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私のガイド物語15

安倍さん

安倍 道代さん

2007年度富士アカデミー新人研修受講生
朝鮮語通訳ガイド免許番号(登録番号)

自己紹介

初めて韓国に語学留学したのが99年、8ヶ月ほど勉強したあと帰国し、会社員として働いていました。2002年のワールドカップの年にワーキングホリデービザを使い再び韓国で1年を過ごしました。2006年度の通訳案内士試験(韓国語)に合格後、2007年5月に通訳ガイドデビューしました。現在会社員ですが通訳ガイドで自立できるようがんばります。合格発表後、しばらく休んでいたタイ語とスペイン語の勉強を再開しました。いつかはこちらのほうでも通訳案内士の試験に挑戦したいです。

私のモットー
とりあえず何でもやってみる!

旅行の概略

日程: 2008年5月27日(火)
お客様: 韓国人9人プラス取引先のデンマークの会社の日本支社にお勤めの
デンマ−ク人2名。
訪問箇所: 11:20羽田空港に到着、お出迎え。
空港にて昼食〜皇居〜東京タワー〜靖国神社〜浅草〜
18:00東京ドームホテル(日程終了)の予定でお仕事をいただきました。
実際には昼食の場所と時間を変え、靖国神社はカットしました。

 

ガイディングの実際

11:10 羽田空港国際線ターミナルでデンマーク人と合流。精一杯の英語で自己紹介と本日の予定を確認。本日の会計はすべてデンマークの方がされるとのことでした。
11:20 ソウルより飛行機到着、お出迎え。韓国人のお客様全員が出てこられたのは11:40分ごろでした。予定では羽田空港第一ターミナルの日本食レストランで昼食になっていましたが、機内でお食事をされて、しばらくたってから食事をとりたいとのことでした。レストランの予約はしていなかったので、運転手さんと相談し、東京タワーの中で遅めの昼食をとっていただくことになりました。
11:50 マイクロバスにて出発。首都高速がかなり混んでいる箇所もあり、『これでも有料の高速道路です』とお話したところ、とても驚かれていました。韓国と比較しながら日本についての説明をしました。
12:30 皇居(二重橋)到着。お天気が良かったので二重橋をバックにとてもよい集合写真が取れたと喜んでいらっしゃいました。時間の関係で二重橋付近だけの見学となりましたが、皇居の地図を使って大まかな説明をしました。
13:20 東京タワーに向け出発。到着後、チケットを購入し、150メートルの展望室へ上り、そこで一度解散、各自自由に風景を楽しんでいただきました。その後、二階のレストランでお客様11人とガイド(私)計12名で昼食。有名なカレーのお店に入りたかったのですが、人数が多く、一度にそれだけのライスの用意ができないとのことで、結局ソバ屋で昼食となりました。店内に写真つきのメニューがなく、入り口の横においてある見本を見ていただき、説明しながら食事を一人ひとり選んでいただきました。食事がすぐに出てきたので助かりました。その後お土産屋など見学する時間を30分ほど取り、15:30に集まっていただくことにし、一時解散。
15:30 東京タワー出発。銀座、秋葉原をとおり浅草へむかいました。途中、女性4名がどうしても銀座でバスを降り、銀座を見たいとのことで、グループの責任者の方と相談をし、バスを降りていただきました。電車や地下鉄を使ってホテルに戻るのは無理と判断し(日本語はぜんぜん話せない方たちだったので)、メモ帳に日本語でホテルの名前と私の電話番号を書き、タクシーでホテルに戻るようにお願いしました。
16:20 浅草到着。浅草神社と浅草寺の説明をしながら両方を見学しました。おみくじに興味を持たれ、おみくじを引かれました。仲見世をとおり、雷門正面へ。こちらでもまた集合写真を撮りました。ちょうど17:00になり、からくり時計が開き、音楽が終わるまでの約3分間、そっちも見物。運が良いと喜んでいらっしゃいました。修学旅行生が多く、学生たちの制服、特に現在の韓国ではほとんどなくなったセ−ラ−服の制服を着た学生が多いことに驚かれていました。
17:30 浅草出発。だいぶお疲れで、お客様全員に対する案内はしませんでした。元気におきていらっしゃった若い方とおしゃべりをしながら、今回の訪日の目的などをお聞きしました。
18:00 東京ドームホテル到着。私の仕事は18時までで、別にする必要はなかったかもしれませんが、たいした手間ではないのでチェックインのお手伝い。インターネットを利用したいとのことで、場所を確認し、お教えしました。銀座で途中下車した4人が18:30ごろにホテルに無事に戻ったことを確認し、ご挨拶をして本日のお仕事が終了です。

ハプニング

  1. しょっぱなから昼食は別の場所でとりたいといわれ、あせりました。バスの運転手さんが東京タワーで食べるのがいいのではとアドバイスをしてくださり、お客様に確認の上、東京タワーでの昼食となりました。
  2. 予定には靖国神社が入っていました。運転手さんもお客様が韓国の方とのことで心配され、一応確認してみようということになり、皇居に向かう途中バスの中で確認しました。正直にお答えくださいとお話したら、数名はやはり気が向かないとのことでした。日程もキツキツだったので結局いかないことになりました。ほかの外国人に方はどうかわかりませんが、韓国・中国のお客様に靖国はちょっと、ですよね。

新たな発見

東京タワーには意外と外国人のための案内表記が少ないですね。もちろん外国人用のパンフレットはありますが、館内(特にレストラン・みやげ物売り場)にもう少し外国語での表記があってもいいのでは、と、思いました。

面白い質問・意外な質問・難問・珍問

おみくじが珍しいのか、どのツアーでも何人かが、かならずおみくじを引かれます。今回もそうでした。ただ、日本人の私が見ても正確に理解できないような、難しい文章で書かれている場合が多く、それを短時間で訳してあげるのは結構大変です。とりあえず、「健康は良い、学業は努力すれば報われる、失くしたものはそのうち出てくる、待ち人は現れる・・・・」などと、短い文章だけ訳して差し上げています。また、『大吉』など内容が良いものがでればかなり盛り上がりますが、今回は2名おみくじを引かれ、2名とも『凶』・・・。わたしは必ずお客様がおみくじを引かれる前に「大吉が一番いいが比較的たくさんはいっている、それよりちょっとしかはいっていない凶の方が貴重だ」と予防線をはっておくようにしています。

このツアーで特に準備したこと

東京見物の定番コースをご案内するツアーでしたので、下見などの準備はありませんでした。東京ドームホテル宿泊でしたので、巨人軍で活躍している韓国人選手の情報を調べたのと、試合の開催日程を確認しておきました。

このツアーで特に配慮したこと

今回は参加いただいたお客様は韓国の方とデンマークの方でした。お互いどちらも仕事のお付き合いのうえでとても大切な取引先とのことで、どちらにも失礼にならないように気おつけました。

旅を終えて

今回は仕事の合間の観光でした。メンバーの年齢層も三十台の前半から六十台前半くらいまでと(多分)、年齢に差がありましたので、歩く速度などが違い、全員の方に合わせる難しさを実感しました。途中浅草到着前に銀座で女性を降ろしてしまったことが後から気になり、今回は何事もなく戻られたので良かったのですが、以後、別行動を認めるのか、事前に旅行会社に確認をとりたいと思います。

私のお勧め観光スポット

やはり浅草は外国人の方には楽しいところですね。小さいですが一応神社もあり、お寺と神社をまとめて見学できるのもいいところではないでしょうか。大まかにいっしょに歩いた後は「何時までにここに集合してください」とお話し、自由に散策していただくのが良いようです。

勉強中の後輩へ一言励ましの言葉

語学の試験よりもやっかいな邦文試験。勉強をしなくてはいけない範囲が広くて大変だと思います。ガイドの仕方によって、またお客様によっても違いはあると思いますが、実際の仕事ではそこまでの 知識は必要がない気がします。ただ、なかにはびっくりするくらい日本のことを知っているお客様もいらっしゃり、そのような方とお話をする際にはやはり一生懸命に勉強してよかった、と思います。やっておいて無駄にはならない勉強ですのでがんばってください。そして、わたしも合格後も引き続きいろいろなことに興味を持ち、勉強を続けています。

Short Essay

普段生活していて、次回の仕事の際に話したいこと、など、ふと思い出したり気がついたときには、必ずメモすることにしています。後で家に帰ってからまとめよう、では、必ず忘れてしまいますので。また、仕事の前には、日本で活躍している韓国人スポ−ツ選手や芸能人の話にもある程度合わせられるように、情報を仕入れるようにしています。やはり外国にきて自国の人間の活躍ぶりを聞くのはうれしいのではないでしょうか。

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