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田村さん

田村 憲司郎さん

富士アカデミー2006年度
合格者
通訳ガイド免許番号
(登録番号)第EN02110号

自己紹介

在職中は電子機器・システムの技術者。二十年ほど前から、東京在住の外国人を含む電子技術に興味を持つ人達の同好会に入り、英語による月一回の定例会に参加している。
趣味は旅行、野球他スポーツ、音楽鑑賞。

<私のモットー>
親しみをこめて、観光スポットの一方的な説明に終始するのではなく、一期一会の双方向のコミニュケーションを楽しむこと。

旅行の概略

Fuji Academy Tours


日 程 平成12年11月23日(祝)、9時〜13時
コース 明治神宮―皇居―浅草
お客様 日本人男性1人、女性1人。
この内、男性の方は英検1級の資格保持者であり通訳案内士の1次試験免除、
12月初旬の二次テストに向けて準備中。
女性の方は残念ながら今年の1次試験に合格出来なかったものの、二次テスト
の準備も先行させておきたいとのことで今回のツアーに参加。

ガイディングの実際

ツアー開始時点からあいにくの小雨であったが、コースの概略説明のあと、Don't hesitate to ask me anything about an interview test of the tour guide.と言って、二次テストに関する質問があればしてもらうよう促し、まずは明治神宮へ向かう。 鳥居をくぐって玉砂利の道を歩く。
明治天皇と明治神宮の説明をしながら、逆にこちらから道に敷かれている「玉砂利」についての説明を求めてみた。侵入者の検知のためと答えてくれた。もうひとつの意味に、purifying power があると信じられているので、神社や皇室関係の施設構内などに敷かれていることを伝えた。
そのほか歩きながら二次試験の予習になるような、例えば、「日本の歴史上重要と思われる事件」などを問いかけてみた。男性の方は「関が原の戦い」、女性の方は「第二次世界大戦」と答え、それぞれ的確な返答をしてくれた。ここでの「おみくじ」はいわゆるfortune telling paper ではなく、明治天皇と昭憲皇太后が創られたoracle / ethical thought が記されたものであることを説明。
女性の方はそのことを知っていた。
11月23日は「新嘗祭」の日で、農産物の販売なども行われており、雨にもかかわらず朝から多くの人が訪れていた。 地下鉄で大手町へ向かう車中で雑談、二次試験の練習をしながら行く。
男性の方は金融関係の仕事をしており、英会話学校に通ってpublic speechの訓練中。女性の方はITビジネスに従事しており、以前、英国留学の経験があるとのこと。
それを知ってお二人とも自然な会話ができていると得心した。

[皇居東御苑]
雨は幸いほとんど上がり、大手門から入り、三の丸尚蔵館内を見、隣の売店で休憩。
同人番所―百人番所−二の丸庭園―梅林坂−天守閣跡へ。ここで天守閣イメージ写真を見せて説明。そのほか本丸跡、桃華樂堂、宮内庁雅楽部、武道館などを見ながら説明。
汐見坂を下り大手門から出て、巽櫓―桔梗門−坂下門前を通り二重橋へ。事前に宮内庁へ申し込んでおけば、宮殿周辺など皇居内の一部をまわる約一時間の衛士によるツアーがあることを話す。
浅草へ向かうべく地下鉄の入り口近くで、第一生命ビルを見ながら終戦後GHQのマッカーサーが6階で執務していたことを説明。

[浅草]
休日なのでかなりの人出がある。改装した「浅草観光情報センター」は1階が総合案内と外貨両替所、地下にトイレ、上階に浅草に関する展示、イベント会場、などになっており、最上階にはオープンカフェがあって、そこからの眺望がすばらしいことを伝える。雷門ー仲見世ー伝法院入口−宝蔵門―本堂−浅草神社―二天門と進み、ツアーを終了。

ハプニング

新たな発見

面白い質問、意外な質問、難問、珍問

道すがら「外国人訪問客から日本に関してどのような質問を受けたことがあるか?」と聞かれ、平均年収、歩道に黄色に色分けされている部分の意味、などについて話した(このほか、住宅の購入価格、ガソリンの価格、国会議員数、仏教と神道の違い、天皇と将軍の違いなどを聞かれたことがある)。

このツアーで特に準備したこと

このツアーの参加者は通訳ガイドの二次試験対策で参加される方が多いと感じており、今回も事前に日本人の参加者であることを知らされていたので、試験に出そうな質問を30項目ほど用意した。

このツアーで特に配慮したこと

二次試験対策の質問を投げかけて参加者が言いよどんだときなど、さりげなく助け舟を出し、落ち込んだりすることなく、逆にモチベーションを高めてもらえるよう心がけた。

旅を終えた感想

参加者の方々は、通訳ガイド二次試験に対する準備はほぼできており、英語でコミニュケーションすることに慣れているので、途中、観光以外のいろいろな話題についても話ができ、アジア系の訪問客を案内している感じで、楽しく、有意義なツアーができた。

私のお勧め観光スポット

伝法院はふだん開放されていないが、昨年特別公開された際、絵馬堂、日本庭園、茶室などを見学し、ちょうど枝垂桜が満開の時期だったので印象深かった。来年も「東北大震災復興祈願(第二回)」という名目で3月末から5月初めまで特別公開されることを伝えた。

Short Essay

地域社会の国際交流活動グループに参加し、いろいろなイベントのお手伝いをしていますが、昨年1月に行われた「初釜」の席でお茶の先生が言われた、「籠に乗る人、担ぐ人、そのまた草鞋(わらじ)を作る人」という言葉が心に残っています。
つまり、人はいろいろな方たちに支えられて生きているということ。
例えば、ガイドをする毎にゲストの方が我々に更なる向上心を沸き立たせてくれていることを感じます。

勉強中の後輩へ励ましの言葉

自分がガイドになったつもりでゲストにツアーを楽しんでもらうことをイメージしながら、モチベーションを維持しつつ勉強を続けて下さい。

I will keep my fingers crossed!

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