通訳ガイド当校合格者網中利隆さん
2019年度通訳ガイド試験当校合格者

<自己紹介>

以前勤務していた会社で海外勤務を経験したことがあります。2018年12月の富士通訳ガイドアカデミーの説明会に出席し、資格取得を決意、勉強を頑張りました。結果合格しホッとしております。どのように勉強したかを記載致します。少しでも参考にして頂けたら幸いです。

1.1次試験英語対策

授業で次のテキストを使います。
①精読用英文
②小テスト(英作文を読んで問題に答える、範囲の単語/熟語/用語等のチェック)
③文化観光時事用語 660個
④日本文化・日本事象英文説明 205個
⑤単語帳 2020個
⑥熟語帳 1330個
週二回火曜/金曜の夜間コースに通いました。私の場合は、英語はまず精読用英文の予習、帰宅後授業の復習と次の授業の予習を行い、文化観光時事用語、単語、熟語は予定を立てて毎日少しずつ出来る限り覚えました。日本文化・日本事象英文説明は読んで何の説明か理解するようにしました。

2.1次試験社会科対策

歴史→沢山テキストが配られます。 まず写真集と基本テキスト(一問一答を含む)、次に確認テスト、最後に新傾向テキストをやりました。山川出版の日本史の教科書は一度読みましたが、全く頭に入りませんでした。教科書の写真をみて、それが何かを覚える、わからない歴史事象があったら索引を見て、その箇所を読むので精一杯でした。

地理→沢山テキストが配られます。
観光的で楽しいものを先にやることでモチベーションを保持するようにしました。山脈、河川、国定公園等々は、端から丸暗記するのではなく、観光地の近くにあるものとか、重要そうな箇所を中心に覚えるようにしました。

自分の場合は、4月から地理と歴史を始めましたが最初の1ヶ月は歴史、次の1ヶ月は地理と月単位で、そして各テキストを2周、出来れば3周を目標に集中的に勉強しました。

一般常識→授業でテキストが3冊配られました。
テキストの下線部分を中心に覚え、問題集は全部やりました。

通訳案内の実務→授業でテキストが3冊配られました。
関連法令、宗教に起因する重要事項を中心に覚え、問題集は全部やりました。

通訳案内の実務と一般常識は、模擬試験までに殆ど時間が取れなかったので、直前の土日を使い、重要そうなところを何回も頭に入れて模擬試験へ臨みました。

模擬試験
模擬試験では英語、歴史、通訳案内の実務は7割を超えましたが、地理と一般常識は届きませんでした。自分が夫々どれだけ勉強したか、その結果、点数がどうだったかがわかりますので、それをきちんと理解し、残り1か月半の対策を立てました。私の場合は地理に時間を割きました。

一次試験当日
① 英語(午前):相当緊張していたようで、やってはいけない「見直し→解答修正→結果間違える」を3問やりましたが何とか通過
② 地理(午後1):サクサク解けて通過
③ 歴史(午後2):四つの中から正しいものを一つ選ぶ問題では、一つ一つの文章が細かく、このままでは時間切れになると思いました。そこで間違いを探すことに集中せずに、四つの中で絶対にあっているものを選ぼうと捉え方を変えたところ、何となく正解が見えてきて、また読む時間も短くなり、余裕も出来て、通過
④ 一般常識と通訳案内の実務:頂いたテキストをきちんと勉強したところ、問題なく通過

3.2次試験対策

二次試験は次のような構成です。
①自己紹介
②3つのお題から一つ選び2分プレゼン
③それに対し質疑応答
④日本人の試験官が読む日本文を英訳
⑤④に関し、旅行者が困っている状況を書いた紙を渡され、外国人の試験官を旅行者に見立てて、困っている旅行者が笑顔になるように対応するというものです。

9月から二次試験対策授業に出席、②の対策として「日本文化・日本事象英文説明205個」を2分で説明する練習を行いました。④の対策として、他の方が読む日本語をメモし、直後に英訳する練習、⑤の対策としてガイドと旅行者のロールプレー練習を行いました。

重要なことは、
①お題をみてから30秒後にプレゼンを始めるので、自分なら何を説明するか引き出しを整理しておくことが必要です。これは準備と練習あるのみです。一つのお題に関し、4つから5つ位の引き出しが必要であると思います。それらを自分が英語で説明する場合何分かかるか、この辺を自分なりに見極めておくことが重要です。
②開始前に何げなく腕時計を見て、途中でどのくらい経ったかチェック出来るようにする。
③④では読みあげられた日本文を自分が読めるように素早くメモする練習が必要です。
④あとは、相手の目を見て、笑顔で、自信をもって説明することが大切です。

二次試験当日→こんな感じでした。
授業と異なり、本番は机がなかったので、メモの字がかなりぶれ、読むのにひと苦労しました。緊張はしていましたが、力強く、明るく、声を出しました。
①住所を含め何点か聞かれ回答。
②お題は「まんじゅう、万葉集、ラッシュアワー」でした。饅頭の皮は何?と思った瞬間、頭が真っ白になりパス、万葉集もパス、ラッシュアワーしかない、、、と思ったところで20秒が経過していました。残り10秒で何を言うか考え、ハチャメチャになりながらも笑顔で自信をもって話しました。慌てていたので時計を見るのをすっかり忘れましたが、授業で短いより長いほうが良いと言われていたので、大幅に2分を過ぎた感じがしたのですが、ストップもかからないのでしゃべり続けました。さすがにもういいであろうと思い、ストップかけられる前に話を結論付け笑顔で終了しました。
  ③女性専用車両がどこにあるか等々の質問がありました。
④箱根に関して、文章で五つ位の分量の英訳でした。メモを取らないと覚えきれません。
⑤大雨で富士山は見られないし、遊覧船にも乗れない、がっかりしている旅行者にどう対応するかといった状況のロールプレーでした。授業で何回も練習した箱根なのに、緊張のあまり、箱根神社、箱根関所等をすっかり忘れ、visitor centerに行って富士山の映画を見ませんか?と言うはずがconventional centerと言ってしまうお粗末さ、本物でない富士山は見たくないと言う旅行者に、天気だけは私にもどうにも出来ないんです。でもどこかいい所に行きましょうね、そうだ、足湯とか美術館に行きませんか?足湯は気持ちいいですよ~でなんとか挽回して→足湯より美術館に行きたい→特に何がご覧になりたいですか?→日本画が見たい→では、人で混んでいない美術館がいいでしょうから、すぐに調べお勧めの美術館を見繕いますね、そしたら是非選んでくださいね。少々お待ちください。→わかった、と言ってもらいお互い笑顔で終了。

4.これから受験される方へのアドバイス

(1)合格科目の持越しが一年に限られているので、一次試験5科目を一度に突破することが一番大事です。そのために、①何を、②いつまでに、③どれ位やれば仕上がるか、を考える。それを④具体的な計画に落とし込むことが重要です。ボリュームが多いので、計画を立てないと範囲を網羅することは不可能であると思います。そして富士通訳ガイドアカデミーの模擬試験の7月頭までにとりあえず仕上げることを目標にするといいと思います。模擬試験の結果をみて残り1ヶ月半、何に重点を置くか考えることが出来ます。
(2)地理、歴史ではPC/スマホで興味のあることを自分で検索してみると、自然と知識が増えるし、自分で調べたのは忘れませんし、何となく疲れも取れます。
例を挙げると、
伏見稲荷→そもそも鳥居は何本あるの→千本鳥居(実際は800本を切っているらしいです)とその他の鳥居があることを初めて知る(合計で3100本位)→幾らで奉納できるのか興味があったので調べると→直径15㎝の鳥居が175,000円と意外に安い!→鳥居で有名な神社は他にもあるはずなので調べると→インスタ映えする山口県元乃隅稲成神社の写真を見る→ラッキーなことに、試験で出ました。見た瞬間にわかりました。。。これが知念先生のおっしゃる豆知識かと納得しました。

5.富士のよかったところ

①何と言っても、知念先生、岩渕先生、それとスタッフの皆様方、あと二次試験対策の、私の場合はジョン・ブレイ先生の、熱心な講義と、絶対的なアットホーム感に尽きると思います。通うなら気持ちよく通える学校をお選び下さい。

①それと、試験傾向を反映したテキストでしょう。お話を伺うと、以前は入試の歴史、地理のような問題が多かったが、最近の傾向は観光歴史、観光地理的なものが多いと、正にそのようなテキストになっており、実際の試験もそうでした。

③土曜コースは混んでおりますので、会社勤めの方には火曜/金曜の夜がお勧めです。行けない場合は土曜に行く事も出来ます。これも便利でした。

以上参考になれば幸いです。