通訳ガイド当校合格者赤堀 浩一郎さん
2008年度通訳ガイド試験当校合格者

<自己紹介>

私がガイド試験に挑戦しようと思ったきっかけは、訪日外国人観光関連事業の立ち上げでした。
私は、大学卒業以来、大手航空会社に長く勤めておりましたが、自らの手で事業を行いたいと常々考えておりました。そんな中、一昨年の夏に、旧友の岡野太郎(彼も今回、富士同期として合格してます)と意気投合し、訪日外国人観光事業を起業することとなりました。どんなビジネスにおいても大切なのは現場です。訪日外国人観光は国を挙げて盛り上がりを見せていましたが、どこまで現場の実態をとらえているのだろうか、というのが私たちの疑問でした。
訪日外国人観光においてお客様と常に接し、一番現場を理解しているのは通訳案内士ではないか、であれば、通訳案内士を軸とした訪日外国人観光振興を展開していくことは極めて真っ当な方法ではないか、という結論になりました。
そのためには、自らも通訳案内士となれば、より現場感覚を持った事業展開ができると思い、富士の12月生として勉強を開始しました。私も岡野も海外留学や英語を使った仕事の経験があったため、英語の勉強は比較的苦ではなかったと思いますが、勉強の最中に、16年勤務した会社を退職し、新会社を立ち上げ、更には総合旅行取扱管理試験にもチャレンジしていましたので、大変慌ただしい毎日でした。
一方、旧友と久しぶりに机を並べ新しい目標に向かって勉強する日々はとてもワクワクする楽しい毎日でした。
知念先生には勉強のことはもちろん、事業についても色々相談にのってもらい大変感謝しております。

1.1次試験英語対策

英語の勉強は「単語の暗記」につきると思います。その中でも一番優先順位が高いのが、日本文化関連単語です。
毎年15点程度の配点で出題されますし、和文英訳でも要求されることが多々あります。更には1次試験のみならず、2次試験でもこれらの単語の語彙力が成否を決めると思います。この単語は非常に特殊なので、どんなに英語に自信のある方でも、恐らく知らない単語ばかりだと思います。富士の「英語通訳ガイド試験必須単語集」ならびに知念先生オリジナルのプリントを確実に覚えることが大切だと思います。その際、単に覚えるのではなく、スペルが間違いなく書けるという練習を積むことが必要だと思います。 その次に力を入れたのは、富士のテキストでいえば、「通訳ガイド試験・英検1級単語集」です。これはまさに英検1級で求められるような高尚で難解な単語ばかりです。日本文化関連単語のように直接試験で問われることは少ないですが、読解問題、とりわけ英文和訳の問題で、これらの単語をキーワードとしてくるケースが多いと思います。これらの単語を知っていると読解問題がスムースに解けるようになると思います。こちらはスペルを書かせる問題はまずないと思いますので、単語を見て、日本語訳が出来れば充分だと思います。

2.1次試験社会科対策

まず、日本史ですが、例年の試験の傾向でいえば、「文化史」の比重が高く、一番力を入れるべきだと思います。確かに、山川の日本史の教科書を全部暗記できれば理想なのですが、課目数が多い中、なかなかそこまで時間が取れない方も多いと思いますので、過去問を自分なりに分析して、頻出分野に絞って勉強して、確実に60点を取りにいくやり方もあると思います。
次に地理ですが、出題の傾向として、地図や文脈から知識を問うケースが多いと思いますので、単に個別に暗記するのではなく、複合的に勉強することが必要だと思います。私の勉強方法でいえば、白地図をベースに勉強しました。白地図に、「国立公園・国定公園」、「山・川・湖などの名称」、「気象特徴」、「名産品」、「産業」などを書き込み、さらに周辺情報、例えば、富士川であれば、日本三急流なので、富士川(日本三急流:最上川・山形、球磨川・熊本)といった感じで情報を追加していきました。こうやって一つのテキストにあらゆる情報を書き込んで、知識を点ではなく、面で覚えるようにつとめました。
最後に、一般常識ですが、これは地理とはやや異なり、点としての、個別の知識の多さが問われると思います。ですので、富士のテキストはもちろん、就職試験用の時事問題テキストを購入してひたすら覚えるしかないと思います。
また、新聞、雑誌、テレビ、書店、電車の吊り広告などあらゆる情報に日常的にアンテナを張っておくことも大切だと思います。

3.2次試験対策

2次試験は、1次試験が終わってから準備される方が多いと思います。しかも合格を確認してからという方も多いのではないでしょうか。その場合、実質的な準備期間は2週間ぐらいですので、英会話に不安のある方は、1次試験と並行して準備をされないと間に合わないと思います。私の場合も、しばらく英語を使わない日々が続いておりましたので、仲間同士で模擬面接を繰り返すような練習は必要だと思います。通常の会話力以外のポイントでいえば、1次試験同様、日本文化関連の単語力だと思います。日本文化・時事関連の質問が殆どですので、これらの単語をマスターしていることが極めて大切です。
そういった意味では、1次試験対策が2次試験対策も充分兼ねていると思います。単語を覚えたら、想定問題集に対して、自分なりの回答文例を作成することをお薦めします。模範解答は概ね高尚過ぎることが多く、丸暗記するにはやや無理があり、自分なりの言い方で回答できるようにする方がお薦めです。その際、全部を暗記しようとするよりも、キーワードやキーフレーズをしっかりマスターする方が、当日の面接において、想定とはやや違う角度での質問でも柔軟に対応できるようになれると思います。

4.これから受験される方へのアドバイス

通訳ガイド試験は課目数が多く、勉強が散漫になったり、あるいは偏ったりしがちだと思います。受験される多くの方が、お仕事をされていたり、家事を抱えていたりと大変お忙しい中、勉強に取り組まれる状況ではないでしょうか。ですので、時間を有効に使って、効率よく勉強することが大切だと考えます。過去問から試験の傾向を把握し、また自分の得意・不得意を見極めて、出来るだけ、絞り込んだ勉強をすることをお薦めします。

5.富士のよかったところ

少人数制ですので、知念先生を中心に非常にアットホームです。久しぶりに受験勉強する方が多いと思いますので、教室の仲間同士で励ましあいながら勉強できる環境は富士ならではと思います。
また、ガイド試験合格後も、富士のネットワークは大変有効です。ガイドはフリーランスですので、ある意味孤独な仕事です。富士での仲間同士で、ガイドになった時でも情報交換をしたりしている方は多く、大きな財産になると思います。
是非、富士でガイド試験にチャレンジしてみて下さい。将来、ご一緒にお仕事が出来る日を楽しみにしています。