通訳ガイド当校合格者MAさん
2017年度通訳ガイド試験当校合格者

<自己紹介>

退職の期限を告げられ、窓のない小部屋で無為な日々を数年過ごした。この間初めて老後という問題と真剣に向き合うこととなった。そして退職後の生活について以下の通り考えた。
(1)新しく名刺は持ちたい。(2)肩書は形だけでなく僅かでも実を伴うものがいい。(3)それを窓口として社会との繋がりを維持したい。(4)英検一級を取得したい。英検一級は若いころからの悲願だった。初めて受験した時、自己実力と目的地までの差は江戸と長崎くらいあると感じたのだった。そのかなり後英検準一級が導入された。当時の生業は為替で多忙を極めていたけれども挑戦、合格した。42歳になっていた。これで江戸から京都くらいの距離は走破したかと実感したものの、なおも目的地までの遠い道のりに呆然とし、一旦は諦めた。しかし一級への憧れは残り火のように心中燻っていて時々挑戦再開を催促するようにちょろちょろ顔を出す状態が続いていた。かくして決断は下された。英検一級への障壁である聴力を改善しつつ、一方通訳試験特有の観光英語対策に取り組み、世にいう英語二冠王を目指すこととしたのである。あれから幾星霜。今年、通訳案内士資格を獲得し新たに名刺は持てることとなった。しかし、英検は2015年、一次合格基準とされた80点を2回超過したにもかかわらず今だ合格通知を受け取っていない。足切りを調整した結果とのことであったが、今なお不可解である。ゴールを勝手に動かされたら困る。英検一級は資格試験であり、入試ではない。相対的なものではなく基準点を超えたらその全員が合格の筈である。以来、小生は一次受験を放棄した。諦めたのではなく、二次試験への案内を待ち続けているからである(笑い。但し最近の阪大、京大の合格者の見直しの例を見よ)。

1.1次試験英語対策

富士通訳ガイドアカデミーの一次試験対策教材である単熟語集、時事用語集の丸暗記に努めた。精読用英文は予習、復習を繰り返し行った。これは観光英語の基盤を造る上で必須の作業である。

2.1次試験社会科対策

歴史は山川の日本史教科書を富士通訳ガイドアカデミーの示す重点頁を中心に読み込み、過去問に多くあたった。史実は動かないので浪人を重ねるほど知識は増えるが、問題は地理、一般常識であろう。地理は国立公園、世界遺産など対象は現在進行形なので変化を最新講座で確認しておく必要がある。一般常識にも同様のことが言える。幅が広く何が出題されるかわからないけれども、それだけ一層富士通訳ガイドアカデミーの教材知識を確実に身につけ、最新講座を受講しアンテナを高く張る必要があろう。日経新聞や観光白書はマストの教材に挙げられよう。気張ることはなく広く浅くが基本。蛇足だが富士の全国模試の一般常識で4番になったことを小生は誇りにしている。

3.2次面接試験攻略法

日本的事象について英文を暗唱して口にだす訓練が基本。2次は英語力よりコンテンツが重要と言われる。伝統芸能、宗教、食品、歴史、地理、美術、観光地などについての説明を3~4行でまとめた英文のカードを作り単語集のように使い暗記した。その後事象ごとに200字くらいの英文説明を読むと背骨、基本が出来ているので理解も早く、知識の歩留まりも高くなる。小生は300枚のカード集を作った。事象説明は多く市販されているので、こうしたものに接することも重要であろう。通訳問題もプレゼンも自分の引き出しを多く持つことで乗り切れると確信する。苦手の聴力は富士通訳ガイドアカデミーの英検一級受験対策コース受講が対策になった。そのあと放浪を続けることとなったが、得た結論はリスニングに近道はないということ、とくに高齢者には。ただひたすらディクテーションを続け、夢中になり耳に異常をきたすことも経験した。今では、米大統領の一般教書をCNNで楽しめるまで向上した。

4.これから受験される方へのアドバイス

失敗だらけの小生に助言の資格はない。ただ、一言だけ贈るとすれば特に自信家の受験生は、唯我独尊に陥るなと言いたい。具体的には合格者に相談してその人なりの合格の秘訣を聞き出すことである。求めるものはそれぞれ自分のレベルによって違うが先行する人に出会う、見つける嗅覚は大事にしたい。先に触れたカード集は現役通訳の友人からヒントを得たものである。

5.富士のよかったところ

  1. 校長以下事務局全員がアットホームである。 放浪しても気がつけば再三、また富士通訳ガイドアカデミーに来ている。まるで鮭が母なる河川に帰るように。
  2. ビジネスライクの学校が多いなかで、富士通訳ガイドアカデミーは基本的に英語学校である。
    英語が好きで堪らない風情の先生方から学ぶのは学生時代に戻ったような気分に浸れる。
  3. 受講生、卒業生に寄り添う姿勢はホスピタリテイそのもので言行一致を実践。
    語学練度の高いかつての部下たちにも紹介しています。