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私のガイド物語5

筑紫さん

筑紫 多摩子さん

2007年度 富士アカデミー卒業生
通訳ガイド免許番号(登録番号)第EN02327号

 

自己紹介

通訳ガイドになりたいというよりは、達成感のある英語の勉強をしたい、ついでに日本についても学べるのは良いチャンス、という動機で富士アカデミーにお世話になりましたが、実際にガイドをしてみると世界が更に拡がり刺激的でした。

私のモットー
キ・ヴァ・ピアーノ・ヴァ・サーノ・エ・ヴァ・ロンターノ
(穏やかに行く人は、安らかに遠くまで行く)

旅行の概略

日程: 2008年11月29日
お客様: 日本で石油関連の研修を受けているイラク人男女15名
アラビア語担当の在日シリア人と日本人のお世話役を加え、総勢17名
訪問箇所: 皇居、東京タワー、昼食を挟んで、浅草(マイクロバスでのツアーでした。)

ガイディングの実際

仕事は宿泊中の高円寺駅前のホテルへのお迎えから始まりました。
事前の打ち合わせでは皇居、東京タワー、六本木での昼食(イラン料理)、そして午後は浅草で過ごすということでしたが、実際は、東京タワーを割愛してでも両替が最優先課題との事で、まず新宿へ。
日本円で支給されている研修費をとにかくアメリカドルへ変えたいというイラクの方々からドルの流通力を教えられました。これが、ガイドの仕事の私にとっての面白みでしょうか。

皇居周辺の見学を二重橋だけに絞ったのは、正解でした。皆さん小グループに分かれての写真撮影に夢中で、進行が遅くなり、かつ、小グループに分かれてしまうので、とりまとめが大変だからです。
説明を聞くのももどかしく、とりあえず写真撮影に情熱を燃やす様子は一昔前の日本を思わせました。
集合写真を撮る折、立ち入り禁止の植え込みに数人の方が入ってしまい、警備員さんに叱られました。
特に皇居では、約束事などを事前に確認しておく事が大切です

次は、東京タワー。ここでも、取りまとめに苦労しましたが、見学地としての手応えは、皇居よりも良かったようにおもいます。現物主義というのでしょうか、歴史的な意味よりも大きいものや分かりやすいのが好まれるのかもしれません。

昼食は、イラクからの方々が「イラン料理は美味しい」と、喜んで召し上がっていました。
男女が同席する食卓では、お話が盛り上がらない事に気付きましたが、宗教によるものか、他国人の私が同席しているためかもしれないと思い、自然に任せました。 午後は、浅草へ。あまりの人出に先が思いやられましたが、デパートでのお買い物を希望する数名を日本側のお世話役の方が担当してくださったので、手順どおりに進行する事ができました。大提灯のそばで、「パナソニックを知っていますか」と質問をすると、皆さん口々に反応してくださったのが嬉しかったです。馴染みのある切り口から説明をしていくのが、お客様そしてガイド双方にとって大切だと思いました。また、日本の家電製品の存在感を改めて認識できた事も収穫です。

ハプニング

お客様は写真撮影に夢中、私は時間管理に気をとられますので、なかなかテンポが合わずとりまとめが大変でした。人出の多い浅草では、迷子を恐れて赤い団扇を持つ手を高く伸ばそうとする私を見かねて、背の高いお客様が代わりに高々と掲げてくださりとても助かりました。

新たな発見

和服姿の女性と一緒に写ることが浅草での楽しみらしく、許可を取るよう度々頼まれました。
参加型の旅に人気が集まるのも頷けます。

面白い質問・意外な質問・難問・珍問

特に記憶にありません。

このツアーで特に準備したこと

研修のためホテル住まいの長い方たちでしたので、ホテル近隣の面白スポットの情報を集め、お知らせしました。

このツアーで特に配慮したこと

宗教との結びつきの強いお国柄ですので、ツアーの開始前に、日本の宗教関連の事をお話してよいかどうか伺いました。

旅を終えて

私がガイドとしてお客様の観光をお手伝いしたというより、むしろ、お客様を通して世界および日本を見る事ができ、お陰さまで沢山の刺激を頂きました。度々仕事をしても、同じ経過をたどる事はけしてないでしょう。
その都度、新たな風に触れ、興味をかきたてられ、異なる反省材料を得て、成長していけるよう、これからも心して勉強したいと思います。

私のお勧め観光スポット

上記の通り、参加型や体験型の旅志向になっている様な気がしますので、ツアーに取り入れられると良いのではないでしょうか。例えば、着物を着て、街を歩くとか、銭湯に入ってみるとか。

勉強中の後輩へ一言励ましの言葉

どこまで出来るかな、と自分の可能性を楽しみながら、勉強をお続けください。

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