通訳ガイド当校合格者岩田千鶴子さん
2014年度通訳ガイド試験当校合格者

<自己紹介>

高校時代に1年間アメリカへ留学し、米国大学の日本校に入学し卒業しました。日本企業に最初に勤めましたが、その後は外資系企業に働き、毎日英語を使っていました。いろいろな国の方々とのお仕事は、お国柄、考え方の違いで難しいこともありましたが、外国人から学ぶことも多く、とても楽しい日々でした。また外国人との付き合いから日本文化の素晴らしさも感じ、もっと上手く伝えたいと思っていました。私は出産直前に仕事を辞め、それ以来3人の子育てに夢中で10年経ち、すっかりしゃべれなくなりました。その間私が考えていたのは、今は子育てに専念したいけれど、またいつか語学力を身につけて主婦でもできる仕事がしたいという事でした。そして、3番目の子供が幼稚園に入り落ち着いたころ、通訳案内士という資格があることを知り、これこそ私が学びたかったことと感動しました。その後、インターネットで検索しいくつか学校を知りました。富士はちょうど私の予定とぴったり合い、これこそご縁と思い入学しました。週2回の通訳ガイドコース(平日午前クラス)に1年通い、1年目で英語と地理が合格。2年目は、社会科短期集中コースで「歴史」と「一般常識」と通訳ガイド2次対策短期集中コースのみ受講し、合格しました。

1.1次試験英語対策

10年前は英語を使ってお仕事をしていたと言うのも恥ずかしいくらい、通訳案内士の英語学習は難しかったです。
レベル別のクラスではないので、自分はこのクラスで一番の落ちこぼれと思っていました。単語も全然覚えられず苦戦しました。 「精読用英文」の訳がいつも上手く訳せず、他の方々がすらすら訳しているのを聞いて毎回自分のレベルの低さを実感。授業では落ち込むばかりでしたが、その半面久しぶりの勉強は新鮮で楽しかったです。 私の勉強法は、「予習が大切」と言われてきましたが、予習に時間をかけるよりも復習に重点を置きました。授業中はとにかく集中し、先生の丁寧な解説を出来るだけメモをとりました。だからノートは毎回びっしりのメモだらけです。それを家でまた書きなおし、同じ文を何度も復習しました。それによって少しずつですが、訳し方のコツを身につけていったと思います。また、先輩方の合格体験談を私は読みましたが、「富士の教材を信じて学習すればいい!」という言葉がとても印象に残ってその言葉を信じていました。
毎授業、知念先生、岩渕先生共に、とても丁寧で分かり易く説明して下さいました。その授業中のノートが私の宝になりました。本当に覚えることがたくさんで、勉強時間も十分取れず、何度もくじけそうになりましたが、先生方、よく皆を励まして下さり、私もその励ましの言葉に何度救われたかしれません。お陰様で、自分のペースで諦めず進み続けて良かったです。

2.1次試験社会科対策

私は1年目で社会科は地理のみ合格しました。2年目で歴史と一般常識に受かりました。

「地理」は、富士通訳ガイドアカデミーで頂いた白地図帳に、自分で購入した市販の日本地図を照らし合わせ、重要な地形、景勝地などを書きこみました。世界遺産や国立公園を中心に学習しました。また、休日に子供たちと博物館に行き、子供より熱心に日本の地形や火山、気候などについて学びました。上野の国立博物館がお勧めです。本だけでの学習よりも、博物館やテレビも有効的でした。

「歴史」は、1年目で大変成績が悪く、2年目は必死で勉強しました。社会科の授業で配られた小冊子にある最重要、重要項目を中心に覚え、5年前までの過去問題集を解きました。山川の教科書すべては覚えきれませんでしたが、小冊子の項目だけでずいぶん点数が取れました。また、子供用の歴史漫画の本や、歴史のテレビ番組もよく見ました。

「一般常識」は、元々自分がない分野で苦戦しました。まずは先生のアドバイス通り、授業で配られた小冊子の数字を覚え、問題を解きました。今までほとんど読まなかった新聞も読むようにしました。岩渕先生が教えて下さった新聞ダイジェストや、中学生向けの公民の教科書も大変役に立ちました。あと、私が美容院で毎月見ていた婦人画報や家庭画報など女性雑誌も社会科の勉強になりました。きれいな写真付きで、日本の世界遺産、国立公園、温泉地、伝統文化、新幹線などの最新情報が載っていて良かったです。

3.2次試験対策

2次対策のクラスは全体的に打ち解けた雰囲気で、他の方とお話しすることもあり友達もでき、先生だけでなく他の生徒さんからもたくさん学べました。1年目はブレイ先生で、とても優しく丁寧にポイントを教えて下さり非常に助かりました。特に私は会話も久しぶりで上手く話せなかったのですが、ブレイ先生に自信をつけて頂きました。2年目はタントラム先生でした。先生は日本社会や文化について知識が豊富ですが、それだけでなく、外国人からの疑問や批判など他の角度から見る日本について考えさせられ、大変勉強になりました。私の勉強法は、まずは頂いた教材を読み、自分でも本やネットで調べ、自分なりの2分間のスピーチを考えました。できるだけ、簡単な言葉で話しやすい文章にしていました。面接のためには、発音や会話力が大切と思い、試験の直前1ヶ月は、NHKラジオ講座のCDを買い何度も聞いたりシャドウイングしました。 また、2次試験直前セミナーでは、どんな試験官でも対応できるようにと、毎回違う先生のクラスを受講しました。

4.これから受験される方へのアドバイス

「富士の教材を信じて!」という先輩の合格体験談の言葉をそのまま皆さんに贈りたいです。その言葉が私にはお守りでした。先生方と教材を信じて頑張ってください。勉強を始めて半年、または1年で合格する方もいれば、数年かかって受かる方もいます。正直私は、あと1年はかかると思っていましたが、何年かかっても、通訳案内士の勉強は楽しいし役に立つことばかりなので、諦めず続けようと思っていました。そして合格した今でも同じで、まだまだ知識が足りないので、この勉強は続けていきたいと思っています。そして、健康が第一です。それぞれ忙しく生活をしていると思いますが、あまり無理はせず体調に気をつけて勉強を続けてください。そして私は富士通訳ガイドアカデミーのアットホームな雰囲気の中、素敵な友人たちに出会う事ができました。互いに教えあい、支えあい勉強してきました。同じ目標を持つ友人というのはいいものです。この繋がりをずっと大切にしたいと思っています。皆さんにも良き出会いがありますように。

5.富士のよかったところ

教材の素晴らしさと先生方の熱心で丁寧な授業です。知念先生、岩渕先生、毎授業、1人1人を励まして下さるように一生懸命教えてくださいます。お2人の丁寧な解説と温かな励ましの言葉の数々に心より感謝です。 事務スタッフの方々もとても優しくて私は大好きです。子供の学校の幼児や風邪などで通えない日も多くありましたが、事情を理解して下さり、「お子さんがいると大変ですね。でも岩田さん頑張っていますよ。」と、いつも優しい言葉をかけて下さりました。その言葉にどれだけ励まされたかしれません。感謝しています。 そして何よりも富士通訳ガイドアカデミーの温かなアットホームな雰囲気がいいです。年代もさまざまで、フレンドリーな方が多く楽しいです。私は家庭第一の専業主婦ですが、限られた時間でも自分のペースで勉強を続け、前を向いて来られたのも、この学校のおかげです。私は富士通訳ガイドアカデミーに決めて大正解でした。
本当にありがとうございました。