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私のガイド物語1

戸崎氏

戸崎 雄一さん

2005年度富士アカデミー卒業生
通訳案内士免許番号(登録番号)千葉県第1027号

自己紹介

05年度にサラリーマンを卒業

私のモットー
自分職業や私生活の経験で皆さんに役立つものは伝達したい。

旅行の概略

日程: 2009年11月13日(金)
お客様: 板橋区のテニスクラブのメンバー/女性9名・男性1名
コース: 池袋08:30〜丸の内仲通り(車窓)〜国会議事堂〜首相官邸(車窓)〜東京タワー(下車)〜青山通り(車窓)、表参道(車窓)〜明治神宮外苑〜絵画館にて10分ほどの写真タイム(下車)〜六本木通り〜六本木ヒルズ(車窓)〜増上寺(車窓)〜築地自由昼食(下車)歌舞伎座(車窓)皇居(下車)〜日本銀行(車窓)〜秋葉原(車窓)〜上野駅前〜仏壇通り〜合羽橋商店街入り口(車窓)江戸東京博物館(下車)〜浅草(降車後御自身で散策)

ガイディングの実際

今にも雨が降り出しそうな寒い日であった。午後はしとしととはだ寒い雨になった。 都内観光なので地方の人かと思っていたら板橋区のテニスクラブのメンバーで女性9名男性1名年齢60代の団体であった。
足の不自由な人が一名いたため全体にスローペースになりがちだった。
全員都内のことはよく知っており、物によってはガイドよりも知識は上であった。
築地の昼食は時間がかかるのが常だったが今回は食堂選びがよかったせいか比較的スムーズに進んだ。
下手なクイズも皆さん楽しんでくれた。

ハプニング

オバマ大統領の訪日と天皇在位20周年で混雑が予想されたが、警官の姿が多かったことと、二重橋の入り口まで行けなかったこと以外は問題なかった。

江戸東京博物館見学の終了時間を3時45分と告げておいたのにリーダーの勘違いで3時35分には全員がバスに乗り込んでしまい、まだ建物の中にいたガイドに早くバスへ戻るようにとの督促電話があった。

新たな発見

ガイドは見学地をあまり知らないお客にその地の説明をするものだが、今回はお客が何でも知っているので説明するに当たりより深い知識や考え方が必要であった。東京タワーの完成、地下鉄丸の内線「西銀座」から新宿までの延長、「君の名は」で有名な数寄屋橋下のどぶ川埋め立て工事、昭和35年の安保改定闘争などなど。ただしマッカーサー元帥のオフィスが第一生命ビルの6階にあったことは誰も知らなかった。
天皇在位20周年記念として江戸東京博物館は入場料無料。

面白い質問・意外な質問・難問・珍問

池袋から丸の内仲通りまではガイド対象外のはすだったが、護国寺、後楽園、学士会館、共立講堂、竹橋の毎日新聞社、気象庁など意外な質問が出た。
たまたま知っていたので説明できたが、知らなかったら恥ずかしい思いをしたかもしれない。

このツアーで特に準備したこと

年配のお客だと聞いていたので比較的古い東京現代史を復習しておいた。

このツアーで特に配慮したこと

足の悪い人にペースを合わせるようにしたが、ほかの人はやや不満のようであった。調整が難しい。

旅を終えて

[3]で書いた江戸東京博物館の見学終了時間であるが、ガイドは間違いなく3時45分と告げてあるので運転手やほかの客を証人に立てて自分の正しさを証明することは可能であったと思うが、そこまで騒ぎ立てる内容ではないしそんなことをすればお客の後味が悪くなると考え、自分が間違っていたと謝った。仕事柄やむをえないことではあるがこちらとしてはすっきりしたい。
予定表では終了時刻が「16:30浅草下車後ご自身で散策」となっていたが16時ちょうどに浅草に到着した。車内で浅草の説明は十分しておいたので「はいさようなら」といえたかもしれないが、あと30分あるのにこれでは冷たすぎると思い、一緒に下車し傘をさして浅草寺本堂の近くまで行き、再度詳しく説明した。「これですべてが終わり、あとはお客さんがご自身で散策されることになっていますがいかがいたしましょう。まだ時間があるのでご一緒しましょうか。」というと「後は自分たちで歩くのでもう帰ってもらっていいですよ。」との返事なので身を引いた。しかしなんとなく心残りであった。午後4時05分、まだ25分あった。要検討。

私のお勧め観光スポット

絵画館前から青山通りへ向けての道路両サイドの銀杏並木は背が高く背丈がそろっており色づきも一様で実に美しい。一見に値する。

勉強中の後輩へ一言励ましの言葉

受験勉強は主として書物が相手、ガイドは生身でプライドの高い人間が相手。心して入門すべし。

Short Essay

自分の主張の正しさを証明するのは至上命令と心得ていたが、場合によっては我慢することのほうがより大切であることを学んだ。

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