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私のガイド物語6

知念

知念 保則

富士アカデミー代表
通訳ガイド免許番号(登録番号) 東京都第3708号

 

自己紹介

14年ほど前にガイド業を専業として行っていたが、昨年1回、今年1回と少しずつガイドの仕事をまた始めようと思っている。

私のモットー
お客さんをご案内するときにはいつも次のようなことを心がける。
「ガイドいかんでこの国のイメージが決まる。だから、しっかりやれ」

旅行の概略

日程: 平成18年9月26日(火)
人数: 5人
お客様: アメリカのお客さんお二人、オーストラリアのお客さんお一人。
日本企業のお客さんお二人。
訪問箇所: パレスホテル(9:00お迎え)〜皇居(皇居前広場)9:05/9:40〜国会議事堂車窓〜東京タワー展望台10:05/11:00〜浅草観光(仲見世、浅草寺など)11:45/12:30〜銀座 数寄屋橋交差点付近にて終了

ガイディングの実際

雷門前でまずパレスホテルでお客さんをお迎えし、ハイヤーで皇居の楠正成像のある楠公駐車場で下車。そこから徒歩で二重橋まで行き、皇居の説明。主に説明したもの:富士見櫓・辰巳櫓・伏見櫓・お堀・大手門・二重橋・江戸城に関して・皇室に関して・霞ヶ関官庁街等。

その後、国会議事堂の前を通り、安倍首相や安倍ファミリーに関して説明しながら、東京タワーに到着。地上250メートルの第2展望台まで上る。展望台をぐるりと回りながら東京の主なビジネス街やショッピング街、富士山の位置、東京湾、都庁、六本木ヒルズのような主なビルを紹介する。その間、東京の人口、23区内の人口、総人口、東京タワーの真下にある増上寺や墓地に関して説明する。

東京タワーを後にして、秋葉原を通って浅草の浅草寺に到着。到着前に、日本古来の神道、外来の仏教やキリスト教といった日本の宗教について概略を話す。お宮とお寺の違いを具体的に例を挙げながら説明する。仏像があればお寺で、鳥居という門があればお宮で、というように説明する。また、神仏習合についても少し触れる。また、訪問箇所の浅草寺に関して、まず雷門の大きな提灯、雷神、風神の説明、また浅草寺の由来を簡単に説明する。

浅草到着後、雷門の前で写真撮影。雷門を確認してから、仲見世で買物を楽しむ。女性のお客さんが和傘を買われた。おみくじに興味を示し、一人は大吉で一人は凶であった。内容を読んで、その凶を引いたお客さんは少しショックを受けた様子だったが、近くのおみくじを細く折って結んでおく場所を教えてあげて、「このように結んでおけば、運が向いてきますよ」と教えてあげたらほっとしていた様子。ちなみに私のは、末吉であった。

それから最後に本堂の説明を加えて、お寺での参拝の仕方を説明する。お賽銭を賽銭箱に投げ入れて、手を合わせてお祈りをする。(私も小銭を入れて手を合わせる) 神社では、手を叩くことなども付け加える。本堂の右斜め前ある五重塔に興味を示したので、塔の意味などを説明した。

浅草寺を後にして銀座でツアー終了。短い時間であったが政治から宗教、扇子、箸、着物に至るまで誠に守備範囲の広い仕事であるとつくづく思った。

ハプニング

最後の浅草でドライバーさんと合流する時、待ち合わせ場所を私が勘違いして少しもたついたこと。ニ天門をバスの駐車場と勘違いしていた。

新たな発見

今までは、大型バスでマイクを手に案内してきたが、ハイヤーの旅は新鮮で、小回りも利いて快適である。盛り上がりという点では、大型バスでの案内のほうが醍醐味がある。

面白い質問・意外な質問・難問・珍問

二重橋近くに咲いていた赤い花は何か、という質問。このような質問はいつも頭が痛い。
近くにいた警備の警察官に尋ねてみると「まんじゅうしゃげ」らしい。辞書でいろいろ調べてみたら、彼岸花(amaryllis [Km1rilis])と出ている。

このツアーで特に準備したこと

久しぶりのツアーであるため、データの再確認。主な年代や建物の高さ、面積等の確認。

このツアーで特に配慮したこと

少人数で同じ会社関係のお客さんであったため、お客さんどうしが話をしているときは、説明を少し控えるよう配慮する。話すときは、分かりやすくはっきり発音するように心がける。少しでも楽しんでもらえるように迅速な対応を心がける。

旅を終えて

無事に終了したことが何より。ツアー前は、何回やっても緊張するもの。先人のお言葉通り、「案ずるより産むが易し」である。資格はあるが、ためらっている方は、思い切って飛び込むのも大切。1回1回ツアーが終わる度に、失敗はあっても確実に自信につながる。正に経験と研鑽がものを言う仕事。

私のお勧め観光スポット

関東のガイドとしては、皇居、東京タワー、浅草、明治神宮は必須。

勉強中の後輩へ一言励ましの言葉

ガイドの仕事を始めた卒業生とお話をしていると皆異口同音にガイドの仕事は趣味と実益を兼ねたやりがいのある仕事、といいます。こんな仕事は珍しい、ともいいます。しかしそこまで至るにはやはり努力が必要です。 ガイドになってからも調べ物をしたり、情報を収集したりと日々勉強の連続です。今の皆さんの努力はガイドになってからも必ず生きてくることを信じて、頑張ってください。

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