« 私の通訳ガイド物語トップへ

高橋和美さん

高橋 和美さん

富士アカデミー
2006年度合格者
通訳ガイド免許番号
(登録番号) EN00477号

自己紹介

短大を卒業して就職したのが造船所の外国新造船営業課です。入社2年後に米国の船会社であるNational Bulk Carriers Inc.に出向しました。ここでは技術部の部長(アメリカ人)の秘書として働きました。日本人より米国人やヨーロッパの人達のほうが多い職場でした。当時の私の英語力はとてもお粗末なものでした。それで毎日ラジオ英会話を聞き 週末は英語の勉強に通いました。約10年ほど働いて家庭に入りました。結婚して10年ほどして主人が豪州(シドニー)に五年間赴任することになり家族で行きました。これはとても幸運なことでした。それから兵庫県に来ました。
英語の勉強は資格を取るため無料、有料ともいろいろな所に通いました。とにかくスローな私ですが英検1級と通訳ガイド試験に合格するまでやりました。いまは週1回英語ボランティアの会の勉強会(NHKラジオ実践ビジネス英語を家で聞いて行って会員が当番でリーダー役を行う)と月3回五人でカナダ人の先生につき順番に自分達の持ってくる記事の読解の勉強をしています。(ビジネス英語は今の世の中の動きがよくわかり英語だけの勉強ではなくとても役に立っています)それから自分の仲間を持つということは良い励みになりますのでおすすめです。これらの勉強会は姫路で行っています。

<私のモットー>
諦めなければ夢は実現する

旅行の概略

日程: 2013年11月28日(木) 京都半日ウォーキングツアー
お客様: シンガポールからの3名
訪問箇所: 金閣寺、龍安寺、八坂神社見物のあと祇園で買い物

ガイディングの実際

京都へは下見に2回行きました。その時の龍安寺と実際のガイドの日の28日は天と地ほども違いました。自然の力と京都の奥深さの絶妙なバランス、素晴らしかったです。11月28日前後の京都は紅葉の見事な時期です。

私は静かな龍安寺を先に見てもらいそれから金閣寺を案内して河原町あたりに移動して、昼食それから買い物、そして祇園へ行き最後に八坂神社で締めくくりを予定していました。

実際は龍安寺石庭と鏡容池の周りを歩いて1時ごろになりました。金閣寺の前にお昼(寿司と刺身大好き)を回転寿司ですませて2時過ぎに金閣寺に到着。午後の金閣寺がこんなに素晴らしいとは!これまでに案内した金閣寺の中で一番最高の姿でした。午後の光をあびて光る金閣寺、水面に写る姿も黄金にきらきら光ってこれぞまさに西方浄土です。写真を沢山撮られました。龍安寺も金閣寺も黄色と濃い赤のもみじと緑で彩られていました。これ以上の秋景色はないでしょう。とても喜んでいただけました。春に咲くしだれ桜の木も、あちこちに見えて春もまた美しいことを伝えました。
シンガポールからの中国系の人達でしたので東洋文化圏のことは共通しており理解してもらうのも簡単でした。例えば池のオシドリ(ちなみにマンダリンダック)、大文字の送り火(クリスチャンのご夫婦と仏教徒の女性でしたが)法皇、鯉魚石の滝などのことです。シンガポールのマーライオンが風水により移動されたと聞いたと話すとそれは理由は知らないけど風水の事は知っているとか。仏教と西方浄土、ハスの花、虎の子渡し、なんでも簡単に通じあえるものでした。

予定の祇園での買い物は明日自分達でするから(日本に到着して四日間レンタカーをかりで高山白川郷をまわり天龍寺も自分達で見物されていました)この京都ウオーキングツアーは自国の旅行社の提案に従ったものだそうです。3時45分のバスで祇園にむかいましたが一度ホテルに帰りたいと途中で予定を変更されました。

ハプニング

三条京阪行きのバスに乗ったので終着駅で停まると安心して京都の歴史を夢中になって話していました。ところがバスはすぐに次の循環の運行に。あわててバスを降り地下鉄駅に。
市役所前から3駅で蹴上駅です。4時45分地下鉄駅にてガイド終了。

新たな発見

龍安寺は応仁の乱の東軍の将、管領細川勝元が禅の修行のため寺地を譲り受け創建したもの。
西陣織りの西陣は東の陣にたいして西の陣という意味。

面白い質問・意外な質問・難問・珍問

このツアーで特に準備したこと

このツアーで特に配慮したこと

旅を終えた感想

私は京都千年の歴史とガイドする場所の関連、自分達日本人は何時ごろから着物から洋服の生活になったのか歴史の移り変わりとの関連を結び付けてお話するようにしています。
今回も応仁の乱の世継ぎ問題から戦国時代にまで発展したこと(下剋上の世界)、関ヶ原の戦い、平和な江戸時代、そして日本の開国と明治維新とつなげてうまく話すことができたと思います。

下見をしても弱いのがバスと地下鉄など利用の土地勘。私はもっと一日中バスや地下鉄に乗ってみる必要があります。

お客様は40代前の人達でした。ガイドの説明をよく聞いていただけてガイドも楽しかったです。
道々桜の木の落ち葉がよい堆肥になるとか、今年の夏は異常に長く暑く急に冬がやってきたことや、農作物の話、京都の着倒れ、大阪の食い倒れとか。それでは大阪のほうが食べ物は美味しいのかと質問を受けました。京都の水と京野菜、そして京都には本格的な京料理の店がたくさんあることなど話しました。 なんといっても素晴らしい自然の力と京都の歴史の奥深さに助けられてガイドした一日でした。

Short Essay

イギリスGeorge 6世(兄Edward8世の退位後即位)の映画でstammerという言葉が何度もでてきましたが 金閣寺が放火で焼失した原因もこのstammerが関連したと話しました。
三島由紀夫の金閣寺をまだ読んでおりませんが 早く読まなくてはと思いました。

勉強中の後輩へ励ましの言葉

自分の目の前の事を一生懸命にやること。その各一点毎のことがあとで全部つながって自分の役に立つ。 仕事を頂くたびに新しく学ぶことがあり発見がありとても幸せです。
いつもガイドを終える時、自然と握手してお別れするのですが、いままで嫌なひとに出合ったことはありません。 日本にまた来ていただける人達だと思っています。
私はガイドになれるまで時間がかかり長い道のりでした。
資格をとってからも自信が持てなくてガイド研修ばかり受けていました。思い切って一歩前へ足を出す勇気もなかなかなかった私です。でも今はガイドをやり終えた後の充実感、満足感は準備でもがいた後だからいっそう深く感じられます。

« 私の通訳ガイド物語トップへ このページのトップへ