通訳ガイド当校合格者匿名希望さん
2019年度通訳ガイド試験当校合格者

<自己紹介>

駐在員として海外勤務の経験がありますが、その際現地の人に母国日本のこと(歴史、文化、政治など)を充分に説明できない至らなさを痛感しました。これは外国語の能力の問題もさることながら、自身の国のことを知らない、関心を寄せないことが原因であり、いつかきっちりと学習し直して、駐在員時代に感じたもどかしさや恥ずかしさを挽回し、外国の方々に胸を張って説明することができれば・・・と思い続けていました。
全国通訳案内士試験はまさしくその思いを実現させる登竜門として位置づけ、富士通訳ガイドアカデミーの門を叩きました。富士通訳ガイドアカデミーを選んだのは、あまり派手な宣伝もされておらず、かつ規模もそれほど大きくなく、堅実な学校という好印象を抱いたからです。入学前に実際の授業の見学もさせて頂きました。

1.1次試験英語対策

講義のなかでの、精読用英文、小テストが大変役に立ちました。特にガイド試験英語1次試験は独特の出題形式があり、そのパターンに沿ったテキスト、小テストが秀逸だったと思います。英文法の学習はそれこそ受験勉強以来でしたが、あらためて多くの気づきがあり、毎回楽しく学習させて頂きました。
「必ずでる‼必須単語・熟語集」は、最初知らない単語が多く面喰いましたが、英検1級の過去問題を参照してみるとそうした単語が多く出題されており、英検1級レベルの実力をつけるためには必要な知識と割り切って記憶に努めました。でも普段見ない、使わないとなかなか覚えられないものなので、そうした単語が出てくる可能性のある多くの英文をできるだけ多く、見たり、聞いたりし、また自分でも使う必要があると感じました。その点自分は充分できなかったことが反省点です。
基本的には毎回の授業の予習、復習(小テストの復習も含む)をきっちり行うこと、そして過去問題を数年分解いてみて、その出題傾向を掴んでおくこと、模擬試験で自身の力を把握しそれに基づいて最後の対策を行うこと、などにより1次試験突破は可能になると確信します。

2.1次試験社会科対策

富士通訳ガイドアカデミーの社会科の各テキストは大変充実しています。基本はこれらのテキストと毎回の授業にきっちり取り組むことで1次試験合格は可能になると思います。わたしはこれ以外に多くの写真や図等がちりばめられた市販のカラー刷りテキストを地理、歴史それぞれ1冊ずつ購入しましたが、それは見ても楽しく作られているので、富士通訳ガイドアカデミーのテキストとつけあわせながら参照することで、確かな記憶としてインプットされたと思います。
社会科についても数年分の過去問題を解いてみることも必要だと思いますが、英語と違い必ずしも一定の傾向がある訳ではなく、また年度によって難易度に大きなばらつきがあるので過去問題だけで準備するのはやや危険です。やはりテキスト等を利用して満遍なく、どちらかというと浅く、広く、かつ確実な知識を積み上げていくことが重要だと感じました。実際の試験では凡そ予測もしないマニアックな設問も出てくると思いますが、そこは当てずっぽうで答えて当たれば儲けものと割り切り、その他の一般的な設問を取りこぼさないことが1次試験突破への近道だと感じました。

3.2次試験対策

これについてはあまり語る資格がありません。プレゼンも通訳も、自分としては満足な出来では全くなかったので(自己採点では合格基準点の70点を大きく下回りました)、合格の報せは予想だにしていませんでした。富士通訳ガイドアカデミーの4月開講通訳ガイド受験対策1年コースに通わせて頂いていた挑戦1年目の1次試験(全科目受験)の自己採点で、おそらく合格基準点に達していないであろう科目があり、その年の2次試験受験はほぼ諦めていました。従って8月以降の2次試験対策の授業はモチベーションをキープするのがやや大変でしたが、それでも全授業に出席し、先生方の熱心なご指導から、実際の試験のイメージは掴むことができました。
挑戦2年目は富士通訳ガイドアカデミーのテキストや授業のノート等を再度見直しながらの自宅学習に切り替え、幸い前年取りこぼした科目の1次試験はパスできましたので、初めて2次試験受験ができるようになりました。2次試験の準備も自宅で行いましたが1年前に富士通訳ガイドアカデミーの授業で掴んだ感覚もやや薄れ、その準備には苦労しました。
それでもそれなりに準備したつもりで、また実際のプレゼンの設問も学習をしていた項目のひとつでしたが、初めての2次試験に臨んだ緊張からでしょうか、頭が白くなっていくつかの要の言葉が口から出て来ず、全く出来の悪い内容でした。通訳も予想外に長い設問に動揺し、慌てて、記憶が追い付かず、全体の半分も英訳できなかったような気がします。
唯一かすかな手ごたえがあったのが質疑応答で、上述のように公式課題が散々な状況でしたので、寧ろ割り切りができ、それなりにスムースなやり取りができたと思います。
こんな状況で合格できたことについて考えてみましたが、試験官は結局通訳ガイドとしての基本的な資質の有無を見極めようとされていたのかも知れません。私のように、一応の準備をしてきても、その場では重度の緊張などにより思うようにその学習結果を発揮できなかった受験生はたくさんおられたのではないでしょうか。そこをあくまでも厳格に採点すれば合格基準点に達する受験生は大きく減ってしまうでしょう。
従って実際の公式課題への対応があまりうまくいかなくても、その際の話ぶりや態度、さらにはその後の質疑応答(ここが結構重要だと感じました)などから基本的な能力の有無、資質、ガイドとしての向き・不向きなどを見極めようとされていたのではないかと思います。かといって2次試験の準備はしなくていいと言う訳ではなく、できる限り行って幅を広げておく必要があると思います。また1次試験の英語や社会科の学習がそうした幅を広げ、2次試験対策にもつながると確信します。

4.これから受験される方へのアドバイス

以上の体験談はあまり参考にならず申し訳ありません。しかしまずは富士通訳ガイドアカデミーを信頼してついていくことで必ず道は開けると確信します。私が唯一誇れるのは、授業はすべて出席、皆勤だったということだけです。また1次試験は厳格です。たとえ1科目のみで基準点が1点足らなくともコンピューター採点で冷酷に判断され、1年間の浪人を余儀なくされます。そういう意味で、まずは1次試験突破が大きな鍵になると思います。一方2次試験はその人が実際に行ってきた準備期間、内容、その学習の幅などを試験官がその場で推測、判断できるかが採点の大きなポイントのひとつになるような気がしました。もちろんそうした準備等がプレゼンと通訳の公式課題への対応力にストレートに反映できれば完璧ですが、不幸にして思うようにできなくとも、通訳ガイドになりたいという強い思いをもって自分なりに準備・学習してきたことを、短い試験時間の間にいかに試験官の方に感じ取って貰うかが大切だと思います。

5.富士のよかったところ

皆さんも仰っていますが我々受講生に最後まで親身にお付き合い頂けるところが何より素晴らしいと思いました。雰囲気もアットホームで馴染みやすくそのため受講生同士も親近感を持って接することができ、お互い目標に向かって高めあうムードが醸成されていたと思います。私は1年間だけ通学させて頂き、2年目は自宅学習としましたが1年間に学んだ内容を再度復習、反復するだけで充分に学習しがいがありました。それだけ中身の濃い授業、テキストだったということだと思います。富士通訳ガイドアカデミーに通わせて頂いて本当に良かったと確信しています。有難うございました。