通訳ガイド当校合格者坂下 明子さん
2008年度通訳ガイド試験当校合格者

<自己紹介>

2006年の冬に富士通訳アカデミーに入学させていただき、初年度は邦文試験合格、次の年は邦文試験免除の状態で英語、二次試験に臨み、この度合格する事ができました。
私は旅行を除き海外経験はありません。ただ、学生時代からJAZZや洋楽が好きで歌として英語には触れており、英字新聞も試しに買って読んだりしていました。就職先が海運会社の営業部門だった為、入社した日から英語を聞き、話す日々が始まりました。数年後、会社員としての生活に限界を感じ退社後、塾講師をする生活の中で、裁量がより大きい仕事はないかと考えていた矢先、通訳案内士の資格を知り、トライする事にしました。

1.1次試験英語対策

(1)単語・熟語集
載っている単語熟語を使った例文を辞書、ネットで検索しまとめる。ノートはお風呂で見るために表紙をセロテープで覆ってノートがふやけないようにしました。難しい単語は類義語と一緒に憶えました。
(2)時事単語集
本番で思い出せず、ひねりだした答えが正解になる可能性があるのであまり神経質にならずに何回も読んだり書いたりしていけばいいと思います。
((1)・(2)ともに英→日、日→英の両方からやっていくと定着しやすいです。発音を確認することも必要だと思います。)
(3)精読
シンプルでない文法に戸惑ったので、最初の頃は文法最優先で勉強しました。慣れてきたら、自分の訳がどうもカタいなあと思われる箇所と授業で学んだ模範訳文とを照らし合わせました。
精読で出会う単語も勿体無いので勉強したらいいと思います。
(4)小テスト・模試
結果を気にする必要は全くないと思います、効率よく復習できるし、傾向を把握できるから良かったです。
(5)リスニング
私は長期海外経験がないのでリスニングは不安でした。
インターネットで海外NEWSの導入部(無料!)を聴き、テレビも副音声にして聴きました。
教材のCDも車に積んで聴いていました。

2.1次試験社会科対策

(1)歴史
大河ドラマ、”その時歴史は動いた”、”日本史ミステリー”をテレビで見ていました。
小学生向けの問題集を一冊やった後に、山川出版社の教科書を読んで一問一答問題集をやりました。
(2)地理
白地図、テキストはコピーして書き込み、マーカーで色分けするなどしました。
旅行会社のパンフレットは試験に役立ちました。
(3)一般常識
新聞はなるべく目を通しました。

3.2次試験対策

上手く話せるなんて最初から思っていなかったので、授業中はゆっくり、しかしノンストップで単語を口から出すようにしました。日本社会、文化の知識あっての2次試験だと授業中に気がついたので、能、歌舞伎、文楽、お茶、生け花等に関するビギナー向けの入門書を読みました。(出来れば、どこに行ったら文楽が観られるか等も把握しておくといいかもしれません)
観光バスで寄りそうな場所は遊びに行っておくといいと思います。

4.これから受験される方へのアドバイス

私は一発で受かったわけではないので偉そうなことは言えませんが、受かると信じ込んでやっていました。受かると信じて勉強する人と落ちるかもと思ってやる人では同じ時間をかけても効果が違うと思います。私は要領がいいタイプではないので、同じ作業を繰り返しました。復習内容を、Post-itを使って家中に貼り付けて、にんじんを切っている時も音読していました。経済状況が低迷し、冬の時代といわれていますが、結局自分のやるべきことをやるしかないと思っています。
現役で活躍されている通訳案内士の方々は常にアンテナを張って楽しんでやっていらっしゃいます。
過酷な試験ですが、乗り越えられた後に見える世界はさらに広がるものと思います。

5.富士のよかったところ

(1)受講料!
(2)合格後を視野に入れた授業をしてくださる。その視点は試験作成者、採点者側の視点でもあると思います。
(3)漠然としていますが、知念先生、山中先生、スタッフの方々、受講生の方々始め雰囲気があたたかいです。
長期戦を乗り切る上で雰囲気は大事だと思います。