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伊集院さん

伊集院 幸子さん

富士アカデミー
2005年度合格者
通訳ガイド免許番号
(登録番号)第EN00281号

自己紹介

京都を中心にFITのお客様1名から6名ほどのグループのアテンドをしております。代理店からの依頼、また海外の友人知人からの直接の依頼、京都で一緒に仕事をしている仲間からの依頼(含旅館などの宿泊施設)が多く、お蔭さまで繁忙期は多忙にしております。幼少時代からの4カ国の長期海外生活と就職後の接客業の経験が大いに役立ち、大勢の方々とお話できる大変楽しい仕事だと感じております。

<私のモットー>
欧米からの観光客が日本旅行に何を求めていらっしゃるか、ガイドを雇うことでどのようなメリットを期待されておられるかをしっかりと把握するよう努めております。価値観の違うお客様個々に臨機応変に対応でき、日本を客観的にも主観的にも説明でき、ガイドといる時間を有意義に心地よく楽しく過ごしていただけるようにすることが最も重要なことと考えます。初心を忘れないことも大切。

旅行の概略

日程: 2011年10月10日(月・祝)
お客様: 2名の大阪校の生徒さん
訪問箇所: 清水寺―八坂神社―円山公園―知恩院―(+青蓮院)−平安神宮
当日の行程に一か所加えました。

ガイディングの実際

この日のお客様は通訳ガイド試験に向けて勉強されている方々でしたので、お客様が期待されていることは実際、現役ガイドがどのようにガイドしているかを見ることだと思いました。
帰宅後に調べられる事柄についてはポイントを押さえるようにし、現地に出向いたからこそ見て学べること、説明するときの表現、また海外の方に失礼に当たらない表現をお伝えできるよう心掛けました。 お客様と初めて会った時の挨拶振舞いから英語で始め、説明の際の立ち位置、より楽しく拝観していただく方法、移動の時間、お客様にお怪我がないように注意する場所や言い方、話の膨らませ方と静かに見ていただく方法、またガイドが遠慮し、お客様だけの時間を作る配慮なども訪問先だけに限らず、京都や奈良の観光地のことも含めて説明しながら周りました。 外国からの観光客を案内しているかのように接することで、この日のお客様はガイドを客観的にみることもできたと思います。同時にご自分でしたらどのように説明したいかもメモしていただけたかと思います。

ハプニング

当日は天気に恵まれた秋の三連休の最終日であり、この人気コースはとんでもない人混みでした。
つまり、もし海外からの観光客を案内するとしたら、これでは到底ご満足いただけないことをお客様にわかっていただけたかと思います。その場合、臨機応変に行程を変更するにはどうしたら良いか、もしくは少しでも人混みから抜け出すにはどうしたら良いかなども考えてご案内しました。
当日は、裏路地や青蓮院にて少し人混みから外れ、そこではどのようにご案内することが最も効果的に静かな雰囲気を感じていただけるかもお話ししました。

新たな発見

すべての箇所の説明について、またすべての質問について1,2の単文で応えられるようになることの大切さを感じていただけたと思います。より詳しい情報よりも、概略を海外からのお客様がわかりやすい単語を使って説明すること、更にガイドだからこそ伝えられる説明文を加えることが重要であり、文献で見られる情報だけでは魅力的なガイドができないということです。

面白い質問・意外な質問・難問・珍問

ツアー終了後にどこか京都らしい場所で昼食を取られたいというご要望があり、いくつか検討し、電話もしました。予約が取れないところもありました。 結局は京屋敷を内装して中華料理店になったお店にご案内しましたが、京屋敷の和室にてテーブル席から坪庭と蔵を見ながらいただく中華料理にご満足いただけたようで安心しました。

このツアーで特に準備したこと

いつものことですが、あまり行かない寺院を案内するときはその背景を表す年などは、再度確認することにしております。このような数字は知っていれば便利ですが、必ずしもお客様に伝えるわけではありません。

このツアーで特に配慮したこと

いつか通訳ガイドを目指しておられるお客様に、少し場数を踏んでいる私のガイドを見て、楽しい案内の仕方をご自分で見出していただきたいと思いました。何度もしている私と同じことをするのではなく、ご自分の個性とペースで徐々にベテランへの道をたどっていただけたらと思いました。

旅を終えた感想

終了後は、毎回反省ばかりしています。自分は正しく解り易く説明できただろうか。歩行スピードは適当だっただろうか。お客様は消化不良、または理解不足を感じておられないだろうか。推薦した昼食にご満足いただけただろうか。 幸い終了後にメールをいただけたのでお客様からの感想を知ることができましたが、 それでも遠慮されて、ネガティブなことは書かれておられないのではないかといつもいつも心配です。そしていつものごとく次回に向けて頑張ろうと思っています。

私のお勧め観光スポット

常に裏路地、お店、食事処、静かな場所を探しています。 旅行中のお客様が癒しを感じられる京都らしい静かな場所、地元の人が大勢来るお店、観光客がいなさそうな路地や商店街、私と一緒だからこそ行けるお店などを探しています。

Short Essay

ガイドするにあたって私のこだわりの1つは衣装と髪型です。自分が自分らしく、楽であると同時に、お客様にも心地よく楽しんでいただける服装と髪型を心掛けています。数日間ご一緒するときは毎日コートも取り替えますが、例えばバッグ、マスコットや髪飾り、スカーフはあえて同じものを使い、お客様に覚えていただきやすいようにしています。 また現在、とても便利と感じているものは、ギャラクシーのタブレットです。ダイアリー位の大きさなのでお客様と映像や情報を共有しながら会話ができるサイズで助かっています。

勉強中の後輩へ励ましの言葉

この度のお客様にも申し上げましたが、資格を取ってから慣れるまではやはり場数を踏みながら勉強することがとても大事だと思います。そのためには、すぐに高い報酬を期待するのではなく、自分に見合った報酬(無料はだめです)でどんどん積極的にアプローチすることだと思います。営業、広報活動、投資も必要です。そしてある一定場所のエキスパートを目指し、徐々に場所を広げていくのはいかがでしょうか。 私はまず地元である京都の銀閣寺辺りから始め、裏道も店もすべて足を運ぶことで制覇しました。下見は自分への投資です。広島、長崎、金沢、高山なども自費で行きました。
更に仕事を受ける度に数カ所の新しい情報収穫はもちろんのこと、その中には地元の人も推薦するお店、レストラン、バーも見つけてきます。行ったことがない場所への案内依頼も進んで受け、そのために下見に行きましたから、一度目のガイド報酬は下見代と食費で消えます。しかしそれらの情報も自分の幅広い知識となり、無駄にはなりません。最後に、英語(または外国語)はスムーズに、わかりやすい言葉で、気楽に話せるまで練習してください。難しい表現よりもすらすらと話せることが重要ですが、これは毎日話すことからしか上達しません。一人でも続けて15分話す練習を日に数回してください。内容は今自分がしていること、しようとすることを英語で表現するだけでいいと思います。
皆さんと私もこれからも頑張ります。

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