通訳ガイド当校合格者奥田 明子さん
2008年度通訳ガイド試験当校合格者

<自己紹介>

1997年の秋から2年間主人の仕事でアメリカに滞在を致し、その間子供達の幼稚園で日本紹介を頼まれ、料理・歴史・文化をどのように伝えれば良いかと悩み、力不足を感じました。
しかしそれらの交流を楽しんだことがきっかけでガイド試験の勉強を帰国して始めました。

1.1次試験英語対策

単熟語集は毎回授業で範囲があり25個ずつ覚えることが出来ず、本当に何度も同じ単語を繰り返し発音し、カードを作り苦労をしました。月ごとの単熟語コンテストはなかなか良い点が取れませんでしたが、少しずつ定着し85点前後が取れるようになると、英文読解も不思議な程楽になりました。とにかく「必須単語集」は丁寧に覚えることが必要です。
時事単語も重要だと思いますが、最近の本試験では、比較的身の回り日常的な単語が多く出題される傾向があるので、あまり時事単語の勉強に時間をかけ過ぎない程が良いかもしれません。 しかし、時事単語を見て意味がピンとくるまたは、会話の中で使えるレベルでないと試験対策としては充分でないと思います。(特に2次では必須です。)
精読用英文は必ず予習として全訳をノートにし授業で知念先生の解説を赤ペンで書き込み、もう一度復習をし訳してみるという地道な作業を繰り返しました。英文は難しいながら興味の持てる、とても新しい内容のものが多く楽しむことができました。 小テストも短い時間の中で正確に訳すことに集中し、英作文のコーナーはいつも自分の覚えやすい文を例文として丸覚えをし、力をつけることができました。 富士の模擬試験は、本試験より難しいのと、問題が多目で最後まで良い点を取ることが出来ませんでしたが、いつも反省材料として、英作文や日本の事象の説明と、質問に答える問題は解説をきいた後にノートにまとめました。特にこのノートは2次対策にもなりました。

2.1次試験社会科対策

社会科の地理は白地図を中心に勉強し、国立・国定公園など富士の教材をやっていればまず大丈夫です。
歴史に関しては山川の教科書を丁寧に読み(特に知念先生がおっしゃった箇所)は小さな文字の説明でも覚える必要があります。 社会科の模試と社会科過去問は一通り本試験の前にやり直し、知識を定着させました。
一般常識は新聞をよく読み話題になっている事象を理解しました。

3.2次試験対策

2次対策は皆さんの前で話すというガイドの仕事には欠かせない勉強ですが、慣れないうちは私も言葉に詰まってしまいました。しかし練習あるのみです。2次対策一問一答を初めは丸覚えをしました。そして授業で上手な(受講生)の方の言い回しを参考にしました。また講師の先生のアドバイスを大切にして、次回に生かす前向きな姿勢で取り組んでください。
本番は私自身が答えにくい質問(神社や仏閣、お城回りに白い小石が敷きつめられているのはなぜか・・・など)突然予期しないものが投げかけられましたが、どんな時でも慌てないことだと思います。 Well,it’s difficult question.と切り返しながらも集中して考え、アイコンタクトを忘れずできればニコやかに、まず第1に○○ではないかと筋立てて話をすることを富士で学びました。

4.これから受験される方へのアドバイス

マラソンのように長い道のりでも、途中であきらめずにゴールを目指して継続をする、あきらめてしまってはそこで終わってします・・・という知念先生のお言葉を思い出し、私も本当に時間がかかりましたが、ここまでようやくたどり着いたというのが実感です。人それぞれ、いろいろな事情や状況で予習・復習が充分出来ないこともあると思います。そんな時は思い切って単語や精読の訳だけでもやり、ノートを作り、そして授業には集中することだと思います。
知念先生の授業では密度が濃く、必ず自分の足りなかった箇所を補い、プラスやる気が沸くエネルギーを頂くことが出来ました。皆さんも自分の力を信じ富士で学んで下さい!きっと夢が叶います。心より応援しております。

5.富士のよかったところ

(1)一次対策の精読用プリントの内容に興味が持て、知念先生の授業が楽しく充実していて力がつきます!
(2)学校の雰囲気が良く受講生同士が仲良くなれ、お互いに情報交換をしたり励まし合ったり出来る点が良いと思います。
(3)2次対策の外国人講師の先生の英作文の添削が役に立ちました。2次試験の雰囲気も良くご存知で心強く思いました。