通訳ガイド当校合格者高木 明恵さん
2008年度通訳ガイド試験当校合格者

<自己紹介>

子育てに忙殺されていたある日のこと、通訳ガイドの試験が変わったことを知りました。合格率は20%近くになり、英検1級保持者は英語の1次試験が免除されるとのこと。幸いにも英検1級は合格していたので、朗報です。おりしも子供が二人となり、何か仕事に復帰するにしても、フルタイムのお仕事と子育てを両立するのは難しい、と感じていた矢先のことでした。仕事も家庭も大切に、ライフステージに応じてしなやかに生きていきたい。 通訳ガイドは、私にそんな生き方を可能にしてくれる一つの手助けになってくれるかもしれない。そんな思いから受験してみようと思い立ちました。

1.1次試験英語対策

英検1級に合格していたので、1次試験の英語は免除されました。ですが、合格してから思ったのは、1次試験の英語を受けて合格なさっている方々は、英単語を良く知っていらっしゃるし、ツーリズム関連の英文も沢山読んでいらっしゃるということ。やはり、努力した分、いろんな知識が身につくのだと感じました。

2.1次試験社会科対策

当時、下の子はまだ赤ちゃんで、私が机の上で勉強できる時間はほとんどありませんでした。机の上で勉強できない分、CDなどの音声教材をかけっばなしにしておいて、できるだけ多く教材に接する機会を増やしました。また、覚えたいと思う項目は、その部分を冷蔵庫のドアに貼っておき、食事の支度の際によく眺めていました。あとは、マークシートなので、あまり細かい事項を気にせず、大きな流れをつかむように努力しました。本番は、問題との相性もまあまあだったのでしょうが、高校までの勉強で思い出したこともいくつかありました。勉強できるときに勉強しておくことの重要性を、この年で再認識しました。

3.2次試験対策

社会科の自己採点がまあまあだったので、2次試験の準備をはじめることにしました。最初は、英語でネイティブの方と面接!とそれだけであわててしまう方が多いのではないでしょうか。私もそうでした。でも、通訳ガイド試験の願書を読むと、2次試験は「人物考査」とあります。つまり、受験者が通訳ガイドとなるのにふさわしい人物かどうか、ということを審査するのです。となると、まず、心身ともに健康か、人当たりが良いか、そういったところをまず見ているのではないでしょうか。なので、これもできてない、あれもできてない、と焦る前に、まず本番では、ニコニコしよう、答えられない問題があってもなにか話そう、そして楽しく談笑しよう、と思っていました。この心構えは私には良かったようです。実は、本番で思い出せないことがあって、正直に「忘れました」という一幕があっても合格をいただくことができましたから。模擬面接では、先生によってコメントが違うのが興味深かったです。面接官もいろんな方がいらっしゃるので、受け取り方は人それぞれ、そんな当たり前のことがわかりましたから。2次対策では、細かいことは気にせず、自信を持って、前向きに行くのが一番だと思います。

4.これから受験される方へのアドバイス

社会科の問題の難易度に大きな差がでているようです。自己採点で6割を切ったので、あきらめていたら、思いがけず1次試験に合格し、2次試験まであたふたしてしまった、という声を何人かから聞きました。
合格基準点はその年によってまちまちとなる傾向があるようですので、たとえ自己採点が6割にいかなかったとしても、2次試験の対策をしておかれることをお勧めします。

5.富士のよかったところ

少人数なので、生徒同士がすぐ仲良しになれると思います。そして、合格後も新人研修を開催してくださっているので、富士で知り合ったお友達の縁が続いていきます。通訳ガイドは横のつながりが大切。共に勉強した仲間と一緒に合格し、合格後も通訳ガイドとしてのスキルを高めあえるような素敵な仲間を見つけるのには最適な学校だと思います。