通訳ガイド当校合格者岡部 昭子さん
2008年度通訳ガイド試験当校合格者

<自己紹介>

特筆すべき体験はありませんが、欧米に研修に行った祖父や父親に、若い頃に海外に出て見聞を広めるとともに外から日本を見る必要性を幼児期から説かれていました。しかし幼稚園の頃に英語の歌を習った程度で、後は特に英語にも触れず、同世代の殆どの日本人と同じく中学から英語を習い始めました。私が通っていた幼稚園から大学まで一貫教育の学校では、毎年、高校時代にAFSで留学する人が1、2名おり、小遣い以外の負担も無く実施団体がしっかりしているAFS留学に私も興味を覚えました。私より遙かに優秀な友達を差し置いて幸運にも合格し、高校3年の夏から1年間、米国オハイオ州の聖公会牧師家庭にホームステイしながら公立高校に通いました。

帰国後は受験も経験せずに、ということは多くの人々が経験する歴史暗記などの受験勉強もせずに、エスカレーター方式で大学に進みました。(これが後にガイド試験を受ける時に苦労することになるとは知る由もありませんでした!!!) 学生時代はESSには属していなく、AFSの仲間に誘われ、中学生の英語弁論大会を主催する読売新聞の団体に入っていました。また、AFS来日留学生のお世話や日本人留学生の最終面接試験官をボランティアで行っていました。
AFSの仲間が皆トライするので英検1級もその頃受けて合格しました。(昔は今より易しかったと思われます。それが、後のガイド1次試験免除に繋がるとは、これも当時は知る由もありませんでした!!!)

卒業後に就職した三菱総合研究所では、フルブライトで渡米後そのまま滞米なさり17年を経て帰国された部長の秘書として勤務し、コンピューター専門誌に翻訳連載されていたその方の記事執筆のお手伝いも何回か経験させて頂きました。 三菱総研を退職後に、また無料で旅行できるという理由で応募し、当時の総理府が行っていた"青年の船の翼版"の渉外団員(通訳)として参加する機会を得ることができました。

その後、JICA(現、国際協力機構)の来日技術研修員のアテンド及び研修中の通訳を兼ねた研修コーディネーターとして10年以上を過ごしました。その間は、英語を母国語としない途上国からの方々に日本の行政や技術内容を理解して頂くよう、常に異文化コミュニケーションを念頭に置いて過ごしておりました。
この様に、通訳ガイドの仕事内容に類似した経験は幾つかあったのですが、JICA研修コーディネーター仲間で力のある人々が通訳ガイドという仕事をしていることを知り、通訳ガイドとなれば今まで自己流で行ってきたことを更に充実できるのではないかと思い、資格試験を受けてみようと思い立った次第です。

1.1次試験英語対策

1次試験は免除されました。

2.1次試験社会科対策

これも上記に記したように、エスカレーター式の学校で日本史も教科書を最後まで終えませんでしたし、私は高校時代に不勉強だったことと受験の経験が無いので、自分を勉強モードにするまでが大変でした。
そもそも、08年度に通訳ガイド試験を受けようと思い立ったのが4月半ばで、それから慌てて富士アカデミーに問い合わせ、08年から社会科だけのクラスがあることを知りました。社会科強化のクラスに出席し、受講生の皆さんが内容を良く知っていらっしゃるのでビックリしました。授業中先生に指されると殆どの方が正解されます。これだけ知っていても受からないのでは、模擬試験で半分も答えられなかった私は「1年目の今年は到底合格の見込みは無いので、2年計画で行こう」と決心しました。しかし、クラスが終了した時に知念先生が「まだ1ヶ月あります。最後まで諦めずに。」とおっしゃったのに勇気付けられて、7月半ばから8月30日(31日の試験日の前日)まで私としては睡眠時間も削って勉強しました。最初は1科目あるいは2科目だけ集中して確実な合格を目指そうかと思いましたが、2年目の経験の為にも、また、もしかして受かるかもしれないという少ない可能性にかけることにしました。
私の場合はオーソドックスに書いて覚える、という方法を取りました。特に歴史が難関でした。何しろ昔の蓄積が無いので、"思い出す"のではなく、"新たに覚える"のですが、衰えた記憶力がどうしようもありません。大学受験攻略法を謳っているサイトを通じて、通訳ガイド試験の為の歴史記憶方法を問い合わせた所、「年号ではなく先ず歴史の流れを理解すること。若い頃より理解力がついているはずですから、そのようにすれば頭に入りやすい。」とのアドバイスを得て、それを取り入れました。また、そのまま覚えようと思っても頭に入らないので、富士アカデミーで入手した山川の歴史教科書を読みながら、疑問点はインターネットで調べ、言葉の意味や事象の背景を理解しながらゆっくりと進めました。私の場合はそれが良かったようです。
地理は、白地図帳だけでなく普通の地図帳で地形などを見て、実際の状況を想像しながら勉強すると楽しく進められます。 8月に入ってからの追い込みでは、富士で頂いた一問一答を復習し、できるだけ通訳ガイド試験の過去問題を解くようにしました。1週間1科目と決めて、最後の週は、3科目にバランス良く時間配分して復習しました。限られた時間なので効率的な参考資料として、歴史と地理は、授業中に配布された学習ポイントのプリントも活用させて頂きました。一般常識は富士のテキストを参考にしました。(心配で他に色々参考書を買い込みましたが、結局時間が無くて使いませんでした。)

3.2次試験対策

外国人と話す、ということだけならそれほど恐れはなかったのですが、何しろガイドとなる為の内容が伴っていないことが最大の弱点でした。それで富士アカデミーの2次対策クラスを社会科対策と並行して受けました。また、1次合格発表後に、直前の模擬面接集中クラスに参加しました。 受講生で前年度の面接経験がある方たちから、インタビュアーにいろいろな方がいらして英語も様々だ、と伺ったので、振替制度を最大限に利用して、全ての先生のクラスに出させて頂きました。先生による異なった指導方法に触れ、また英語表現の多少の違いにも慣れることができ、これは、とても良かったと思います。

4.これから受験される方へのアドバイス

(1)知念先生ほかの先生方がおっしゃるように、最後まで諦めないで全力を尽くすこと。
(2)試験会場を下見しておくこと。広い大学のキャンパスで迷わず、気持ちに余裕が出ます。
(3)もし今年1次試験が不合格だったら、来年受験する時は、シャープペンシルではなくHBの鉛筆を持っていこうと思いました。と言うのは、シャープペンは消しゴムで消しにくく、急いでいる時は訂正するのに焦ってしまいます。
(4)それから私も思いがけず利用したのですが、合格のために英検など取れる資格は取っておくと他の科目の勉強に集中できます。
(5)高校生で将来、通訳ガイド試験を目指す人々には、英語だけではなく全教科をバランスよく勉強することを勧めます。
そうすれば、特にこの試験の為の勉強は必要ないかもしれません。高校時代に不勉強だった私の苦い経験です。

5.富士のよかったところ

(1)少人数制。
自宅からJRで2駅の所にも同様の学校があるので話を聞きに行きましたが、大学の階段教室のような所での多人数の授業で、1 )質問しづらい、2) 学習意欲が弱ければサボってしまいそう、という印象を受け、富士の方を選び、正解でした。
(2)振替制度。
用事があったときに、そのコマをミスすることなく、他の日に振り替えて出席できることはとてもありがたいと思います。
(3)CD。
振替も不可能な時には、授業風景を録音したCDをお借りして勉強でき、大変助かりました。
また、私の様にあまりにも知識が無く、授業中は先生のおっしゃることが理解できなかったり聞き逃したりしてしまう者にとっては、CDでの勉強が効果的と思われます。途中でCDを止め疑問点を参考書やインターネットで調べて理解してから先に進むことができます。その意味では、通信コースもお勧めかもしれません。