通訳ガイド当校合格者佐藤理恵さん
2015年度通訳ガイド試験当校合格者

<自己紹介>

私は約14年間旅行会社に勤務しておりました。英語は苦手でしたが、英語を使わなくてはいけない立場になり、旅行英会話中心に少しずつ英語の勉強を致しました。最終的にはカナダへ短期語学留学をしたことにより会話能力を伸ばせたと考えております。家庭との両立が難しいと判断し、結婚を機に退職いたしましたが、旅に対する興味が薄れることはなく、旅行会社に勤務していた日々を懐かしく思うとともに、機会があれば観光業界で再び働きたいと思っておりました。しかしながら毎日勤務することは不可能な生活環境下にある為、あきらめかけていたところ、知人から通訳ガイドのことを聞き調べたところ、受験科目の中に免除科目があることを知り、挑戦してみる気になりました。私にとって通訳ガイド士の仕事は、好きな仕事を月に何回かできるという理想的な資格だったのです。

1.1次試験英語対策

TOEICのスコアが免除ラインに達しておりましたので試験は免除となりました。

2.1次試験社会科対策

旅行主任者の資格を所持しておりますので、地理が免除となり、歴史と一般常識を受験しました。
私は日本史が大の苦手だったので、短期集中講座を受講いたしました。富士ガイドアカデミーから頂いた資料は非常に良くまとめられており、勉強の最終段階で資料に書かれていることすべてにおいて解説ができるかどうかを確認するために使用致しました。先生方及び合格された方からのアドバイスは「山川日本史教科書を備考欄まで暗記するように」だったので途方にくれましたが、まるで学生時代に戻ったように、単語帳、年表などを自分でつくり、コツコツと時間をかけ勉強しました。過去問を見ても山掛けは非常に難しいと感じたため、アドバイス通り教科書を丸暗記するつもりで勉強しました。
一般常識に関しては、毎日新聞を隅から隅まで時間をかけて読みました。何日にも渡りテレビ、新聞で取り上げられていることはメモをとり、こちらも単語帳などにまとめたりもしましたが、全く役に立ちませんでした。それ以外には日本の世界遺産に関する資料、観光白書を読み込みました。こちらは多少役に立ちました。一般常識の試験内容はあまりにも広範囲でしかも傾向無しという感想を抱いております。

3.2次試験対策

私は5月開始の2次試験対策コースと2次直前セミナーを2回受講しました。
2次試験対策コースの教材、授業内容の質はかなり高かったと感じています。翻訳の練習、スピーチの練習、日本の名所に関する情報収集等、予習なしで授業をうけることは不可能でした。翻訳の練習は先ず辞書を使わずに翻訳、次に辞書を使用し最適な単語、表現を使い翻訳をしました。スピーチの練習は原稿を丸暗記するのではなく、テーマに関する情報をインターネットで探し、原稿の中に情報を追加すると共に原稿を自分の言葉で作り直し、声に出して暗唱する練習をしました。毎回緊張しながらの受講でしたが、次第に人前でスピーチをすることに慣れて行ったように思います。
富士ガイドアカデミーから配布された原稿は多岐にわたるだけでなく、様々な情報が盛り込まれていました。その情報は2次試験だけでなく、1次試験にも役立ちましたので、これから受験される方には、1次試験対策と平行して勉強することをお勧め致します。受講期間の3か月は1次試験の勉強が疎かになったりもしましたが、2分間のスピーチが自分の中に定着するためには時間を要しましたので、1次試験の勉強をしながら2次対策コースを受講して良かったと思っております。
直前セミナーは2次試験対策コースとは異なり、2次試験同様のプレテスト形式だったので、ここで得た情報が試験対策に繋がるということはありませんでしたが、自分の能力、弱点を再確認するという意味では大変有意義だったと思っております。

4.これから受験される方へのアドバイス

合格への近道などはないと思います。一つだけ言えることは、コツコツと勉強することを楽しむことだと思います。
私の場合は、歴史を勉強していてどうしても訪れたくなった場所へ旅行しました。やはり「百聞は一見に如かず」でどんどん楽しくなりました。各々苦手な分野が異なると思いますが、苦手分野を楽しむことが最大の秘訣だと思います。

5.富士のよかったところ