通訳ガイド当校合格者和田好充さん
2019年度通訳ガイド試験当校合格者

<自己紹介>

はじめまして。和田好充と申します。年齢は46歳です。現役のテレビ番組プロデューサーです。この資格取得に挑んだきっかけは大学時代までさかのぼります。英語が好きで、迷わず早稲田の英文科に進みました。ところが…当時入学すると、多くの学生は授業よりも課外活動に燃えてしまう大学で、私もご多分にもれず、舞台の演出家を目指し授業はろくに出席しないアホ学生でした。留年を繰り返したのち、“何かを表現したい”とテレビ業界に就職したのですが、心のどこかで“英語への情熱”がくすぶっていました。2年前、会社の研修制度で専門学校の授業料を出してもらえるチャンスがあり「いつやるか、今でしょ!」と飛び込みました。なぜ、全国通訳案内士を目指したのか?まず語学系で唯一の国家資格、わかりやすくてカッコイイ。あと、今の仕事との関わりとしても、テレビ番組制作を国外へ展開していくうえできっと役に立つ、と考えました。あと、大学時代、本当に美人で英語もできた初恋の同級生が、当時すでに取得していて「わだっちなら、きっと合格できるよ」と励ましてくれたのを思い出したからです。

1.1次試験英語対策

『必須単語・熟語集』にはじまり、『必須単語・熟語集』に終わる…と言って良いぐらい大切だと思います。ヨイショする気はありませんが、市販の単語集より、無駄な情報がなく、実によくまとまっています。これを半分覚えているだけでも相当、合格に近づいたといっても過言ではありません。8~9割覚えれば怖いものなし。覚えることは誰にでもできます。“年を取ると覚えられない”とよく言われますが、私の実感は“多少、瞬発的に覚える力が落ちる程度”です。手段を問わない繰り返しを行えば、必ず覚えられます...とは言え、毎日毎日、『必須単語・熟語集』を開くのは言うは易し行うは難し。そこで私は、日常の行動とセットにしました。歯磨きの後、風呂に入った後、または記憶が定着しやすいといわれる寝る直前です。1日30分を鉄則としました…とは言え、私のテレビ番組制作の仕事は時に、朝方までの激務もあり、疲れ切る日もあります。そんな時は5分だけやりました。私は1年目、英語だけ筆記試験は落ちています。配点の高い、日本語から正しい英文を選ぶ問題ができなかったからです。これは普段の授業で、岩渕先生が的確なポイントを教えてくれます。1年目は、他の教科の勉強を優先し「英語のこんな細かいことはいいだろう...」と油断していたところがありました。確かに、マニアックな問題、という意見もありますが、プロの通訳として知っておくべきことです。私は1次試験に合格してからはじめたのですが、『日本文化・日本事象英文説明テキスト』『日本文化単語集』は『必須単語・熟語集』と合わせて、少しずつでも今から始めた方が絶対に良いです。1次試験にも関係する知識ですし、2次試験対策がグッと楽になります。

2.1次試験社会科対策

私は大学附属高校出身ですので、社会科での大学受験はしてません。ですので、全科目、勉強するのは中学以来、という感覚でした。これはヤバいぞ...の予想通り、7月の模試判定では、それぞれ50%程しかできませんでした。そこで範囲の広い歴史と地理は本番までに3回転、一般常識と実務は2回転、させることを目標にスケジュールを逆算しました。また集中するため、歴史の日は歴史だけ、地理の日、一般常識&実務の日を決めました(『必須単語・熟語集』は毎日)。まず歴史の1回転目は、教科書で岩渕先生がポイントだと指示したところと、“文化”を中心に、始めから終わりまで5日間ほどで全てやります。2回転目は、日本歴史の小冊子を教科書と照らし合わせながら4日ほどで、全てやります。3回転目は、「1問1答想定問題集」を教科書と照らし合わせながら、3日ほどでやります。3回やると、おぼろげながら全体像を覚えているものです。 地理も、47都道府県の特色、国立公園関連、世界遺産関連を中心に3回転。一般常識と実務は2回で十分です。それぞれテキストが実によくまとまっています。これらを中心にして、歴史の教科書、地理は市販の写真が多い地図帳を参考書にして行うのが基本でした。本番では歴史が72点(想定合格ライン70)のギリギリでしたが、他は85%取れました。難化している歴史に時間を多めに割いても良いと思います。あと、注意点は試験時間が意外にないので、解くスピードを意識すべきです。

3.2次試験対策

“元気よく、間違っても良いから話し続け、そして元気よく”に尽きます。私は留学経験も、海外滞在経験もありません。「スムーズに話せなくて当たり前なのだ!」と開き直りました。2次試験対策の授業中につくづく思ったのですが、私よりもずっと英語が上手いのに、声が小さかったり、態度がおどおどしていて「もったいないな...」と思う方が何人かいらっしゃいました。1次を通過した力があれば、元気のはったりで、プレゼン、ロールプレイングは何とかなると思います。私にとっての苦手は通訳でした。当初、「こんなのできる人いるんかい!」と逆ギレするほどできませんでした。でも、腹を立てていても何も始まりませんから、ICレコーダーに問題の日本語を吹き込み、通訳するということをひたすら繰り返しました。最後は英文を覚えてしまうくらい。「英文を暗記してるだけで、通訳のトレーニングとして意味ないのでは?」と、疑問も感じましたが、英文の引き出しが増えることで何らかの通訳の力にはなったと思います。また、本番で完璧に通訳できる人は少ないと思います。短い1文ぐらい飛ばしてしまっても、大事なのは元気に笑顔でやり切ることです。

4.これから受験される方へのアドバイス

私は46歳ですので、もしかすると多くの方々が私よりも年上の方々かもしれません。後輩へ...というのは失礼ですね。クラスで私よりも10歳、20歳以上、年上の方々が学んでいる姿に、逆に私が力をいただきました。知念先生もおっしゃっていますが、英語はやった分だけ伸びます。必ず、誰でも、必ず合格できると、私は言い切ります。私自身が試験中、すがっていた言葉は、It is never too late to be what you might have been.“なりたかった自分になるのに、遅すぎることはない”。(イギリスの作家ジョージ・エリオット)。全国通訳案内士に合格し、なりたかった自分に一歩近づきました。合格した日はよく晴れていました。さっそく、若くして病気で亡くなった初恋の人のお墓へ報告に行きました。「わだっち、まだまだね」という声が聞こえたので、今年は英検1級取得を目指します。

5.富士のよかったところ

まず、アットホームな雰囲気です。岩渕先生は、1質問すると10返ってくる感じで一見、物静かな印象ですが英語への情熱を持ち、また語学の厳しさを知る碩学の方です。知念先生のマイペースな授業には癒されますが、いつの間にか大切なポイントを入れてくる凄腕だと感じます。タントラム先生はやさしい雰囲気ですが、厳しい質問で攻めてくる理論派。ブレイ先生は体育会系で親分肌です。受付のスタッフさんたちも丁寧すぎるぐらい丁寧です。また学費はかなりリーズナブルだと思います。テキストは実に研究されたもので、合格へのエッセンスがたくさん詰まっていると思います。