H・Tさん
2020年度通訳ガイド試験当校合格者
<自己紹介>
自分は、損害保険会社に勤務しており、2017年に役職定年を迎え、一線から退き若干のゆとりができました。
2013年から4年間、インド駐在として仕事に携わり、インドの文化や歴史に触れる有り難い機会に恵まれました。世界遺産などでは現地ガイドに歴史的な意義や逸話を聞くことがとてもためになったため、逆に自身が日本にて海外からの旅行者に日本の歴史・文化や良さを伝えたり、旅行をサポートしたいと感じたことが受験動機です。
また、日本を離れた4年間で、①日本には、世界に誇れる素晴らしさや良さ、安全、食文化があることを再認識するとともに、②インバウンド促進政策のお陰で、日本国内各地に海外からの旅行者が溢れるようになっており驚いたことが、通訳案内士の受験にチャレンジした背景です。
日本から離れ、国内観光から疎い生活が続いたため、2018年より2カ年計画で取り組み、2020年の東京オリンピックにも間に合うと考えたのですが、想定以上に各学科の試験が難しく合格まで3年を要してしまいました。
改めて、日本文化や歴史、生活様式や習慣を見つめ直す非常に良い機会となったと考えています。
1.1次試験英語対策
2.1次試験社会科対策
3.2次試験対策
- 2次試験は一次試験の合格発表まで、真剣な対策・準備を行っていませんでした。合格発表後に慌てて、改めてYou tubeでオープンになっている模擬試験などを試したところ、プレゼンテーション、英訳ともに集中的な対策が必要と感じて、富士通訳アカデミーの「2次面接試験対策直前セミナー」を11月、12月に受講し、試験の模擬体験を通じて、どのような勉強を行うべきかを検討し、即実行に移しました(実質的な準備期間は1ヶ月ほど)。一方で、インドでの駐在生活を経て、英語での質疑等はそこそこ対応できる自信があったので、通訳案内士として特にマスターすべきキーワードや、歴史・文化の説明を英語にてより具体的にプレゼンできるかがポイントだと感じました。
- 富士通訳ガイドアカデミーの「2次面接試験対策直前セミナー」では、自分自身が非面接者となることで、実地のプレゼンや通訳が想定以上に難しいこと、特に外国語訳でのキーワードのメモ取りは、自分でわかる基本用語の略語を如何に使い、抜けや漏れを最小限に留めるかが合否を分けることを認識。加えて、他の受講生が対応している場面でも、プレゼン・通訳ともに自分なりに考え、自身の誤りの確認や優秀な対応の実例を刷り込むことができ、一コマ2時間のセミナーでしたが、密度の濃い対策が可能と感じました。
- また、富士通訳アカデミーでいただいた「過去に出題された2次試験トピック例」一覧は有益で、出題頻度を数え、頻度の高いトピックから、自分自身の言葉でなんらかのプレゼンが行えるよう準備しました。「明治維新」が頻出トピックの一つで準備していたため、自分の受験した時間帯でも「①大政奉還、②免許返納、③一汁三菜」が出題され、迷わず「大政奉還」を選択しました(合格の大きなサポートとなり、感謝申し上げます)。
4.これから受験される方へのアドバイス
他の合格者の方と比べると、十分な準備ができているとは思えませんが、2次試験への取り組みを通じて、個人的に感じたことをご案内します。
プレゼン・外国語訳対策に共通すること:
- 新しく難しい単語を覚えず、自分の言いやすいフレーズ、好きな決まり文句のストックを増やす(難しい単語・表現はいざという時に口から出ず役に立たないため)。
- ジャンル、トピック毎に定型的な言い方があるので、ジャンル毎に典型的なフレーズの骨格を整理して、ノート等に書き出す。いずれも1分位で終わる事を意識する。長いフレーズにした場合、言いよどんだり、かんだり、言い間違えたりしているうちにあっという間に2分が経過してしまう。
- コロナ禍のなかなので、医療関係や在宅勤務などのテーマに対応できる準備も追加する(わずかでしたが心理的に役に立ちました)。
5.富士のよかったところ