyに目を通していました。とにかく“継続は力なり”といわれる様に日々の努力に尽きるのではないでしょうか。

2.1次試験社会科対策

社会科については私は英語の学習にけっこう時間を割いておりましたので学校の教材を勉強するのがやっとでした。特に山川の“日本史”は数回の授業で古代から現代まで網羅するたえ1回分の授業で相当のページを予習して行かなければならなかったのですが、本試験ではけっこう学習してきた中から出題されましたので驚きでした。歴史はこの本1冊と学校での模試にチャレンジ出来れば大丈夫だろうと思います。地理は社会科テキストと山中先生が奨めて下さった小学生の社会科“白地図まとめノート”を活用しました。こちらは9月の試験の直前に読破したのですが地理を統計的にわかりやすく出題したもので大助かりでした。一般常識につきましては、あえて特別な勉強をしませんでした。正直言って時間がなかったのです。毎日2紙(日経と朝日)に目を通すようにしていましたので、ここからの知識と旅行、音楽、美術、映画などの趣味の知識が頼りでした。国際問題や法律に関する問題など新聞の力を痛感しました。社会科は授業を受けると同時に常日頃からガイドという職業を意識して生活することではないでしょうか。その日その日のニュースやトピックスから知識を広げてゆくのも1つの方法かと思います。

3.2次試験対策

恥ずかしながらこの2次対策につきましては本当に勉強不足でしたから後輩の方々にアドバイス出来ることがないのですが…1次試験がだめだったかもしれないと決めつけておりましたので結果発表の11月16日に合格ハガキが届いて驚いてまず学校に電話し、セミプライベートのクラス補習を予約いたしました。2月2日が面接試験でしたので、約2週間私らしくもなく本当に必死で毎日学校に通学し朝から夕方まで2次対策教材と他のトピックスなどをまぜたレッスンを受けました。この2週間は英語で話すこと発音をきちんとすることなど中心に応答形式で集中してやってきましたが、相当短期につめ込むことは厳しかったです。今勉強中の方はぜひ1次対策の勉強と一緒に午後の2次対策の別レッスンも勉強しておいた方が良いです。急につめこんでも脳が働いてくれませんし声もかすれ良いことは決してありません。私はこの2週間につめ込むことしかしなかったのでクラスに参加していた受験者の人々と意見交換したり情報交換しつつ自分を高めてゆくことが精いっぱいでした。セミプライベートは約5名の生徒数で外国の先生が個人面接として一人一人に質疑応答する学習ですが、これを通してむずかしさを実感すると同時に度胸だめしには役立ちました。本番は日本人の通訳の面接官と外人女性でしたが、日本人の通訳官からは何の質問もなくすべて外人女性との受け答えでしたが、あまりあせりは感じなくて坦々と終わったような気がします。面接が終わってから反省すべきこよ多々有り、落ち込みましたがそれも一つの経験で良かったのではないでしょうか。面接は自分をいかに冷静にコントロールして話せるかだと思いますので、出来るだけ長い期間十分な話す訓練をして自分に自信をつければ恐い者なしでしょう。

4.これから受験される方へのアドバイス

英語ガイドという専門職の試験ではありますが、基本は日本人としての常識・知識が十分にあるか?日本語は日本人として十分に理解し表現できているか?というようなことがまず英語勉強の前にクリアーしなければならないと思います。広く外に目を向け社会への探究心を持つことで英語学習ということさら専門的分野に偏りがちな勉強や考えに良い刺激を与えられるのではないでしょうか。英語学習は皆さんそれぞれに頑張っていらっしゃると思いますが、他の科目と違いネイティブの人たちや先生のアドバイスを絶対必要としますので、自習と学校での学習を効率良く組み合わせることが大切だと思います。またFEN放送やNHKラジオを聴いたり、時折、“日本の昔ばなし”の英文訳を読むのもおすすめです。とにかく我々はネイティブではないのですから根気よく生涯学習のつもりであせらず英語に取り組んで行くことでしょうか。

5.富士のよかったところ

私は富士アカデミーで勉強を始めてガイド試験に合格出来ましたので、他の学校と比較はできませんが、知念先生をはじめ山中先生、岩渕先生たちが非常に熱心に生徒に接してくれて学習意欲がわきましたことに感謝しております。また教材で十分に試験に対応できますので他の学習教材を捜さなくても大丈夫だと思います。授業の中で知念先生の精読用英文は非常に英語の力をつけるのに役立ちました。また各クラスとも少人数(平均15名くらい)なこととこの学校の受験生が親しみやすくけっこうクラスで友人を作りやすくお互い勉強しやすい環境を作ってこられたことなどあげられます。さらに四谷という交通の便が良いところなので気に入ってます。とにかく勉強する意欲さえあれば、各先生方は何とか我々の力を引き出して下さいますので安心して学校にゆだねることが出来ますから皆さん勉強してゆきましょう。