通訳ガイド当校合格者新中やよいさん
2014年度通訳ガイド試験当校合格者

<自己紹介>

「私は小学校の時に父の転勤で3年程マレーシアに滞在した事があります。そこでは、イギリス人の経営するミッションスクールに行っておりましたので、クラスメートのほとんどがイギリス人でした。帰国してからは、学校の英語の授業以外、英語に触れることもなく、大人になってからは全く遠ざかっておりました。
数年前から英語を勉強したいという気持ちになり、母校の社会人向けクラスに通い始めました。そして、2年半ほど前にもっと上手になりたいという気持ちが湧き上がり、いろいろ調べているうちに通訳案内士の事を知りました。思いつくと「すぐしたい」という性格なので、早速、富士通訳ガイドアカデミーの体験レッスンを申込み入学いたしました。
そんな不純な動機でしたが、勉強していくうちに今まで考えたこともなく過ごしてきた日本の文化、宗教、歴史など多方面にわたる通訳案内士の為の勉強に、魅力を感じていきました。

1.1次試験英語対策

「精読用英文」の予習を通じて英文を一字一句確実に訳すことにつとめました。また授業中、岩渕先生が補足してくださることは別途書きまとめ、覚えるようにしました。そして私が一番重きをおいたのは、毎回の「小テスト」に出た英文和訳と和文英訳の解答例を覚えることです。これは、それぞれ書き出して繰り返し暗記しました。加えて、小テストの穴埋め問題に出ていた前置詞も書き出し覚えました。これを繰り返すことによって、通訳案内士試験に出る文章に慣れていったように思います。
また、「時事単語集」は必須で、常に見るようにしていました。毎回の小テストに出題されているので、覚えるのにいいきっかけになりました。「日本事象説明用プリント」については、丸暗記は出来ませんでしたが、何度も何度も読んでコンセプトを頭に入れるようにしました。 模擬試験も定期的に行われ、それに向けての目標が出来、有難かったです。

2.1次試験社会科対策

社会科科目は苦手でしたので、心して臨みました。まず過去問10年分を富士通訳ガイドアカデミーのHPからダウンロードして解いてみましたが、笑ってしまうほど出来ませんでした。『とにかくやるしかない!』という気持ちで過去問の正解を全部覚えることから始めました。


<地理>
一番苦手な地理は、高校受験の参考書を見て大まかなことを覚え、その後プリント、地図帳、そして旅行ガイドブックで各所などを確認しながら覚えました。


<歴史>
歴史の教科書と平行した問題集を解きながら、教科書を何回も読みました。プリントの最重要項目、重要項目は教科書に全部しるしを入れ、プリントの表などはコピーして本に貼りいつでも見られるようにしました。教科書はいつも持ち歩き、電車の中でも見るようにするとよいという岩渕先生のアドバイスをいただき、いつも持ち歩いていました。仏像、寺院、絵画などの写真は常に出題されますが、教科書を持ち歩き、いつも見ているうちに苦なく覚えることができました。


<一般常識>
一般常識に関しては、知念先生からまず新聞をよく読むことと言われていました。また岩渕先生にご相談しましたら新聞の季刊紙と中学生の公民を見るようにアドバイスをいただきましたので、早速図書館に行って借り、後で載っている問題を解きました。中学生の受験参考書の公民はわかりやすく、役に立ちました。プリントは何回も読み、数字などが頭に入るようにしました。

3.2次試験対策

私は、自分のこの勉強に費やすことの出来る時間、そして自分の能力を考え、2年間で合格を目指そうと思いました。1年目は英語に一番苦手な地理、そして2年目は歴史と一般常識をパスして2次に進むというものです。おかげ様で、そのように合格することが出来ました。この計画でしたので、2年目は2次対策に重きをおき、2次面接試験対策コースを1年間受講しました。1年間にたまった授業でのトピックは130を越えました。トピックはプリントを参考に、インターネットなどで調べたことを加え、自分なりに2分間にまとめ、それを暗記して毎回授業に臨みました。また授業でのクラスメートの発表、先生のアドバイスを元に再度文章を練り直し覚えました。David先生、Nigel先生、John先生はそれぞれに的確で、いろいろな観点からのアドバイスをいただき感謝しています。実際に試験に出たトピックは準備したものの中にはありませんでしたが、ずっと発表のトレーニングをしてきたので、あわてることもなく楽しく面接を終えることができました。
口述の和文英訳も授業のプリント例文をたくさん覚えることが克服することができました。
2次試験対策の授業では、内容はもちろんのこと、発音、文法、表情、態度なども採点されます。受講しているうちに、外国人の方をもてなす「おもてなしの心で発表すれば自然に笑顔で表情豊かに話せること」に気づきました。それに気付いてからは、表情、態度はいつもとてもいい評価をいただきました。そして実際の面接試験を受け、知念先生がいつもおっしゃる「就職試験だと思ってください」ということがよくわかりました。

4.これから受験される方へのアドバイス

富士通訳ガイドアカデミーで学んだ2年間はとても充実したものでした。とにかく、どの授業も魅力的で、ずっと通いたい気持ちになったほどです。また教材が充実しています。これを確実にこなしていけば間違いなく合格が見えてくると思います。

5.富士のよかったところ

素晴らしい先生方、親身になってくださるスタッフの方々、あたたかい雰囲気、本当に感謝しています。
また勉強を通じて、日本人としてしっかり歩いていく一歩を踏み出せたような気がします。
日本文化、そして日本の良さを伝えたいという気持ちになりました。ありがとうございました。