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戸崎さん

戸崎 雄一さん

富士アカデミー2005年度
(2006年1月)合格者
通訳ガイド免許番号
(登録番号) 千葉県第1027号

自己紹介

2005年6月にサラリーマンを卒業したので合格のタイミングとしてはちょうどよかったと思います。退職前の10年間は毎年、年7ないし8回の割合で国際会議に出席していた上、その前5,5年は英国で駐在勤務をしていたので実践英語は全く苦にならなかったのですが、ガイド試験の筆記の部ではずいぶん苦労をしました。2006年1月にやっと合格証を手にしたところです。ところがその年の秋から英検1級保持者は英語の筆記試験免除となりちょっとがっかりしました。というのは私は既に英検1級を1993年に取得していたからです。とはいえ富士アカデミーで叩き込まれた英語の知識はすばらしいものがあり、英検1級の何倍もの実力が身についたものと思います。したがって損をしたという感覚は持っていません。

合格以来知念先生の紹介でガイドを6回経験し今回が7回目となります。何度同じところを案内しても年代や面積などの数字を覚えるのは大変で、ガイドをする前日には丸暗記を繰り返すようにしています。

<私のモットー>
長年培ってきた知識、経験、語学力を駆使して単なる観光ガイド以上のものをお客様に提供し、日本をよく理解し、楽しんで帰っていただきたいと考えています。

旅行の概略

日程: 2009年2月28日(土) 富士アカデミーツアーズ直営第1号 富士箱根ツアー
お客様: 富士アカデミー卒業の合格者1名
在校生1名、富士アカデミーツアーズ事務局員1名 合計3名
ガイドを含め、乗客4名に定員25名の中型バス
訪問箇所: 9:00 富士アカデミー前出発
首都高速〜東名高速海老名サービスエリア(手洗い休憩)〜富士スカイライン2合目
(休憩)〜桃源台(昼食)〜早雲山(ロープウエー乗車)〜大涌谷(大地獄見学)〜
桃源台(海賊船乗船)〜箱根町(下船後バスへ)箱根新道〜小田原厚木道路〜
東名高速海老名サービスエリア(手洗い休憩)〜
19:20 新宿駅前到着

ガイディングの実際

出発後首都高速で若干の渋滞があったが、その間、世界における日本の地理的位置付け、首都圏への人口密集と平野部の少なさ、江戸、東京の歴史、東京オリンピックと首都高速、新幹線のサービス開始時期の関連説明。東名に入り富士山の高さ、登山ルート、噴火口の大きさ 名前の由来、300年間爆発していないが活火山であることなどの説明。 御殿場市中心部を過ぎたあたりから小雪で周りが見えず、富士スカイライン手前の陸上自衛隊前でバスにチェーン装着、スピード一段とダウン。

2合目駐車場11:45到着、30分休憩。富士山はまったく雲の中2合目から桃源台まで約1時間。
その間ちょっとしたクイズ遊び。箱根の説明、富士、箱根、伊豆は3箇所に分かれているが同じ火山帯でつながっていること、箱根山はもともと円錐状火山(conical volcano)であったが、のちに中央部が引っ込み大きなカルデラができ、その中に芦ノ湖、小火山、高原、渓谷ができたこと、大涌谷は箱根で見られる唯一の火山活動部分であることなどを説明。

昼食は船乗り場のセルフサービス食堂で。昼食後早雲山までバス。そこから大涌谷駅までロープウエーでバック、バスは空のまま大涌谷駅で待機。ロープウエー下車後大涌谷の温泉たまごを作っている地獄谷へ全員で登山。バスに戻り桃源台へ、海賊船乗船。船内は暖かいが外はものすごい風と寒さ。船内で箱根の歴史や九頭竜神社の説明あり小田原下車の人はなく全員新宿で下車ということなので箱根新道、小田原厚木街道、東名高速へ。海老名サービスエリアで休憩後、まっすぐ新宿へ。
渋滞箇所で簡単な手品を披露。

ハプニング

お客さんは全員慣れたものでハプニングといえそうな事案はなかった。

新たな発見

大涌谷駅から地獄谷への若干の登りは慣れている人にはたいしたことはないが、不慣れな人のことを考えて少しゆっくり歩き、上まで行きたくない人は途中で引返してもらうのも一案である。

面白い質問、意外な質問、難問、珍問

(1) 富士スカイラインで視界が悪くなり始めたとき、周りにぼんやり見えている霧のようなものは何かときかれ、霧であろうと答えておいたがフロントグラスについた水滴をよく見ると小雪であった。

(2) 富士山は活火山か休火山かの論議の中で、それでは休火山の例を挙げてほしいと言われ、自信がないまま北岳を挙げたがはたしてどうか。

(3) 芦ノ湖の名前からすると周りに芦があるはずだが今でもあるか。すすきはどうか。

(4) 箱根は江戸時代から関所で有名であるが、温泉宿や観光が盛んになったのはいつごろからか。

(5) 帰りの小田原厚木街道で、英語の上達方法を聞かれ、単語の数を増やすしかないであろう、そうすることによって、今までいやいやながら続けていた悪循環から英語が面白く感じられる良循環に方向転換ができるのではないか、学問に王道なしと答えたが。

このツアーで特に準備したこと

富士、箱根の再学習のほか、富士アカデミーツアーズ直営ツアー第1号であることにかんがみ、中身の濃いものにするよう心がけ車内説明は聴覚だけではなく視覚に訴えることにも配意した。
そのため車内で大判地図をつるす棒、日本全体、神奈川県、静岡県、箱根地方の地図、富士山、箱根山の構造図、指さし棒を用意した。
下車時、次の発車時間を示すための大きな模型時計、外歩きのためのバナー(特に目立つもの)も用意した。

このツアーで特に配慮したこと

今回のお客さんはガイドの卵でセミプロであるので失敗のないよう、説明の正確さはもちろん説明方法、わかりやすさ、質問のしやすさなどに配意した。
渋滞等で退屈しそうなときのために、クイズや手品も用意した。

旅を終えた感想

さすがはセミプロ、いろいろ質問攻めにあったが、これはこちらの説明をよく理解してくれていることの証でもあるのでやりがいがあった。
帰りの首都高速は3号4号とも渋滞が激しく時間のロスをしたが、渋滞状況によっては渋谷解散も一考に値しよう。 せっかくの富士山がまったく見えなくて気の毒であったが、ぼやーっとした薄暗い雰囲気の中、小雪が舞い樹氷に囲まれた富士スカイラインも印象に残る風景ではある。

私のお勧め観光スポット

ロープウエーで早雲山から大涌谷間の後半部分は高さ130メートルのところを通過し、左下に硫黄採取所と大涌谷の噴煙がたくさん見られる。天気がよければ進行方向に富士山がきれいに見える。
床の一部が透明になっており真下が見えるのでまるでヘリコプターに乗っているみたい。
怖がる人もいるが楽しい経験である。

勉強中の後輩へ励ましの言葉

久しぶりに英語をしゃべるとはじめのうちはスム−ズに出てこない。
やはり日ごろから使う機会を作るか、口に出して発音してみるのも大切だと思う。
読むとすれば黙読より音読がよさそうだ。

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