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私のガイド物語5

高橋さん

高橋 自朗さん

2009年度 富士アカデミー合格者
通訳ガイド免許番号(登録番号)神奈川県第EN01383号

 

自己紹介

2009年に会社生活35年に終止符を打ち、2010年2月にガイド資格を得ました。
その後、富士通訳アカデミー様の関東・関西研修に参加。同じガイドの皆様方とお友達になり、以降、有志でガイドの自主研修グループを立ち上げ、この4年間、自主研修を東京、横浜、鎌倉、川越等で続けて参りました。 これまで、皆様と4年間自主研修を行いましたので、この4ケ所については、メンバーの方々と情報を共有し、ほとんど同じくどこでもガイディングが出来る状態になっております。と同時に江戸東京博物館の英語ガイドもやらせて頂いており、今まで200回程度のご案内をさせて頂いております。
かなり厳しい世界でございますが、ここでも同じ仲間の支援を得て何とか4年目に入りつつあります。
これらの活動は自分一人で行うには難しく、本当に皆様方のお陰だと感謝致しております。

私のモットー
一期一会を大切に悔いの無い人生を過ごしていくこと。"日日是好日"なり。

旅行の概略

日程: 10月4日(金)、8:30〜12:30
お客様: アメリカ、アトランタからの60歳代の女性2名
訪問箇所: 築地市場場内、波除神社、場外、浜離宮庭園
主たる目的: 食について

ガイディングの実際

当初、訪問候補先は、築地市場―合羽橋―デパ地下等ということになっておりましたが、シャングリラ・ホテルで最初にお会いしました時、お客様のご興味を再確認、それに基づいて訪問ルートを一部その場で調整し、先方の了解を得てスタートしました。

  • 申しつけの通り、お客様のご興味は主に食品、次に自分たちで行けるところは、連れていってもらう必要はありません(デパ地下は、昨日、自分たちで訪問したので様子は分かったのでこれは不要とのこと。)ので、行けそうにないところで、この時間内でおもしろそうな(歴史的、文化的な)場所へ行って欲しいということになりました。
  • 結論として、築地場外市場―場内市場―浜離宮公園で、4時間ということで了解を得ました。
  • また、当初はホテルからホテルまでという予定でしたが、途中、築地場外市場で日本食材、食品器具等に相当な関心を持たれ、是非、本国へもって帰りたいという気持ちになられたのでしょう。ホテルから、築地市場―浜離宮―築地市場―大江戸線築地市場駅で終了ということになりました。
  • Atlantaの自家には大きな包丁1本があるが、さらに魚、野菜、果物を調理する為の日本製の包丁を購入したいという話になり、築地の正本という店で、お店の店員にあれこれと質問されました。(通訳は私)例えば、もし、さびたらどうするかとか?、飛行機でどのように運ぶか?等々。最終結論として、2名とも、それぞれ同じ包丁(1本、9450円)を購入されました。お店から、お支払い後、お渡しする前に、これから研ぐので30分くれと言われました。念の為、お店、定員名の名刺、勿論領収書ももらい、では、これから浜離宮へ行き、その後、またここを訪問した際、受け取りにくるので宜しくと伝え、この店をでました。
  • 浜離宮を1時間かけて散策後、再度、戻り無事包丁を受け取りました。これから地下鉄で一緒に帰ろうとしましたら、また、少し変更したい旨告げらました。今度は、地下鉄の駅まで連れて欲しい、その後、liasmoの使い方、地下鉄、JRを利用して、どのようにホテルへ帰るか教えて欲しい。私たちはまた築地に戻り買い物散策をしますのでといわれました。この方達、本当に築地が好きなのだと思い、でお客様の言われる通りにさせて頂き、地下鉄の席でお別れしました。

ハプニング

新たな発見

2〜3年前、築地の波除神社を江戸グル仲間と一緒に訪問し、説明を受けたことがありましたが、当時はこんなところ外国人にはとても面白くなさそうな話だと思っていましたが、実はそうでもないことが、今日、分かりました。こんなところになぜ神社があるのか?その目的は?神社の中のたまご塚、えび塚、、、等々、大変興味を持たれ、うなっておられました。 そこから話が弾んで、神道、仏教の話し、この地は江戸初期に埋めたれられた土地で、当時はこの埋め立てに相当の時間・労苦がかかり一大事業であったことをお話し、その後、Perryさんの要請により日本は開国、築地に明治政府の外国人居留地が作られたこと、もともと、東京の魚市場は日本橋にあり、震災後、ここへ移転したこと等も説明しましたら、この話に結構ご興味を持たれていました。

面白い質問・意外な質問・難問・珍問

かつお節、昆布、のりとはこの商品ですか?と商品を指差して質問を受けました。その後、かつお節、瓶詰めのり、魚、くだもの、日本茶6袋、野菜を切るための包丁等、を購入されました。食品一般に興味があると最初から言われていましたが、実は今回は日本食材、料理器具の購入のために来訪されたのだなと分かりました。(一人の方は、Atlantaの家で、自分で日本のだしを作りたいとのこと。ついにこんな人も現れたのかと思いました。)

このツアーで特に準備したこと

このツアーは前日に決まったものなので、このために特に準備したということは何もありませんでした。が、一去年から心がけてきたことですが、ホテル(空港)でお待ちする際、お客様の氏名を掲げる為に今回はi-Padに氏名を記載したものを提示しました。〜今年の新年会で義兄から聴いた話ですが、先進国の空港では、ほとんどのツアー会社の人は、i-Padを利用しており、日本の成田だけが紙ベースでのお出迎えとのことでした。何か日本のツアーは遅れているイメージを与えていると聴きましたので、これは良くないと思い、対応できるものはそのようにすべしと考えました。また、情報として、箱根ジオパークというConceptの話、奈良時代〜江戸時代からの温泉の歴史、参勤交代での関所の話等を準備しておきました。

このツアーで特に配慮したこと

総時間が4時間ということでしたので、時間配分、ルートに気を配りました。

旅を終えて

1990年代NYに在住していましたが、当時はようやく米国内で寿司ブームが巻き起こったという状況でした。
しかし、今となっては、色んな国の方々が、寿司を含め日本食に憧れ、末永く健康体であるための健康食を求めて来日されていることをまざまざと知りました。
この世界的な潮流には驚きの念を感じざるを得ません。
まさにこれが日本へ外国人旅行客をお迎えする為の一つの有力なポイントだと思います。

私のお勧め観光スポット

海外でもNewsとして流されていそうな話題等(寿司店、たまご店名、Topics等)を予め用意しておき、その店の前にきたらお話しすると良いと思います。築地の有名な寿司店、AuctionのNewsにでてきたようなお店、Comedianの兄弟がやっている店等。昔、NYで良く接待に利用したお店等々。

勉強中の後輩へ一言励ましの言葉

ガイド試験の合格はガイドになるための一つの登竜門ですので、合格後も引き続き精進することは大変大切だと感じております。また、一人で行うことが難しいなら、仲間と一緒に励ましあいながら行うことをお勧め致します。一緒に頑張りましょうか。

Short Essay

ガイドのお話は無償のボランティアの世界も一杯ございます。むしろ無償の方が多いのではと思い、これはご自分のおかれた環境、価値観等で判断をされ選択されるべきものと思っております。ご無理をされる必要は無いものと感じております。

"逝きし世の面影"(平凡社、渡辺京二著)という書籍を一度お読み下さい。
こんな江戸の世もあるのだなと感じています。

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