通訳ガイド当校合格者YHさん
2017年度通訳ガイド試験当校合格者

<自己紹介>

大学では英語以外の外国語を専攻しており、英語の教員免許所得のために、英語は第2外国語として勉強しました。社会に出てからは、業務で必要となる英文の翻訳をしていました。(異動のため、英語を使用しない部署にもいましたが、現在は英語を使用する業務についています。)留学経験はなく、時間があれば何となく英語の勉強をしていました。しかし、この何となくを打開すべく、真剣に何か試験を受けてみようと思い立ち、国家試験でもある通訳ガイド試験の受験を思い立ちました。通訳ガイド試験は、英語の他、地理、日本歴史、一般常識といった科目の試験を受けなければならず、自分一人で勉強しても、要領を得た勉強はできないと思い、通訳ガイド試験に特化した学校に通うことを決心しました。インターネットで富士通訳ガイドアカデミーを見つけ、2015年12月から通学を開始しました。

1.1次試験英語対策

私は、富士通訳ガイドアカデミーで配布される以外の教材などは使用しませんでした。「通訳ガイド試験・英検1級受験対策必須単語・熟語集」「文化・観光・時事用語集」「日本文化・日本事象英文説明テキスト」及び授業で配布される「通訳ガイド1次試験対策 小テスト」を復習しました。1次試験(2016年受験)には、「必須単語・熟語集」及び精読用英文が役に立ったと思います。英文を迅速に読む能力が要求されますので、なるべく多くの語彙を暗記し、精読用英文で英文の構造をしっかり理解し、読解能力を向上させるように努力しました。とは、言っても、私の暗記力はそれほど良くなく、語彙を覚えるのに苦労しました。私の場合、間に合いませんでしたが、理想としては、1次試験前には、「必須単語・熟語集」は一通り、済ませてしまった方が良いと思います。

2.1次試験社会科対策

英語同様、富士通訳ガイドアカデミーで配布される教材を中心に勉強しました。但し、地理に関しては、合格された先輩が、「旅地図」(旺文社)が良いと言われたので、その書籍を購入して勉強しました。日本史は、富士通訳ガイドアカデミーで配布された「詳説 日本史B」(山川出版社)に加え、「詳説 日本史図録」(山川出版社)を購入し、勉強しました。新たに購入した書籍はほとんどがカラーでビジュアルに訴えるもので暗記しやすかったです。また、テレビの旅に関する番組を見るようにしました。特にNHK BS3の「新日本風土記」は大変、参考になりました。一般常識に関しては、私の家では新聞を取っていなかったので、職場や図書館の新聞を読むようにしました。社会科に関しては、1次試験までに、最低3回、配布された資料に目を通し、全部を暗記するように努力しました。ほぼ暗記できたと思います。

3.2次試験対策

1次試験が終了し、富士通訳ガイドアカデミーではすぐに、外国人講師による2次試験に向けた授業に入りました。通訳とグループ・ディスカッションそしてプレゼンテーションと全20回のとても内容の濃い授業でした。私は、受け身で授業のために課せられたこと以外はしませんでした。それで、何となく授業はこなせていたし、自分では勉強はうまく進んでいると思っていました。富士通訳ガイドアカデミーの全課程を修了し、親族の不幸があって、1日授業に出席できない日はありましたが、それ以外は出席し、課程を全うしたという自負の念もあり自分なりに満足していました。直前対策の授業は1回だけ受験しました。しかし、その時に、かなり緊張していました。何とか、こなしましたが、与えられた課題について、しっかり暗記できていないのでは・・・という不安は残りました。そして、もっと覚えなければならないと思い、アウトプットよりもインプットに力を入れました。そして、当日の2次試験では、通訳及びプレゼンテーションは何とかこなしました。ただ、気になったことは、インプットに重きを置きすぎたために、アウトプットの発音の正確性、英語の流暢さの欠如でした。自分的には、沈黙することなく対応できたので、「何とかなるかな~。」と思っていましたが・・・。結果は不合格。さすがにショックでしたが、気を取り直して、2次試験に必要な課題について強化すべく、自分なりに教材(CD付の観光案内に関する諸書籍)を購入し、なるべくアウトプットを重視した勉強法に変えました。CDを何度も聴き、英文を何度も音読し、暗唱することにしました。通訳ガイドに必要な単語には独特な語彙もあり、発音にも注意することにしました。2回目の2次試験(2017年受験)のために、富士通訳ガイドアカデミーの直前対策講座を2回受講しましたが、前回ほど緊張しなかったのを覚えています。2回目の2次試験では、思ったことが、スラスラと口をついて出てきたので、やはり音読は必要だと痛感しました。面接官との会話もスムーズで笑いを取ることもできたので、リラックスして試験を終えることができました。

4.これから受験される方へのアドバイス

通訳ガイド試験を受けると決めたら、毎日コツコツと努力することだと言えます。また、時間は限られているので、あれもこれもはできませんので、あまりいろいろ他のことに手をつけず、まず与えられた資料を先行的に勉強し、繰り返すことで暗記することが大切だと思います。また、富士通訳ガイドアカデミーの受講を決めたなら、仕事の都合もあるかもしれませんが、なるべく出席するように努力することをお勧めします。また、2次試験においては、アウトプットに重きを置くことを念頭に、1次試験と異なる勉強法(暗記一辺倒でない勉強法)を取らなければならないと思います。私ができるアドバイスは以上のことですが、初心忘れることなく頑張って下さい。

5.富士のよかったところ

通訳ガイド試験は、よほどのことがない限り、自分一人で勉強することは難しいと思います。富士通訳ガイドアカデミーなら、通訳ガイド試験に特化しており、先生方も、毎年の通訳ガイド試験の傾向等を研究されており、それに対応した学習法を実際の授業において提示してくれます。また、配布資料も直近の通訳ガイド試験の内容が反映されたものになっているので、大変効率の良い勉強ができると思います。また、2次試験直前セミナーも本試験に沿った内容となっていますので、口述試験に慣れるという意味で大変、役に立つと思います。また、5人参加の授業となるので、他の人のパフォーマンスも観ることができ、参考になります。受講回数は多い方が良いと思います。