通訳ガイド当校合格者平出晶子さん
2018年度通訳ガイド試験当校合格者

<自己紹介>

1980年代半ば、世の中は好景気でしたが、女子学生の就職は厳しく、どうにか内定をいただいた外資系企業で社会人生活が始まりました。1度の転職を経験し、3年数か月後に結婚退職、それから10年間は専業主婦で、英語とは無縁の生活をしていました。子育てが一段落し、何か仕事をしたいと思った時、たまたま知り合いの紹介で、自宅で英語教室を開くことになり、生徒にも恵まれ、7年間続けました。その後、仕事の機会を外に持ちたいと思い、派遣社員や英会話スクール講師などを経て、現在は、大学で非常勤職員として学生支援に関わる仕事をしています。留学生の多い大学ですが、仕事の現場で英語を使う機会はさほど多くはありません。NHKラジオの「実践ビジネス英語」の学習と、通勤電車の中で読む英字新聞は長く続けています。英検1級とTOEIC960点を持っています。通訳案内士試験を受けようと思ったきっかけは、2017年2月に英検1級に合格し、何かそれを活かせるものはないかと探していた時に、通訳案内士試験に行き着いたからです。また、大学時代は旅行のクラブに所属し、尾瀬・小笠原諸島(2回行きました。)・屋久島など、何もないけど自然だけある場所に行くのが好きでした。尾瀬の湿原、屋久スギ・屋久猿、南島(小笠原諸島)に向かうカヌーで見たイルカの群れとウミガメは、今でも忘れられない光景です。

1.1次試験英語対策

1次試験英語は、免除されたため受験していません。

2.1次試験社会科対策

そもそも全国通訳案内士試験を受験したきっかけが「英語の1次試験が免除になるから」という不純な動機からだったため、2017年4月から富士アカデミーの社会科短期集中コースに通い始めたものの、勉強の腰が上がらず、7月上旬の公開模擬試験までに、覚えたのは全国の都道府県名と国立公園名と所在地、という大変お粗末なものでした。そして模擬試験を受けて初めて「このままではいけない」と気づき、地理だけでもどうにか1年目に取ろうと、本腰を上げて勉強を始めました。残された時間は1か月と少し!資料としていただいた白地図は何枚もコピーを取り、その中に山(山脈)・川・湖・景勝地・温泉など描き込み、タブレットをいつも脇に置き、観光名所・イベント・祭りなど、常に所在地を確認し、セットで覚えるようにしました。岩渕先生が授業で「地理は得意分野を1つ作り、そこから広げて行くと良い」とおっしゃったのを思い出し、○○温泉は○○国立公園の中にある、○○渓谷は、○○国立公園に近い、のように唯一わかる国立公園の所在地との位置関係を確認しながら覚えました。それでも、どうしても、覚えられない地名などは、自分の既に知っている事柄と結びつけ、例えば、「赤目四十八滝(三重県)の赤は赤福の赤」、のように覚えたり、位置の近いものを結びつけるためダジャレを作り、「ヤバ、青の洞窟、アカン(耶馬溪、青の洞窟、羅漢寺)」、あるいはこれいかにシリーズと名付け、「トキの島(佐渡島)にカモ(加茂湖)とはこれいかに」などなど、必死でした。でも、意外に楽しんでいたかもしれません。
いただいた教材を全て学習することはmustだと思いますが、特に一問一答はきちんと定着するまで、繰り返しレビューされることをお勧めします。1年目は地理と、ほぼ何もしなかった歴史も運よく合格することができ、2年目に一般常識を残しました。が、2年目はまさかの追加科目。ショックでした。
一般常識は、ただでさえ出題範囲が広く、対策に苦労しました。インスタ映えスポット、新たに追加された世界遺産、日本農業遺産、焼き物、地方の特産物、祭り…手当たり次第資料をレビューしたり、ネットで調べたり、多くの時間を費やしました。観光白書の数字も1回見ただけでは頭に入らず、何度も読み返しました。
実は、一般常識では、2つ正解を選ばなければいけない問題をすべて1つしか選ばないという大きなミスを犯し、そのため、1次試験通過はあきらめていましたが、運良く通過することができました。ほぼ奇跡です。

3.2次試験対策

1次試験で失敗したと思っていたので、再度筆記試験から受け直す覚悟でした。ガイド試験の一般常識は予測が難しいため、センター試験の現代社会で80点取ることを目標に、9月からセンター試験対策を始めていました。そのため、1次試験通過の知らせが郵送で届いた時には、嬉しい、でもどうしよう、というのが本音です。何もやっていないのにあと1か月・・・。初めて富士通訳ガイドアカデミーの説明会に参加した時、知念先生が「2次試験対策は早めに始めた方がいいですよ。」とおっしゃっていたのに、対策を何もして来なかったことが悔やまれました。1か月で何ができるだろう・・・?取りあえず2次試験直前対策セミナーを受講することにして、行けそうな日(9回)の予約を取りました。最大で5人までという少人数のクラスでは、本番と同じ設定で授業が行われ、つまり、毎回リハーサルのようで、緊張の連続でした。初回の授業で、何とか2分話せるだろうと思っていたテーマ(すきやき)は、途中で話すことがなくなってしまい、止まってしまいました。沈黙の時間がとても長く感じました。そして、この日を境に「どうにかなるかも」といった楽観は一切なくなりました。それに通訳問題の練習も必要です。プレゼンのために必要な情報も調べなければなりません。自宅では、タイマーで時間を計りながら練習しましたが、電車の中では、英語でも日本語でもテーマに関連したサイトを見るようにして、使えそうな情報とフレーズはメモを取りました。限られた情報と語彙でどうにか乗り切れるよう、なるべくテーマを柔軟にとらえるように努めました。スマホアプリの”NHK World News”の旅行プログラムも歩きながら聞きました。
授業では、ブレイ先生の丁寧なフィードバックは本当にありがたかったです。また、タントラム先生はいつも上手にほめて励ましてくださいました。
本番の試験では思ったほど緊張せず、和やかな雰囲気で試験を終えることができました。でも、だからと言って合格するとは限りませんので、2次試験の後は3日だけ休み、またセンター試験の勉強に戻りました。私事ではありますが、年末には孫も生まれ、センター試験が終わるまで、めちゃくちゃ忙しかったです。通訳案内士試験では、苦しかったことが多かったので、ウェブサイトで自分の受験番号を見つけた時には泣きそうになりました。

4.これから受験される方へのアドバイス

・先生方の助言は忠実に守ること。
・日々の積み重ねがいざという時に助けてくれる。
・通訳案内士の2次試験対策は、英検1級の2次試験対策より時間をかけて準備した方が良い。

5.富士のよかったところ

・長年の指導経験のある優しい先生方
・少人数の2次試験直前対策セミナー
・手作りの教材