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私のガイド物語16

古川さん

古川 智子さん

富士アカデミー2006年度合格者
通訳ガイド免許番号(登録番号) EN02118号

自己紹介

ボランティアで、浅草の観光案内所、上野の下町風俗資料館ガイドをしています。プロガイドデビューの緊張で1キロ痩せました。ダイエットになるとは、とんだ副産物でした。

私のモットー
“旅人時間”は日常とは違うはず。その特別な時間を最高にアレンジしてあげたい。

旅行の概略

日程: 2007年5月20日(日)10時〜17時
ゲスト: 中東系男性3 商社の日本人男性1人
コース: 六本木のホテル―(明治神宮)―銀座ショッピング―銀座で昼食―皇居東御苑―浅草―ホテル

ガイディングの実際

9:45 ドライバーさんと打ち合わせ。
 
10;00 ロビーで商社のアテンドの方と会い、双方のスケジュールの一致を確認。ゲストにコンタクトすると、一人が寝坊したので1時間遅らせて欲しいとのこと。商社アテンドの方と相談し、明治神宮をカットしました。アテンドの方は午前中別行動に。
 
11:00 グランドフロアーでゲストを出迎え、乗車、自己紹介、手作りの地図を夫々に配布、行程説明。車窓の国会議事堂、皇居の杜を説明したら、あっという間に銀座到着。
 
11:20 3人を銀座案内。ブランドショッピングと伺っていましたが、ゲストはむしろ土産品を欲しがっておいでで、真珠店とトイショップでのお買い物以外は目当てのものがなく、浅草で求めていただくことにしました。但し、三社祭の混雑のため、無理かもしれないと説明。真珠店での買い物、手続き等で時間がかかってしまいました。(高額商品のため、じっくり決めていただきました。)徒歩でレストランへ。(歩行者天国)
 
13:10 10分遅れでレストラン到着、昼食。14:10に迎えを約束。
 
14:20 東御苑 大手門、石垣、番所、二の丸庭園、鯉などを説明。石垣に驚いて、どこから、どうやって持ってきたのか、どうやって加工したのか等の質問。16世紀当時の江戸城敷地全体の図面、江戸城の復元図などをお見せすると、想像を逞しくしておいでで、江戸城は復元すべきだと仰っていました。図面はどこで手に入るかといわれたので差し上げました。
 
15:00 皇居出発。浅草へ向かう途中、浅草寺と浅草神社の由来、三社祭について説明。神道に非常に興味を示されました。また、お一人は日本のマーシャルアートがお好きなかたで、日本文化にお詳しかったです。
 
15:35 浅草 江戸通り、雷門郵便局前あたりで降車。帰りは同じ江戸通りで、仁天門から出てまっすぐ行ったところに来てもらうことに。雷門前で神輿に遭遇。写真を取り捲り大喜び。でもちっとも歩き出してくれません。着物と甚平、日本人形を買いたいと言われていたので仲見世へ。また、サムライの武具、鎧も欲しいといわれましたが無理でした。浅草にも武具の店はあるのですが、本堂のずっと向こう側なので今日はとても近づけず、鎧があるかどうかも確認できませんでしたので。前もってわかっていればお助けできたかも...と思うと残念です。途中で観音通りへ逸れて何とか本堂前へ。多少の説明で神社へ。祭りの賑わいの中、建物の説明が場違いな感じで、下町、江戸っ子気質、神輿など、もっぱら三社祭関連の説明を中心にしました。
 
16:45 10分遅れで浅草発。
 
17:20 20分遅れでホテル着 ツアー終了 遅れをお詫びしました。別れ際に、ゲストの皆さんが名刺をくれたので、私も名刺をお渡ししました。至らないガイドにもかかわらず、とても楽しかった、ありがとう、また頼みます、と仰って下さり、お客様の礼儀正しさに感謝です。

ハプニング

ハプニングは1時間遅れのスタート。明治神宮カット。浅草のために旗を用意したのに、車の中に置き忘れ、浅草ではずっと手帳をかざし、腕を上げていたこと。

ハプニングというか...お名前が皆さんHから始まるアラビア名で、しかも1人は商社の方から伺ったお名前が苗字で(それもHから)、ご本人が私に自己紹介された名前がファーストネームだったため、4つのアラビア名を使い分けることになり、間違えないようにとても気を使いました。

新たな発見

銀座は超有名な街だということ。 仏教は世界的に有名なのに、神道は全く知られていないこと。

面白い質問・意外な質問・難問・珍問

東御苑の、大きな石垣に非常な興味。どこからもってきたのか、しきりに質問。 サムライはいないのか?マシャルアートはどこで見られるのか。 どうして江戸城を再建しないのか。 日本人と中国人の大きな違いは何か。

このツアーで特に準備したこと

皆さんに手作り地図を配布、三社祭の神輿ルートのチェック、交通規制のチェック、 銀座のブランド店チェック。 東御苑では、天守閣があったころの全体図を持参。

このツアーで特に配慮したこと

超高級ホテル宿泊の方なので、きちんとした、でも、“旅人時間”に相応しい華やかな服装を心がけました。

旅を終えて

おみやげを買いたいといわれ、お手伝いしましたが、なかなか全員の希望がかなえられなくて残念でした。限られた時間内。できることと、できないことを、初めにきちっと伝えることが大切だと思いました。

三社祭の最終日の熱気の中、寺院や狛犬(祭期間中は金網で囲ってある)など、いつもの文化財の説明が場違いで、下町、江戸っ子気質、神輿などの三社祭関連の説明を中心にせざるを得ませんでした。でも、祭はお客様の旅を特別なものにしたはずです。そこに立ち会えるガイドって、いい職業だと思いました。

ドライバーさんが親切で、私のような者でも立ててくださるので、とてもやりやすかったです。感謝しています。

私のお勧め観光スポット

浅草です。ただ、今回は三社祭の最終日で非常な賑わい。ガイドとしてはやり難かった けれど、お客様にとっては、良い思い出になったと思います。

勉強中の後輩へ一言励ましの言葉

ガイド試験は、試験勉強が実際の仕事に役立つ、数少ない(!)試験のひとつではないでしょうか。特に二次試験で用意したレポートは、今でも重宝しています。絶対役立ちます。うんと勉強して、合格して下さい。

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