通訳ガイド当校合格者市川秀紀さん
2013年度通訳ガイド試験当校合格者

<自己紹介>

海外留学・語学学校経験なし。仕事の上でも英語を使うことは全くありませんでした。
NHKのラジオ英会話を中学一年生の時から50年間聴いています。ヒアリングマラソンを約25年間聞き続けています。いまだに分からないところだらけですが。これだけの大したことでもないことを継続し続けていたのも、ただただ英語の勉強が好きだったからだと思います。ところが、会社を定年退職してからとてつもないことを考え始めました。それは、バイリンガルの頭の中はどうなっているのだろうという、素朴な疑問というか欲望です。また、もともと日本のことが好きで、もっと日本のことを正しく知りたい、できれば海外の人たちにも、正しい日本の姿を知ってもらいたいということと併せて、これはガイドになるのがいいかなと思いました。もうこの年になると思い切って海外留学する勇気もなく、ガイドになればそれだけ英語を学び、使える機会ができると考えました。ですから、私にとっては今がゴールではなくて新しいスタートの時であり、希望と夢の実現に胸を膨らませています。

1.1次試験英語対策

そういう訳で、これからは全くの独学の話になります。一昨年の8月に初めて試験を受けたのですが、一般常識は落ちたなと思いました。(これは運よく受かっていたのですが。)英語は書いたけどガイドに関する事柄に自信がありませんでした。いずれにしろ受かっていれば12月に二次試験があるわけですから、面接の勉強をスタートしました。その勉強の間も、これはまだまだ力不足で12月の二次試験にはとても間に合わないなと、本心感じていました。11月の一次の発表では、今にしてみれば運よくと言いますか、社会科は受かり、英語だけが不合格でした。ショックでしたが気を取り直して、これからは英語だけに集中すればいいんだと思うことにしました。
さて本題の勉強法ですが、まず勉強時間の確保として夜9時に寝て、朝4時に起きるようにしました。これにより2時間は確実に勉強できます。教材は過去問を繰り返すのは当然ですが、市販の日本のことを紹介している参考書で、CDがついているもの、あるいはダウンロードできるものを一つ選びます。今にして思えば、気に入ったものであれば何でもいいと思いますが、2時間分ぐらいの情報量は必要かなと思います。これを最初はテキストを音読、慣れてきたら音を聞きながらテキストを音読、最後はテキストを見ないでいわゆるシャドーイング。これを、毎朝最低でも一時間、ただただ愚直に繰り返します。これだけです。その他に誰でも思いつくであろう、文法書の読み返し、デイリーヨミウリの社説を通勤途上で、タイムは眺める程度、FENをストレッチの間かけっ放しなどはしましたが、どうも今思い返してもあまり役には立っていません。ただただお経のごとくシャドーイング。これがまた2次試験で思わぬ効果を発揮しますが、これは次の項で。

2.1次試験社会科対策

過去問、地図帳、歴史地図帳を一生懸命眺めました。ところがほとんどと言っていいくらい何もヒットしませんでした。
つまり、その間に詰め込んだ項目は試験に何一つ出題されず、高校までに学校で勉強した知識と、博打的な常識で判断して回答しました。本当に受かったのが不思議なくらいなのです。運がよかったとしか思えません。
そこで、これは後から気が付いたのですが富士アカデミーさんの講座を受けて、体系だった勉強をすれば、まず間違いなくもっと簡単に受かると思います。

3.2次試験対策

一次試験が終わって自己採点でちょうど70点。受かっていると勝手に信じて去年の8月から二次対策を始めました。と言ってもやったことはいつもと同じお経の繰り返しです。さすがにこの時点でどうしても今年受かりたいなと思い(だめだとまた全科目を一からやり直しの受験になります。)また、二次試験の何たるかを知らなくてはと思い、生まれて初めて語学の学校なるものに行く決心をしました。 富士アカデミーさんを選んだのは、頂いたたくさんの広告の中で、一番今働いている会社に近かったこと、思い切ってかけた電話に出てくれた女性が優しかったことでした。(あまりアカデミックな理由でなくてすみません。) 毎週火曜日二時間、ナイジェルさんという英国人の先生と、生徒が十人。実際の試験を想定して一人ずつ面接していきます。いろいろアドバイスを受けながら進めていくのですが、なんといっても先生は本物のネイティヴなのです。(当たり前、でも初めてだったのです。)感激というより大変緊張しました。教材はかなりむずかしめなのですが、それを自分の実力に合った程度の言葉に加工して、今度はこれを音読、音読。ここまででわかったことは、どうも自分の英語らしきものは通じているらしい。先生の言っていることは、冗談以外はわかる。他の生徒の話は分かることと分からないことがある。そしてここが肝心だったのですが、いわゆる英語の力と、説明する内容の知識は別のものであるということです。つまり極端なことを言えば、完全に嘘の知識でない限り、正しい英語で、笑顔で対応すれば通じるということなのです。
さて11月の一次試験の発表までの間ほど不安な時間はありません。今努力していることが一次試験で不合格ならまた来年やり直しになってしまうと思うと、不安で不安で。ここで緊張感を持続できたのは全く富士アカデミーさんのスタッフの励ましのおかげです。弱気になりそうな自分を本当に母の優しさでおしりをたたいてくれました。この学校に来てよかったなと思った瞬間です。そして無事一次試験が受かりました。あとは脇目も振らずというかほかのことはできないので、アカデミーの想定問題の、特に予想お題項目について自分のノートを作り、音読音読。このあたりの2か月は毎日8時間ぐらいお経を繰り返しました。声がかすれ、もう気持ちが悪くなりました。最後は週に3回通い、英国人に偏ってもいけないのでデイヴィドさんというアメリカ人の方のチェックも受けました。また来年同じ努力ができる気力はもう残ってないなと思いました。
さて試験当日ですが、8分の試験のために4時間ぐらい待たされます。疲れて、何を聞かれたかも何をこたえたかも覚えてませんでした。今考えれば音読お経作戦は成功で、私は日本の宗教について話したのですが、多分夢うつつの中で、我を忘れて、いつものお経の、日本の宗教の部分を話していたのだと思います。

4.これから受験される方へのアドバイス

アドバイスなんてとてもできません。結果として受かっちゃっただけです。それでも厚顔無恥に今にして思うと、継続できる時間を確保したこと。自分の信じた、慣れている勉強法をやり続けたことが、合格の秘訣だなと思います。
また独学で、年をとっても受かることも付け加えたいと思います。ただし自分がした勉強法は正しいわけはないし、きっとうんと遠回りをしたんだと思います。二次試験対策でやっと気が付いたのですが、とにかく早いうちから富士アカデミーさんに入って、体系的な勉強法でプロの人に指導していただくのが、本当の近道だと思います。
これからガイドを目指す皆さん、私もやっとスタートラインに立てて、これから大好きな英語の勉強が心置きなくできますので、心を躍らせています。一緒に日本と英語を勉強するお仲間になりませんか。

5.富士のよかったところ

とにかくアットホームなこと。
生徒の気持ちになって、タイムリーに、親切に面倒を見てくれます。
実地研修などいろいろな役に立つ企画をプロデュースしてくれます。
試験予想項目をもらえますが、かなり正確に当たっていました。
他校と比較しても授業料がとてもリーズナブルです。
迷っている方は、大丈夫、すぐに申し込みをしてください。きっと良かったと思いますよ。