通訳ガイド当校合格者岡本和子さん
2019年度通訳ガイド試験当校合格者

<自己紹介>

受験の動機は安易なものでした。2016年の春から始めた深川江戸川資料館での英語解説のボランティアで一緒に活動を始めた二人の方が通訳案内士の資格を持っていました。「え、このボランティアでこの資格が必要なの?」と思わず声を出してしまった。 2016年8月から合格するまで4回受験。最初の年は夏にイタリア旅行したりヨガの合宿に参加したりとほとんど勉強せずに試しで受けてみた。歴史を除いて3科目は不合格。これはまずいと思い2016年12月より富士通訳ガイドアカデミーのお世話になり、習っていたカンツォーネをいったん辞め、主婦たちとの社交も辞めてこの受験一本にしぼった。最初の受験時は70歳をすぎていたので何より体力温存しておかなくては長丁場の勉強に耐えられないと思ったからだ。
大学時代は英語クラブに所属、20代、30代で高校、専門学校、カルチャースクール、自宅などで子供達や成人に英語を教えていた。40歳でミシガン州立大学院で英語教育法(TESOL)で修士をとり、帰国して上智大学外国語学部に編入、日本語教育法を勉強、日本語教師として国際交流協会や千葉市の大学で外国人に日本語を、日本人成人や学生に養成講座を受けもった。この間は両親、義理の母の介護や主人の入院などの世話もしていた。40代から60代と英語は全く勉強、練習していなかったので読む力、書く力がどんどん低下し、ただ忘れる一方だった。

1.1次試験英語対策

授業に出る前には“文化・観光・時事単語集”は必ず目を通し覚えた。また日本文化・日本事象の英文説明テキストは長いものもあったが、日本人として必要、大切かつ楽しいと思って暗記こそ出来なかったが出来るだけ音読してポイントをつかみ授業に臨んだ。授業の初め20分ほど試される必須単語・熟語集は苦手で知念先生にあてられる度にチョロチョロ、テキストを見ては答えていた悪い生徒だった。使ったことのない難しい単語が並んでいて私の語彙力の低さにショックを受け愕然とし、練習不足で定着しないことにただ反省するのみだった。つまり、英字新聞、英語の雑誌を普段読んでいないことがばれてしまった。
宿題の精読用英文はノートを作り、左ページに英文、右ページに日本語の訳を書いて授業に参加(出席)。内容が“日本人”に関するものが多く、関心、興味があり、楽しい内容であった。また長さも内容の難易度も丁度よかったし、復習も面白かった。解答の語句説明は丁寧で、頭で整理しやすかった。
英作文(短文)は誤った箇所をチェックして直してくれて、後日返してくださった。英文法は長文読解にしても英作文にしても、とても大切だと改めて感じた。

2.1次試験社会科対策

地理、歴史、一般常識の資料はとてもよくまとまり整理されていて覚えやすく、大変為になった。各科目とも3年分の本試験の過去問、また模擬試験は丁寧な解説と必要な語句説明もあり、繰り返しやってみた。特に歴史の確認テストは何度も繰り返しやっているうちに100%正解でき、自信につながったと思う。クイズ形式でやった地理、歴史、一般常識はなぜか心を豊かにしてくれたと思う。
またTVや旅行会社から毎月送られてくるパンフレットや小冊子にはよく目を通し、列車の名前、観光地、お城、郷土料理など写真を見て確認出来た。岩渕先生がクイズ番組を見ることを勧めてくださったので、よく見ては楽しんだ。また歴史、地理、文化等の新聞記事は切り抜いて活用、これも役に立った。とにかく繰り返し何度も資料に目を通し復習したことで頭の中に定着していったと思う。

3.2次試験対策

タントラム先生、ブレイ先生のオプショナルクラスを受講。
一週間前に次の授業の予習資料が渡されるので内容をよく読んで声を出して練習。内容を理解し、ポイントを少なくとも3つ言えるように予習した。授業本番では一人ずつ先生の前に出て3つのトピックスの中から1つのトピックを選んで話すのだが、なかなか思うように口から出てこず焦ったこともあった。
先生はお二人ともまったく威圧感がなく優しくフォローしてくださり、次回は頑張ろうという気持ちにさせてくれ、楽しく効率的に学ぶことが出来た。二次試験まで進むと思ってなかったので、一次試験通過のハガキを受け取った時は大変に焦った。一か月で口述試験の準備をしたがカードを改めて作る時間もなく、とにかく片っぱしから英語でしゃべり続けた。
本番の二次試験では礼儀正しく、たとえわからない課題が出されても何かをしゃべり続けるつもりで臨み、笑顔とアイコンタクトを忘れなかった。本番では“千羽鶴”について話し、和文英訳では“秋の日光”だった。質問にも夢中で答えた。

4.これから受験される方へのアドバイス

とりかかった以上、途中で絶対にあきらめないこと。最後まで努力し、そして合格しましょう。毎日の生活がシンプルになり、ストレスがたまり、運動不足になりますが、自分なりに変化を求め、図書館に行って集中するのもよいでしょう。ちなみに私は国会図書館、上智大学図書館、地元の図書館で勉強、あとは自宅で。ストレスがたまり、勉強を放棄したくなったら、これまで大変だった、頑張っていた過去の自分を思い出しましょう。私の場合、留学時代徹夜してペーパーを書いていた頃を何度も思い出しました。あの頃よりずっと楽なはずなのにどうして3時間、4時間の勉強に集中できないのかと自問自答しました。家では勉強、台所、掃除ととても単純な生活が続いたが、生活リズムを整えていきました。この資格を取ってからが本当の勉強。ゼロからのスタートです。忘れて、覚えて、体験して…健康でいつまでも頑張れるまで続けます。特にシニアの皆さま頑張りましょう!

5.富士のよかったところ

知念先生、岩渕先生は授業が終わると質問者などいないか確認の上、教室をお出になるほど親身になって相談や質問にとことん答えて下さる。先生方は昼食の時間を忘れてしまうほど親切です。授業は落ち着いた中に先生方の熱意を感じ、集中出来た。居眠りは出来ないし、しません。タントラム先生、ブレイ先生は一刻の無駄もなく生徒に公平で楽しく授業を進めて下さった。オフィスの女性スタッフも気さくで、いつでも声をかけると笑顔で応えて下さった。またオフィスが開放的で親しみやすく、長く通う生徒にとってはほっと一息させてくれた。静かで落ち着いた雰囲気の中、猛烈な意欲をもった受講生が多くいらしたのはいい刺激になった。