通訳ガイド当校合格者尾上 麻子さん
2010年度通訳ガイド試験当校合格者

<自己紹介>

英語圏ではありませんが、帰国子女です。もともと歴史に興味があり、出身は関東ですが、大学で西洋史を専攻し、京都で学生生活を過ごしました。友人も地方出身者が多く、大学からの親友は現在、隣人ですが京都出身です。様々な日本をみて回りたいという思いはいつも心のどこかにありました。
新卒で入社した会社を退職し実質一年弱、英語の専門学校に通いました。その後、ガイド試験の勉強を試みましたが、2003年当時の合格率はとても低く、その上、事務経験しかない私がガイドをするのは困難であると思い、一度は諦めました。その代わり接客や営業などの人とかかわる仕事で社会経験をつむことにしました。
その間、英語は、特にガイド試験にはこだわらず、仕事や家事の合間で、時間があるときに勉強しました。
試験制度の変更や合格率の上昇を考慮して、2009年ごろからそろそろ本気で案内士試験に挑戦しようと思い始め,2010年、デビューできる可能性があると聞き、富士アカデミーに四月生として入学させていただきました。

1.1次試験英語対策

単熟語集(1)
時事単語集(2)
模擬試験・単語コンテスト(2)
精読用英文(3)
小テスト(4)

(1)授業のはじめに必ず口答で単語の確認があります。他の生徒さんがあてられた単語、知念先生が関連づけて教えてくださった単語をすべてノートに書いて自分も覚えているか確認しました。自宅でスペル等を再チェックし、出来なかった単語をまとめたノートを制作しました。
(2)時事単語集は毎回、小テストで出題されます。しかし、一回のテストの範囲を毎回全部、暗記できなかったので、小テストにでた単語はテストが終わってから必ず覚えるようにしました。模擬試験、単語コンテストについても同様、できる限り覚えて試験には臨みましたが、本試験にでやすい単語を優先的に試験にだしてくださっていると固く信じて、出題されたものをとにかく確実にするようにしました。
(3)精読用英文については、予習時間をできるだけ短くし、なるべく授業の直前に辞書も文法書も使わず、本番と同じようにやりました。授業で解説がいただけるので、わからなかった単熟語、上手く訳せなかった個所を確認し、自宅でもう一度、訳せるか確認しました。訳はすべて授業中、知念先生が模範解答にいたるまでの経緯を説明してくださるので全部ノートに書きました。
(4)小テストも知らない単語や熟語がでてきたらノートを制作し、再度、全訳ができるか確認しました。日本事象対策として、二次対策用のテキストからも出題されるので、テキストの内容を簡単な自分の言葉に直して準備しました

2.1次試験社会科対策

[一般常識] 授業の内容と配られたプリントを丸暗記しました。過去門は一般常識の場合、あまり参考にならないと思い、過去2、3年分にとどめ、あとは新聞をみたり、テレビなどで情報収集しました。 日本史 2009年に直前対策のみ受講しました。受講時の配布プリントを丸暗記しました。(偶然うかりましたが、本来は山川のテキストなどを覚える必要があると思います。)
[地理] 独学

3.2次試験対策

一次試験については過去に勉強をしたことがありましたが、2次対策は今年度はじめてでしたので少しでも早くはじめようと思い、一次対策と平行してオプションのセミナーを週2回受講しました。二次は最後の最後まで予習も復習も十分に間に合わず、いつも必死でした。しかし、結果的に1次と2次を平行していなかったなら、合格していなかったと思いました。


セミナーでは、まず、最初に質問に対して答えを真っ先に述べることを徹底的に訓練していただき、ほんとにそのとおりだと思いました。先日、早速、研修に出させていただきましたが、卒業生の河野先輩のすばらしいガイディングを拝聴し、相手が知りたいであろう情報をいかに的確に伝えるかは最重要だと感じました。ガイドになるためそのことが二次対策で求められて当然なのです。


長く話せないことはそれほど気にせず、出来る限り的確なうけ答えを常に意識し、先生が言い直しをしてくださった表現、他の生徒さんの参考になる発言はすべてノートにとって覚えました。


二次対策を受講することで一次の日本事象問題や、英作文の対策にもつながりましたので、多くの卒業生がおっしゃるように一次対策と二次対策の同時受講を強くおすすめします。

4.これから受験される方へのアドバイス

合格して改めて気が付いたことは通訳案内士試験で求められていることはやはり将来通訳案内士になるために必要な知識だと思いました。なんでこんなことが聞かれるのか、と疑問に思ったことのすべてがガイドとして活躍するのに必要最低限の知識だと思いました。そのことに焦点をあてて考えると、無駄なことは何もないのです。
しかし、覚えることは膨大なのでその選別はプロにおまかせしたほうが早いかもしれません。

5.富士のよかったところ

  1. 卒業生を何とか最低一回は、夢をもった通訳案内士としてデビューさせてあげたいという知念先生の熱い思い。
  2. 他コース、研修の卒業生割引特典、および、努力した人に文房具や図書券を下さる心づかい
  3. 会話の弾む不思議な学校の雰囲気(?)個性的な先生方とスタッフの方々
  4. 先輩卒業生からのサポートメッセージ
    (先輩の石田さんが一次試験直前に「最後の最後までひとつでも多く単語を覚えるようにがんばった、あきらめないで」というメッセージをくださったことなど)
  5. やっぱり最後にいつもみんなの質問に誠実に対応してくださる知念先生