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私のガイド物語

山下さん

山下 淑美さん

富士アカデミー 2006年度合格者
通訳ガイド免許番号(登録番号) EN02089

 

自己紹介

英語教師歴30年、今ようやく英会話コンプレックスを脱しつつあります。

私のモットー
「人事を尽くして天命を待つ」 チャンスを生かすために、可能な限り準備にすること。

旅行の概略

支社での会議のため初来日したイスラエル人の30代前半の女性一人。9時から16時までの間に皇居、浅草、東京タワーを訪問、浅草で昼食。ハイヤーで移動。

ガイディングの実際

皇居: 二重橋前で下車し写真を撮ってから大手門まで歩いて東御苑に入る。時間と天候の関係で「諏訪の茶屋」まで散策し尚蔵館に立ち寄る。歩きながら説明。
浅草: 雷門前で下車。仲見世,香炉、手水、参拝、おみくじとお決まりのコースを案内した後、伝法院通り、オレンジ通り、新仲通りを歩く。おもちゃやで3才 と5才の息子さんへのお土産の羽子板セットと独楽、バーゲンしていたカバン屋でご自分用のハンドバッグを購入。オレンジ通りの「浅草今半」ですき焼き定食の昼食。
東京タワー: 大門から歩いて増上寺と2つの塔(プリンスタワーと東京タワー)とのコントラストを楽しんでもらう計画を立てた、時間の関係で、車窓からの説明にとどめた。東京タワーでやっとコンビニを見つけ、無くなっていたゲストの(旧式)カメラの電池の交換ができた。

ハプニング

ゲストの名前を知らされていず、ドライバーのファイルには別のガイドの名前が書かれていたので、ホテルにピックアップに行ってからまごついた。人待ち顔で立っている女性に勇気を出して二度目に声をかけ、やっとゲストと解った。おかげで、会えただけで嬉しく、最初から打ち解けた。
次回からはネームタッグをつけて立っていたい。

新たな発見

浅草は靴とカバンが安いので有名なのだと、後で日本人の友人から聞いて納得した。

面白い質問・意外な質問・難問・珍問

「町に子供の姿がないのはなぜ?」ときかれた。日本の子供は午後2時頃まではみんな家か学校にいる。
ストリートチルドレンは一人もいない平和な国なのだ。

このツアーで特に準備したこと

初めてのガイドだったので、ピックアップ場所の汐留のホテルと、一人で歩いたことのなかった浅草を下見した。特に昼食の場所は数個の候補にしぼっておいた。ゲストにせめて地名だけでも覚えてもらおうと、おおまかな英語のツアー計画を作って渡した。

このツアーで特に配慮したこと

日本は初めてという一人客だったので、先ずは安心感を持ってもらおうと「フレンドリー」を心がけ、説明より質問に答える方を優先した。時間に余裕がなかったが、ゲストを焦らせないように、ゆったり構えた。
運転手さんとの日本語の会話はできるだけひかえた。

旅を終えて

初体験としては理想的なツアーだった。こんな仕事ばかりだったら楽しくて病みつきになってしまいそうだ。

私のお勧め観光スポット

大門から増上寺を経て東京タワーにいたるウォーキングは、歴史と現代の雄大なコントラストを印象づけるステキな旅になりそうに思えます。

勉強中の後輩へ一言励ましの言葉

旅が好きだから、旅行者の気持ちが解る。東京(日本)が好きだから、東京(日本)を案内できる。外国の人と親しくなるのが楽しいから、英語が使える。ガイドは相手を楽しませ、気づいたら自分が楽しんでいるという希有な仕事です。今の苦しさが楽しさに変わる日が来ることを忘れないで頑張って下さい。  

Short Essay

『ホテルと日本近代』という本を最近読みました。ガイドになっていなければ読むことがなかった本かも知れません。明治の初期に続々とたてられたホテルは、日本という国家の近代化への意思そのものだったのです。日本の近代化は観光と深くかかわっていて、日本の観光開発は西洋人の意見から多くのヒントを得ています。日本の良さを日本人自身が「正しく」認識し、国内国外に伝えて行くことは、日本の将来像を決定する重大な事業のように思われます。

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