通訳ガイド当校合格者坂井 啓二さん
2006年4月開講受講生
2007年度通訳ガイド試験当校合格者

<自己紹介>

昭和24年生まれの団塊世代です。中高年のガイド試験奮闘記としてお読み下さい。英語は中学以来の好きな得意科目でした。英語が主要教科となった中学1年に出会った、音読を徹底指導いただいた英語塾のS先生やNHKラジオ英会話、そして学生時代のESS活動。そんな経歴から某損害保険会社では国際部で8年間、英語の書類と取り組み外国人との応対も経験しました。ところが、その後はもっぱら国内業務一辺倒で英語との関わりは、細々とNHKビジネス英語を聞き流す程度でした。受験のきっかけは、社内の資格取得奨励でFP(フィナンシャル・プランナー)資格に取り組んだものの、挫折と面白みが少ない(各人の適性にもよるのでしょうが、、)とボヤく私に、カミサンが一言「好きな英語にチャレンジしたら?」旅行も歴史も大好きな中高年の例に洩れず、小生も例外ではなく、英語+歴史・地理など、ガイド試験はまさにうってつけの「オモシロイ資格試験」のハズでした。そんな経緯をへて、KHK語学テキストに掲載されていた広告で富士アカデミーを知り、勤務先に近い事と、雰囲気のアットホームさに惹かれ通学コースを選択しました。授業見学時に隣あわせた同年代の男性に通学理由を尋ねたところ、「英語が趣味ですから!」と、明るい返事。そうだ、私も、資格試験にチャレンジなんて肩肘張らず、「趣味」として英語を勉強しよう!と,今振り返ると、これこそがその後の長い苦難のスタートでした。

1.1次試験英語対策

己を知る+楽しむ;長いブランクがあったとはいえ、英語に多少の自信があった私でしたが、初日に配布されたすべての教材、とりわけ単熟語集は自信を打ち砕く最たる教材でした。カギとなる単語力―なのに未知の単語が続々!が、「趣味」と割り切れば、未知との遭遇よろしく、辞書をひきながら、語源に感心するやら例文を書き加えるなど更に?楽しみました。時々目を通した英字新聞に覚えた単語や熟語を見つけた時はニンマリ。脳学者の言うには、幼児が一人でオシッコが出来き得意気に母親を振返り、「ママ、見て!」と呼ぶ時、ドーパミンという脳内物質がシャワーのように溢れ出しているのだそうです。正に、この脳内物質の快感!・反復!反復!;単語だけでなく、英作文も読解も、一度ではほとんど身に付きません。知念先生がおっしゃる、「忘れるのは恐れるな、忘れる以上に覚えればよい。」とは至言です。特に、記憶力が衰え始めた中高年にとり、気持的に大いに救いとなりました。単熟語集・時事単語は、覚えにくい単語をマーカーで色分けしたり、繰り返す度に、まだ覚えられなければ×や●をつけ、重点的に学習しました。辞書に当たった単語では、反対語や類語を拾ってチェックしました。英作文は、小テスト・模擬テストのノートを作り、添削を繰り返しました。「ただ単に暗記・見直すのではなく、必ず英作文を繰り返して自分の回答と模範解答を見比べるように」、という岩淵先生のアドバイスはとても参考となりました。手間がかかり苦しいですが、効果があったと思いました。ただし、添削でExcellentの評価を頂いた場合は、自分の回答も一緒に挟み学習しました。(繰り返しても、中々、自分の発想パターンから抜けだせないもので、寧ろそのパターンを手直しして生かそう、との手抜き?)・語学の勉強に王道なし;年齢や生活、そしてベースとなる英語の基礎力は各自千差万別です。したがって、これをお読みの皆さんの勉強方法も千差万別の筈です。先輩の助言ややり方はあくまでもヒントに過ぎず、こうやらなくては、何時間やらなくてはというものでは無く、自分の学習方法は自分で考え自分にあったやり方の工夫を重ねるべき、と思います。ただし、教材や学校が無数にある中で、通訳ガイド試験に合格を目指すには、富士アカデミーの教材・受講をお勧めします。

2.1次試験社会科対策

富士の教材である、白地図・山川出版社の日本史教科書と過去問を中心に勉強し、補助教材として、日本地図帳・歴史年表と元祖日本史の年代暗記法(旺文社)・「日本国勢図会」ジュニア版日本のすがたを参照しました。富士で指導いただいたように、主要な地理・国定国立公園など、そして日本史の基本知識をまず学習してから、過去問で傾向をつかみ、新聞記事の中で関連がありそうなものはよく読むよう努めました。この数年の傾向の変化は大きく、得意な分野の筈が、意外と手こずりました。昨年から社会3科目が分離合格の制度が導入されたおかげで、今年は英語に集中できたのはラッキーでした。

3.2次試験対策

準備のスタートは早めに;9月2日に1次試験が終わり、発表は11月半ば。そして2次試験は12月2日―1次試験を乗り切り残暑が残る9月、惰性で過ごす10月。発表までやる気はイマイチ!気分的には、こんな流れですが、2次対策テキストを一読すると判るように短期間に目を通せる分量ではなく、また範囲も広範囲です。まず2次対策テキストを学習し、各テーマや設問への自分なりの解答や使える表現をマスターするよう努めました。・英語脳・しゃべる筋肉を鍛える;今までの1次対策はどちらかというと読解が主体です。スポーツと同様に、鍛えるべきは「しゃべる筋肉」!そう気がつき、「NHK英語でしゃべらナイト別冊シリーズ 1日5分でもっと英語脳をつくる音読ドリル」(アスコム)を買い求め、付録の音読CDの1日5分学習を毎日励行しました。CDにはゆっくりと普通の2種類のスピードで録音されていて、それに合わせ音読を繰り返す学習方法です。「普通」とはいえネイテイブのスピードに合わせる音読はなかなか大変な作業で、当初はしゃべる筋肉不足で口が回りませんでした。・回答の幅を広げよう;基本はあくまでも富士のデキストで十分ですが、自分なりの味付け・意見や言い回しを探して、英語で語る日本事情(ジャパン・タイムス)、Finding Japan(Jリサーチ)も目を通しました。ホンモノの日本文化にも触れようと(受験勉強の息抜きも兼ねて)、折をみて「伊能忠敬の大日本絵図展」(大きさと美しさにビックリ!)「浮世絵展」(やはり葛飾北斎はスバラシイ!)や「大徳川展」(まさに江戸時代のホンモノの美術展)などに足を運びました。・2次対策の徹底活用を!;富士には2次対策授業・グループレッスン・プライベートレッスンのメニューがあります。先生がたにも恵まれ、経験豊富なブラウン先生やプロパー先生の指導・アドバイスは素晴らしく、また楽しいものでした。できる限り授業に出席し、他の生徒の模擬面接のやりとりを目の当たりにし、刺激と自分ならどう表現するのか沢山のヒントをもらいました。2次試験直前の授業の盛り上がりは、生徒の熱気とあいまって英語を学ぶ醍醐味?を堪能した次第です。直前には、一度他校のプライベートレッスンを利用しましたが、個人の発言時間を別にすれば、富士のグループレッスンで十分と思います。

4.これから受験される方へのアドバイス

あきらめない!第2の職場へ移ったのを期に始めた通訳ガイド試験へのチャレンジも数えること6度目(確か・・)。わが身の努力不足を棚にあげ、試験制度の変更や問題に恨んでみたり、仕事や他の趣味(同時期に新しい趣味、弓道も始めて稽古や審査も!)で忙しい、などと言い訳ばかり。更には、第1次試験敗退を繰り返す度の落ち込みと、手あかで汚れた教材を再び開ける憂鬱さ。所謂、モチベーションの低下です。「あきらめたら絶対に合格はない。諦めるのはいつでもできますよ。」知念先生や岩淵先生に頂いた励ましのお言葉に背中を押され、勉強を続けた今年―そう女神は、私にもほほ笑んでくれました。・夢を大事に、、まず目の前の今日の勉強から;長期間の目標達成には夢が大事とよく言われます。そうあの東京デズニーランドのコピーにもDream is your will what your heart makesなんてありますが、年に1度の試験とは言え、日程的には、意外と短いのです。1次試験終了後の勉強を再開後も新年を迎え、春ともなると、本番まで数か月、という感じです。富士を受講であれば、小テストや模擬試験もあります。長期学習の目標をもったら、昨年の失敗を振り返ったり試験までの日数を数えるより、寧ろ目の前の学習・今日の学習を大事にしましょう。・他の試験へのチャレンジも;「ガイド試験だけで手一杯。とても他の試験へのチャレンジは無理。」と考えていました。けれども試験制度の変更もあり、苦戦している英語の免除を狙い英検1級受験にチャレンジしました。富士の英検コースも受講し、2度受験し、不合格ではありましたが、ガイド試験と異なり、採点結果がある事・傾向や対策が明確な事(これは中山先生や岩淵先生のご努力に負うのかも知れませんが)で、自己の強み・弱みが明確に把握出来ます。更には、英作文のポイントが、ガイド試験のそれと重なり役立ったと思います。(この英検の取り組み前の、前年の問題;富士山について述べよ、は私にとって難問でした。)

5.富士のよかったところ

・「教材」「先生」そして「学ぶ場」;これは学習する上で必須の条件です。(学習者の努力・熱意は勿論ですが)このどの点をとっても、富士は素晴らしい、の一言です。なぜ、どうしては先に述べた通りです。もし、もっと知りたければ、ご自分で確かめてください。