通訳ガイド当校合格者秋山 仁さん
2017年度通訳ガイド試験当校合格者

<自己紹介>

留学経験がないので、日本にいて充分な学習は何をどうやれば効果的かを考えて今まで色々試してきました。役に立ったもののうち、10年以上継続して学習できたものは少数です。NHKラジオ英会話は、東後勝明さん、大杉正明さん当時の番組スキットは必ず暗唱していました。ラジオの米軍放送は今でも毎日聴いており、知らない単語はつづりを予想して辞書を引き、語い増加に努めています。また、語いを増加させるには精読が不可欠ですから以前はニューズウイークを、現在はタイムを定期購読しています。先立つものは語いですから。
2020年夏のオリンピック開催が東京に決まったのは2013年でした。そのニュース映像を見ながら、ボランティア通訳をやってみたいと思い、あと7年あるから目途が立つとも思い、とりあえず5ヵ年計画を大ざっぱに立てて準備を開始しました。
2017年は4年めだったので、小手調べに受験したら、合格できました。運が良かったのか、努力のたまものだったのか判然としませんが、良い結果が出てほっとしています。

1.1次試験英語対策

TOEICの点数が規定以上だったので迷わず免除を選択しました。1次で英語と社会科の同時受験というのはかなり負担だと思います。予めTOEICで免除になる点数を取っておくほうが結局早道かも知れません。

2.1次試験社会科対策

富士通訳ガイドアカデミーでの社会科集中コースは最後のまとめという位置づけで申し込みました。
もしここから初めて勉強スタートで8月の受験をするのであれば、かなりの突貫工事になるのでは?
授業でのプリント教材はコンパクトで分かり易く、大満足でした。

わたしが使った教材(順不同)
1.年代暗記法
年代を暗記するのは歴史学習にとって邪道ではありません。暗記で終わってしまうことが歴史をつまらなくしているのです。
2.日本史事典
1つの項目ごとに独立しているので、教科書とは別の価値ありです。
3.センター試験の過去問
各年の問1だけを解いて25年分もやると、もう原始時代のプロになれます。次に各年の問2だけをやれば、中世のプロです。範囲を絞る方法で覚え易くなるからです。山川の教科書は詳しすぎるので、参考書として使いました。
4.JTBの国内地理試験問題集
2級レベルを学習しました。書店で売ってませんが、コンビニの情報端末から申し込めます。
仕上げはやはり富士通訳ガイドアカデミーの授業とプリント教材でした。
5.地図帳
場所は必ず地図帳で確認しました。中学生用でOKです。
6.観光白書
一般常識の問題は観光がらみが多いので、3回通読し、特にグラフの数字や順位に注意しました。
政府の刊行物センターで購入できます。
7.日本のすがた
小学生用の副読本ですが、地理的な内容も含んでいる入門書です。
8.新聞ダイジェスト
新聞ひと月分の内容を項目別に分けて編集してある月刊誌で、随分と役に立ちました。
一時休刊していましたが復活しているのでお勧めします。

3.2次試験対策

タントラム先生の2次試験対策コースに出席しました。イギリス英語の先生ですが、本番ではどの国の試験官に当たるか分からないので、予めアメリカ英語以外に耳を慣らしておくのは練習になると思います。本番の形式を計算に入れて授業以外に次の工夫をしました。
通訳対策としては、市販の2次対策本から120~140字の日本文を書き抜き、自分で吹き込み再生しながらメモを取り、その後に通訳する練習をしました。速記術などは不要で、名詞中心にポイントをひらがなでも良いのでメモできれば大丈夫。ベースとして地理、歴史、一般常識の知識は必要です。
プレゼン対策は単語カードにテーマだけを書いたものを見て、2分間話す練習をしました。上手なプレゼンではなく、普通に話せれば充分です。
英問英答が一番手ごわいと思いますが、とにかく答えることです。沈黙しなければ合格できる、くらいに考えて良いと思います。

4.これから受験される方へのアドバイス

ここまで書いた事柄から各位が汲みとってくだされば、うれしく思います。精神論では試験に合格できません。がんばるというのは同じ事を何度も繰り返して苦しさに耐えることではなく、まず開始すること、次に途中でやめないこと、そして問題点が出てきたら修正して前進することだと思います。また、合格基準点ギリギリで合格しようと思っていると、えてしてあと少しで不合格になることが多々ありますから、10点くらいの余裕をもって合格できる点数を目指すべきだと思います。わたしが実現できたのは、知念先生、岩渕先生、タントラム先生そして事務スタッフ各位のおかげです。厚く御礼申し上げます。

5.富士のよかったところ

こじんまりとしていて、アットホームな感じが良いと思います。電話応対が良く、好感が持てます。二千円札のサンプルを見せていただいたり、英和辞書を借用したり、細かい所で助かりました。