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私のガイド物語

河崎 佳子さん

富士アカデミー 2007年度合格者
通訳ガイド免許番号(登録番号)東京都第EN02317号

自己紹介

1988年から2005年1月まで米国テキサス州で過ごした経験を生かし、日本を訪れた外国の方のお手伝いができれば幸いです。

私のモットー
外国からのお客様に日本で良い時間を過ごしていただけるように心がけています。

旅行の概略

1日目: 東京都某区主催のハーフマラソンにオーストラリアの姉妹都市から招待された
選手の区長と区議会議長の表敬訪問の通訳
2日目: ハーフマラソン大会授賞式と選手交流会の通訳

ガイディングの実際

  • 区議会議長の表敬訪問は歓談の通訳。区議会議長はユーモアのセンス豊かな暖かいお人柄で、選手たちもリラックスして終始笑いが絶えない会話が続き、楽しく通訳させていただきました。
  • 区長表敬訪問では、区の出席者の紹介、区長のご挨拶、選手のスピーチと公式行事の通訳で緊張しました。
  • 大会当日は、急遽FM放送のインタビュー通訳が入りました。交流会での区長挨拶、MC、国内の招待選手、自治体の方のスピーチを選手に通訳。選手のスピーチをMCマイクから通訳。

ハプニング

  • 打ち合わせの際にいただいた区長表敬訪問の出席者名簿に載っていない方が、区長の隣に座っていらっしゃって、自分が間違えたのかと資料を見直して、焦りました。
  • 区長のご挨拶は、打ち合わせの際にいただいていた原稿にアドリブも入りますとのことをあらかじめ知らされていましたが、実際には全く違った内容で、なんと区長が昨年、表敬訪問した際にお会いになった市長は選挙で落選されて...という予想していなかった内容の展開に。
  • 区長表敬訪問の際の選手の方のスピーチは、「大丈夫、簡単にまとめたから。1文ごとに間をおくから」とのことでしたが、立派な公式の表敬訪問のスピーチで、1文の長さが予想以上に長かったこと。
  • 区側は選手おふたりのスピーチを予定していましたが、それが事前に伝わっていなかったようで、私が通訳した後で、「私は話す用意をしていない」と言われたこと。
  • 大会当日、選手ゴール後、突然FM放送のインタビューの通訳をすることに。

新たな発見

  • 資料を読み込む時には声を出して読み、自分の耳から記憶させることの重要さ。耳で聞いた「音」から「単語」に行き当たる時間が、聞き慣れた単語より若干時間がかかってしまうことを発見。
  • オーストラリアの発音で「エイ」が「アイ」になることは知識として知っていても、会話の中にサラリと出てくると、その単語に行き当たるまで一瞬時間がかかること。選手と雑談している時に文頭に「IT」と聞こえたものが「18」だとわかるまで、時間がかかったこと。オーストラリアの人にとっては、その発音が当然で、「アメリカではどう発音するんだっけ?」と逆にきかれました。その地方は特に訛が強いそうです。
  • 交流会を欧米式交流会と想像して選手がいろいろな方と歓談することを予想し、その通訳を想定していたのですが、日本式交流会との違いに驚きました。選手も他の選手たちとの交流を期待して、たくさんお土産を用意していたのですが、一本締めの後皆さんすぐにお帰りになり、そのチャンスもなく、残念そうでした。

面白い質問・意外な質問・難問・珍問

このツアーで特に準備したこと

  • 姉妹都市についての単語を頭に入れること
  • 区と市について、インターネットで検索
  • 区長のブログをチェック
  • 打ち合わせの際にいただいた「しおり」、区長挨拶の原稿を翻訳
  • 以前、同じお仕事をされた先輩のアドバイスをいただいた

このツアーで特に配慮したこと

旅を終えて

  • 姉妹都市の交流の場に立ち会えることができ感動しました。
  • 20年前に姉妹都市提携を結んだときの市長が亡くなった、最近の市長選挙で新しく市長が代わったことなど、初めて耳にする人名を聞き取るのは難しいと実感しました。
    最近のニュースまでリサーチすることが重要と痛感しました。

私のお勧め観光スポット

勉強中の後輩へ一言励ましの言葉

お仕事には、いろいろな経験、見聞、知識が役に立ちます。

Short Essay

最近、Donald Keen教授の講演に行きました。
「今読んでいる本が最後の本になるとは思っていない。今書いている本が最後の本になるとも思っていない」と91歳になる今も、日々研究に傾ける情熱について静かに話され、感動しました。

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