通訳ガイド当校合格者左近 允隆さん
2008年度通訳ガイド試験当校合格者

<自己紹介>

英語遍歴:大学3年の時に英会話を習う為に、四谷の日米会話学院に通った事がある。その後は仕事上(商社勤務)時々英会話を必要とする事があった。マレーシアのクァランプール及びサウジアラビアのジェッダにそれぞれ駐在した為、英語に接する機会が増えた。50代の後半に江東区の英会話力認定試験に合格し、江東区英会話力認定者の協会の会員となり、ボランティア活動として江東区文化センターが主催する英会話初級講座の講師をしている。富士通訳ガイドアカデミーに通い始めたのは、その活動の為のスキルアップが目的の一つであった。

動機:ヨーロッパ、アメリカ、中東、アジア各地を旅行してそれぞれの文化に触れて、日本文化との違いに驚かされた。それと同時に日本文化の伝統、奥行きの深さ、日本文化の優れた点、歴史の長さ、生活様式並びに食文化のユニークさを改めて認識し、是非、日本を訪れる外国人に日本文化の良さを伝えたいと思う様になった事と、当初は単純に英語力のUPを目指していたが、周りの受講生の通訳ガイド試験の為の勉強振りに刺激されて、通訳ガイド試験を目指す様になった。

1.1次試験英語対策

英語の一次試験が最大の難関であり、リスニングを除く全ての項目に全力を注ぐ必要がある。

(1)単熟語集・時事単語集は完全制覇を目指し、忘れても何回も繰り返せば仕舞いには誰でも憶えるようになる…皆同じ条件。
(2)精読用英文は非常に難しいと感じた。これも慣れれば通訳ガイド試験には十分対応出来ると思う。これは予習も大事だが、自分の訳した点がどの様に違っていたかの事後のチェックがもっとも大切。…勘違いして訳していた事や、和文に訳しにくい表現などを学習する為に必要。
(3)小テストは事後のチェックを必ずすること…自らの弱い点が浮き彫りにされる。
(4)リスニングの書き取りは私にとって難題で完全に書き取り出来た事は一度もなかった。私自身はネイティブの早口のニュースを完全に聞き取れなくても、それでいいんだと自分で勝手に納得していた。…負け惜しみか?
(5)模擬試験は順位を付けられて戻ってくるが、その順位にこだわらず(かなり順位の低い人でも本番で勝つ人がいる)自らの答案のどこが間違っていたかの事後チェックが必要。
(注)本試験の事後チェックよりも改善の余地のある模擬試験・小テストの事後チェックがはるかに重要(本試験に訳立つ)。本試験の事後チェックは翌年の試験対策には役立つが、その年の試験は既に終わっている。
(6)単語コンテストは出題範囲が事前に分っている為、90点以上取る様努力すべきである。…皆同じ条件。

2.1次試験社会科対策

地理:富士アカデミーの社会科テキスト・地理白地図を完全に記憶する事は必要であるが、最近は温泉地や特徴ある地形など、風景写真が出てくるので他の教材も参考にする必要がある。
歴史:これは山川日本史教科書を繰り返し読んで理解記憶する事で、今迄は対応出来たのではないかと思う。なお最近は昔の建設物、仏像、絵画、彫刻などの写真を示す問題が出る傾向にあるので山川日本史教科書の写真や絵は全部記憶する事・・・たいした量ではない。
社会:地理や歴史と違って新しい問題(時事問題)が出てくる可能性があるが、山川日本史教科書の明治以降の中からも良く出てくるので明治維新から現在に至るまでの過程を十分記憶する事が必要。オリンピック関係、芥川賞、直木賞、ピアノやヴァイオリン、映画、ノーベル賞の日本人受賞者の名前などの質問がよく出される。
(注)地理、歴史、社会は過去の試験問題を徹底的にtryしてみて、試験の傾向を掴む事が重要。

3.2次試験対策

(1)二次対策クラスは4月から始め、直前二次対策クラス・セミプライベートクラス・二次対策集中セミナー等出来るだけ多く出席し、二次面接直前の一ヶ月は外人講師のトレーニングを徹底的に受ける。これは効果あり。特に2008年度の外人講師は気合が入っていた。
(2)外人講師はeye contact/smile/間の取り方など、試験官の立場からアドバイスしてくれるので、英会話そのものの注意点以外も学ぶ事。
(3)流暢な英語や洒落た言い回しに気を遣うよりも正確で質問にストレートに(多少ゆっくりでも)又関係のない付け足しなどしない方が良いと思う。時々一緒に授業を受けていて英語力がある人が質問に対して余計な事をしゃべるケースがあるが、英語のspeaking abilityでは加点されても余計な話でマイナスになるのではないか?又長く話そうとするとボロが出やすい。それから知識(知らない事)が無い事を聞かれたら、間違った回答をするよりも知らないので後で調べて返事する(実際には試験官に後で回答する事はないのだが、ガイドとしてはその様な回答になる。
(4)知念先生のアドバイスにある様に二次試験は就職試験の面接のつもりで対応しなければならないと感じた。部屋を出る時に後ろに向き直ってお辞儀をしたが、試験官は出口から出て行く迄ずっと観察していたのが印象的だった。あのまま振り返らずに出て行ったら落ちていたかも知れない。
(5)支給される「通訳ガイド二次試験対策テキスト<一問一答300Q&A>」は非常に重要だが、中の模範回答は丸暗記するのではなく、自分のphrase/vocabularyに変えて憶える事。慣れない表現を丸暗記して憶えると、話しの途中で忘れると後の会話が続かなくなる。自分の言葉・表現に変えて憶えればつまって黙ってしまうことはない。

4.これから受験される方へのアドバイス

(1)一次試験と二次試験では全く対応が違う。一次試験は実力があれば必ず合格するが、二次試験は二人ないし三人の試験官によって合否が決定される為、必ずしも英会話力の技量が優れた人間が合格するとは限らない。その時の本人の好感度、礼儀、eye-contact、笑顔なども英会話力・知識と同時に重要視されると思った方が良い。二次試験は聞かれた事にストレートに回答する事が重要で、いくら流暢な英語を喋ってもピントが外れていたら、不合格と思いなさい。部屋の出入りの時の礼儀作法には十分注意のこと。外人講師のアドバイスには十分耳を傾ける事。
(2)英語の一次試験は難関でその対策として精読用英文と小テストの事後チェックを入念に行い実力を付ける。和文英訳の主題は過去の一次試験に出されたものと過去模擬試験に出されたもの及び「通訳ガイド二次試験対策テキスト」を徹底的にやってみる。
(注)予習よりも復習(事後チェック)を十分にやって自分の欠点(間違いやすい点)を見付け出して訂正する。
(3)地理、歴史、社会はひたすら覚える。特に山川日本史教科書を完全に読破する事が高得点につながる。
(4)単熟語集・時事単語集の完全制覇…これは英会話力の向上(二次対策)にもつながる。

5.富士のよかったところ

(1)英語の一次対策
富士通訳のカリキュラムに忠実に従えば確実に合格ラインに近づく。単語テストは範囲が事前に知らされているので90点以上取らなければおかしい。
(2)2008年度の富士アカデミーの二次対策を受けもった外人教師陣は素晴らしかった。
或る程度短期間で対応できる様、効率的に考え実践的にトレーニングしてくれた。