通訳ガイド当校合格者春田 美奈子さん
2005年4月開講受講生
2007年度通訳ガイド試験当校合格者

<自己紹介>

先ほど合格祝賀会に参加してきた。まさか今年ここに参加できるとは…夢のよう。というのも航空会社にいた5年間は英語を使っていたものの退職してからはブランクもあり、合格まで3年くらいかかるだろうと考えていた。しかも富士に入学した05年の終わり頃に妊娠、翌年に出産という人生のビッグイベントが発生。つわりがひどく点滴するほどで勉強は中断。二回目の受験はお腹にいた9ヵ月のベビーと記念受験となった。出産の前後はまた勉強から遠ざかってしまう期間があった。そして今年は娘が11ヶ月で3回目のチャレンジ。無理はせず、ダメもと精神でベストを尽くそう!という気持ちで臨んだ結果合格。また今回は苦難続きで一次の発表の日に身内の葬儀で3日も家を空けていて、クタクタに疲れて帰ったところハガキに気づいた。もしやと思ったら合格してる!ビックリ。嬉しい!大変だぁ!二週間切ってる…慌てて富士の二次直前講座の問い合わせをしてどうにかグループレッスンに出席させてもらう。この時の電話受付の女性の声の優しさは不安な受験生にとって癒やしと励ましをくれる。さてグループレッスンも一歳児ママの私は1日だけの参加が精一杯。実家の母に見てもらってやっとこ参加。それ故授業は今までにない集中力が。たった一度でも客観的アドバイスはとてもありがたかった。試験当日は夫に子供を任せ試験会場へ。幸い知っている場所で少しリラックス。知らない場所だと緊張しがちな私。受付が何やら不備で揉めている様子で落ち着かない。その真横の部屋で面接だったので緊張する雰囲気もなく。あっという間に終了した感じ。笑顔でわかりやすくだけを心がけた。ベストは尽くしたので結果はどうあれあとは寝て待てというか育児に終われる日々。今度は発表当日ハガキを待ち構えるが時差があり当然来ない。私より先に夫がネットで官報を見て合格を知る。何だか信じられず合格ハガキやら祝電やら祝賀会の案内が来るまでソワソワ。祝賀会の案内を見て実感が増す。念願の祝賀会では旧友との再会や新しい人との出会いが楽しくて、やっぱり人と接することが好きで、もっと自分を磨いてこの仕事していきたいと思った。

1.1次試験英語対策

時間を取るのが困難な私がやっていた勉強法は…特別なものはない。すでに素晴らしい先輩方が細かく書いてくれている。その中で自分に合うものだけやること。この分析には時間をかけた方がいい。私の場合、出産で勉強ブランクを作ってしまったので新しい物にはあまり手を出さず、過去問と過去の授業の復習に力を入れた。この作業で今さらながら改めて富士の教材の良さに気づかされた。また時事単語の補強はたまたま見つけたジャパンタイムズの社説集最新版で半年分チェック。

2.1次試験社会科対策

社会科は富士の教科書の一問一答と過去問を繰り返した。日本史が苦手だったので、自分を楽しませようと日本史関連の楽しい文庫を読んでストレス解消。

3.2次試験対策

富士の教材(過去問中心)と英語で語る日本事象を音読、暗記。飽きたらケーブルテレビの英語放送を見るなどして英語感覚に慣れるようにした。また二次の直前授業時にクラスメートが教えてくれた予想問題も直前にやった。

4.これから受験される方へのアドバイス

実は私は優等生や几帳面な人のやり方を聞くと逆に自信をなくしていた。私には無理かもと。また海外に長く駐在したとか海外出張が多くてというキャリアの人も遠く感じた。でもいつも最前列で十数回目にチャレンジ中だったクラスメートの姿に感銘を受け、あきらめないで受け続けよう!と思ったものだ。私みたいに感じてる人、一度諦めた人、勉強ブランクのある人、妊娠出産子育て中の人に向けてこれを書いている。「あきらめずに受かるまで受け続けてみようと思うこと。」私にはこの心持ちがとても重要だったから。この体験記が少しでも役立つことを祈りつつ。最後に、応援してくれた家族、富士通訳ガイドアカデミーのスタッフのみなさま、知念先生、クラスで一緒になったみんなありがとうございます。