通訳ガイド当校合格者赤坂ゆいさん
2015年度通訳ガイド試験当校合格者

<自己紹介>

元々語学には興味を持っていて外語大で勉強していました。学生の頃は通訳など英語を使って日本と海外との架け橋となる仕事にあこがれており、通訳案内士のことも調べたことがありましたが、「ただ英語ができるだけで取れる資格ではないな・・・」と思い、いつかまとまった時間と教室に通うだけのお金を用意できたときに本格的に勉強をはじめよう!と思っていました。
社会人になってから東京オリンピックが決まったこともあり、再び通訳案内士の資格に興味を持ちはじめました。幸いにも英検を持っていたので英語1次試験は免除になるものの、はじめて受ける試験なので免除科目も含めどのような試験か概要を把握したかったので、専門的な学校に通おうと決意し富士通訳ガイドアカデミーへの入学を決めました。

1.1次試験英語対策

英語は免除科目でしたが、富士通訳ガイドアカデミーの授業は週1回で受けていました。翻訳の題材となる文章がどれも日本文化や日本人の特徴についてなど非常に興味深いものばかりで、後々役に立ちました。特に小テストの翻訳問題はかなり実践的なものだったと思います。ネイティブの先生からのフィードバックや3パターンほどの模範解答も参考になりました。

2.1次試験社会科対策

私にとって社会科科目が肝だったわけですが、地理・歴史などは高校生ぶりで知識はほとんど抜け落ちていました。富士通訳ガイドアカデミーでいただいた詳説日本史Bの教科書や冊子などは本当に情報量が多いのですが、真っ白な頭には多すぎてパンクしそうだったのでまずはウォーミングアップとして予備校生向けの日本史の流れが分かる本と、(恥ずかしながら)小学生向けの都道府県別の地図帳を買ってスキマ時間に読んでいました。これらの本で基礎を固めてからはじめて富士通訳ガイドアカデミーの教材に取りかかりました。元々基礎知識をお持ちの方は教材で肉付けをし、どんどん知識を深めていけばいいと思いますが、私のようにしばらく社会科科目から離れていた方は基礎固めをしてからの方が教材の理解度がぐんと上がると思います。また、私はノートにまとめなければ覚えられないタイプの人間なのですが、試験までの3~4ヶ月間で地理・歴史・一般常識とそれぞれノートを作っていると間に合わない!!と気付き、効率のよいやり方を考えた結果、各都道府県ごとに見開き2ページを使って、地理だけでなく歴史・観光地・特産品などすべての情報をまとめる方法が一番しっくりきました。47のカテゴリに分けられない年号や観光白書の内容は別途覚えるようにしました。

3.2次試験対策

2次試験対策の教材冊子は本当に役に立ちました。日本文化や工芸品特有の単語・言い回しなど多くを学びました。
冊子にまとめてある内容を一度読み込んで、自分の言葉にして言い方を変えて説明するという練習は日本事象への理解度が増し、さらにボキャブラリーが増え効果的だったと思います。週1回のNigel先生の授業は、クラスメイトの方と意見交換をしたり、みなさんの発表を聞いて英語表現+日本事象の知識が毎週増えていき、非常に充実したものでした。
また、先生は日本人の私よりずっと日本のことをご存知でとても勉強になりました。トピックについての情報や、その事象が先生のふるさとイギリスではどういうものなのか(たとえば敬語についてなど)いつも面白くためになる授業でした。2次直前対策セミナーも何度か参加させていただきました。本番さながらの雰囲気で緊張感をもって臨むことができ、また試験に向けた具体的なフィードバックをいただけたことも有難かったです。

4.これから受験される方へのアドバイス

語学だけを勉強してきた私にとって、通訳案内士試験合格に向けた勉強は新しい知識との出会いで非常に刺激的でした。とは言っても限られた時間の中では基礎中の基礎しか覚えることができず、何とか試験には合格したもののガイドとしてはまだまだ半人前以下だと思っています。時間をかけて準備すればそれだけの知識が身に付くと思いますので、たまには息抜きしながら、継続的に勉強をすれば明るい未来が待っていると思います!!
今回の受験で身をもって体験したことは、"失敗は忘れてすぐに気持ちを切り替える"ということです。
一次試験では全く手ごたえがなく、試験結果を郵送で受け取るまで二次試験対策をしておらず、1ヶ月前にあわてて対策をはじめました。もし一次試験で「落ちたかも・・・」と思ってもモチベーションを保ってすぐに二次試験対策をされることをおすすめします!!また、二次面接の通訳パートがボロボロだったのですが、試験前日に事務の方から「通訳がだめでも、プレゼンテーション・質疑応答があるから切り替えて!」とアドバイスをいただいたのを思い出し、プレゼンテーションから気持ちを切り替えて取り組みました。(実際プレゼンテーションも出来が悪かったのですが、また気持ちを切り替え、質疑応答ではじめてちゃんと受け答えができたと思っています。)試験を受けていく中で「ああすれば、こうすればよかった」と思う場面がたくさんでてくると思います。でもまだ目の前に挽回できるチャンスはあるはずなので、あきらめずに頑張って下さい。

5.富士のよかったところ

教材の情報量がとてつもない。先生・事務の方みなさん親身になってくださる。