20年近くフランス語環境で仕事をしていた私にとって、英語は「できればいいけど」程度であり、必死に勉強する気持ちにはなりませんでした。それに、大昔に英検2級を取得していたので、「まあ必要なら、なんとかなる」という気持ちが強かったのも、改めて英語に取り組もうとしなかった理由の1つです。ところが、正社員を辞し派遣社員として仕事を探した時、「世の中では英語とパソコンができなければ生きていけない!」というのを実感し、某社の通信教育で、新たに英語の勉強を始めました。そして2年程でTOEIC860点までは到達しましたが、その後仕事の関係であまり英語も必要なくなり、そのままになっていました。 国家資格である通訳・ガイドに挑戦しようと決めたのは、以下の3つの理由からです。
(1)せっかく勉強した英語を何か形にして残したい。
(2)日本語教師という職業柄、日本についていろいろ尋ねられる事が多い。
(3)旅行が好きだが、あまり国内を訪ねたことがない。
私は気ままに勉強するのが好きなので、1次は通信で受講しました。テストも全然提出せず、学校側から見たら全くやる気がないと思われたのではないでしょうか。ですから、1次対策については皆さんの参考にならないと思います。
私が力を入れたのは2次対策です。いくら自分で勉強するのが好きでも、2次だけは1人ではできません。実は、長い間話すのが苦手で悩んでいて、TOEIC860点でもこんなに話せないのだろうかと、絶望的になっていました。そこで怖々、富士の2次対策に申し込んだのですが…最初は先生と目を合わせないよう、指名されないことだけを願い、他の受講生の皆さんが話すのを羨望と感嘆の気持ちで眺めていました。しかし模擬面接は避けられないので、その回のトピックや面接で聞かれそうなことは毎回予習、少しでも多く話せるように準備して授業に臨みました。そのおかげか、2年目(1年目は2次不合格)は少しずつ話せるようになったのが実感できました。やはり何事もトレーニングが大事なのだと思います。その意味で、富士の2次対策は絶対お薦めです。していなかったら、今でも全然話せなかったと思います。実力としてはまだまだですが、今では話すことに少しは自信が持てるようになりました。
合格するには、やはり「あきらめないこと!」が一番大事ではないでしょうか。
語学教師として、私はいつも学生に言っています。「語学は努力と根気」です。
富士アカデミーの良い点は、なんといっても知念先生のお人柄がもたらすアットホームな雰囲気ではないでしょうか。
2次対策は小人数クラスだったので、受講生同士がすぐに親しくなれ、良い意味で刺激し合ったり、励まし合ったりできました。
しかし、なにより嬉しかったのは、実は学校から祝電が届いた時と祝賀パーティーです。思いがけず学校から祝電をいただき、家族以外にも私の合格を祝ってくれていると思うと感激、またパーティーでは、多くの人と合格の喜びを共有できたことで喜びも倍増しました。やはり、くじけないためには仲間が必要だと思います。