通訳ガイド当校合格者沖津 和也さん
2008年度通訳ガイド試験当校合格者

<自己紹介>

通訳ガイドの資格取得を目指す者が、はたと困るのが、指導校の選択ではないでしょうか?
と申しますのも、この試験は、ただ英語が流暢に話せるだけでは駄目で、英語検定1級等、他の英語関係の検定に合格していたり、資格を保持していたとしても、観光文化大使の役割を担える者となるには、目標へのそれ相応の接近法があり、経験を積み、実績のある学校選びがポイントになることは、合格を果たされた方であれば納得されていることと思います。 そこで、先ず学校選びと言うことで頭を痛めることになります。

私の場合は、某有名校の説明会にも出席、次に富士通訳ガイドアカデミーの説明会に出させて頂き、体験談を語ってくださる人が、知念先生の人柄を、こぞって誉められるのが心に残こり、奈良県に住んでいる関係で、2007年度の合格を目指し、その数日後通信コースに申し込みました。 月に2回の指導をこなすのは大変ですが、私は根が楽天家の気質で、のんびりと勉強していました。諸々の体験談はかなり悲壮な話も多く含まれているようですが、精読英文の微細な解説等を見て、「これはなかなか、かゆいところに手が届いて至れり尽くせりであるな」と感じ、私は、一度信じれば、「信じるものは皆救われんと」言われるように、教材を信じ、指導を信じ、一蓮托生の気持ちで、ひたすら、楽しく、時に怠けもしながら、一次試験は、合格を果たすことが出来ました。信じるということは、迷いも生じませんから、もう不安になったり、悩んだりすることはありません。これが目標達成に大きな力、あるいは奇跡を起こす原動力になったと思います。

そこで、私が申しあげたいことは、縁あってこの富士通訳ガイドアカデミーを選ばれたのであれば、知念先生の指導を信じ、教材を信じて付いていくことが肝要ではないかと思います。私が実践して合格したのですから、そう言えます。 ところが、楽しく、時に怠けながら、苦労、悩みを味わうことの無かった私には、1次試験は突破したものの、それ相応の罰が待っていました。2次試験は見事不合格と言う天罰です。大阪で、当校による2次試験の模擬訓練を一度だけ受け、多少のコツも掴んだつもりでしたが、その後、富士通訳ガイドアカデミーの他の先生の評によると、「もう少し応答に色をつけても良かったのではないでしょうか」と言うことで、少しインパクトに欠けたきらいがありました。

2008年度は、一次試験の精読英文の復習みたいなことも自学自習しつつ、いよいよ2次試験が目前に迫った一週間前、富士通訳ガイドアカデミーの、大阪でのセミプライベート面接訓練に参加しました。50分二組の訓練で、幸か不幸か、私だけが、レッスン時間帯に現れ、お陰で、25分の訓練時間のはずが、一人で50分間の訓練を受けることになり、様々の質問を浴びせられました。評価は、9項目チェックのうち、日本歴史文化の知識は合格、文法合格、積極性合格等5項目で、2次試験の合格の域に達している、不合格の評点は、途中でしかめっ面をした、応答の途中で間を置き過ぎ、滑らかに話を進めなかった、声が小さくて聞き取り難かった、試験官の質問を聞き違えた、の4点を指摘され、厳しい評価を頂きましたが、この指摘が大変功を奏したことは否めません。本番の面接試験では、模擬面接で指摘された点は全部改善されていて、面接試験室に入る前のどきどき感は、嘘のように消えて無くなっており、我ながら、してやったりと思える奮闘振りでした。試験官の表情や、ネイティブの質問者と日本人の何気ない会話がもれ聞えてきたときに、第六感で、合格の感触が掴めるようにも思えます。
前回不合格のときは、少し手ごたえが無かったように思えました。1次試験でも2次試験でも、自分の解答の至らぬ点を、端的に指摘していただき勿論、他の要素も合格の諸条件の中には有ることでしょう。
私の場合は多くの世界遺産指定箇所を持つ歴史文化の黎明の地の奈良で英語観光ボランティアガイドとして、数々の英語ガイドの場数を踏んでいたという経験も、比較的楽に遊び感覚でガイドの勉強を、こなせたという背景にあると言えます。若し少しでも、通訳案内士の試験勉強を楽な気持ちで以って進めたいのであれば、私のような環境にある人であれば、最大限その環境を、勉強と関連付けて進めていけば、質の高いと評価される富士通訳ガイドアカデミーの教材指導と相俟って、苦しみから解放された試験勉強の日を送ることも可能かと思います。