通訳ガイド当校合格者和合 弘美さん
2010年度通訳ガイド試験当校合格者

<自己紹介>

私は一昨年まで小・中学校で教員をしていました。専門は国語です。二十数年前、地元の国際交流協会が外国人居住者のための日本語教室を始めることになり、その講師を依頼されました。当時は英語圏の方が多く、授業は自然と英語を介したものになりました。文法事項の説明をどのように言ったらよいか考えたり、日本語や日本文化についての質問に英語で答えたりしているうちに、英語でもっと勉強したいと思うようになりました。その後、海外青年協力隊に参加し、中国で日本語教師として活動しましたが、その時も同じ宿舎に英語を教えているアメリカ人と楽しく交流することができ、英語の大切さを感じました。
帰国後はボランティア活動で、市内や県内の施設のガイドをしているグループに入れて頂き、細々と活動していました。 2005年の愛知万博では、ボランティアガイドに応募しました。当時は協力隊に行く前に取得した英検準1級、国連英検A級と中国語検定3級で、何か人の役に立てたらいいなと思っていました。万博開催直前に両親が病気になり、結局ガイドの活動はできませんでした。その頃、もっとちゃんと勉強して、胸を張って外国からのお客様に接することが出来るようになりたいと思いました。しかし、フルタイムの教員で、小学2年の娘の育児と母の介護のため、英語学校に通うことは考えられず、でも独学ではこれ以上無理と感じていましたので、何度かDMを送って頂いていた「富士アカデミー」の通信講座を受講することにしました。お電話した時に応対してくださった方が私の話をよく聞いてくださり、丁寧に説明してくださったことも決め手になりました。
2006年の12月に始めて、2007年のガイド試験の1次に合格しましたが、2次で落ち、翌年の2次も不合格でした。2009年には社会は合格したものの英語で落ち、2010年にやっと1次合格。3度目の2次試験は何とか合格したいと思いましたが、やはり通学は無理なので2次対策のCDを繰り返し聴き準備しました。
今回何とか合格でき、ほっとしています。今は、先日受けた英検1級の1次に合格できたので、2次試験に備えて準備中です。ガイド試験に合格できたことが心の支えになっています。教員をやめて学習塾をやっていますので、ガイドとして活動するチャンスを手にすることができ、うれしく思います。子どもたちにも外国人と交流する楽しさを伝えていけると思います。
ありがとうございました。

1.1次試験英語対策

空き時間に少しずつ覚えるしかできなかったのですが、夜寝る前や、疲れて読んだり書いたりしたくない時にはCDを聴きました。 私は目からより耳からの方が学習しやすいようで、単語もCDを聴いた方が覚えられたように思います。教材だけだときっときちんとやれなかったと思いますが、CDの知念先生のおっしゃることを聞いて、とりあえずCDについていった感じです。

2.1次試験社会科対策

私は怠け者で、ノートを作ることはせず、テキストに書き込んだり蛍光ペンで線を引いたりして手元に置き、細切れの時間に何度も見直しました。過去問は何度かやって、答えを覚えました。
模擬試験は再チャレンジした2009年にも受けました。試験の雰囲気がわかって有効でした。

3.2次試験対策

もっぱらCDを聴き、テキストを見て音読しました。

4.これから受験される方へのアドバイス

色々な方がおっしゃっていますが、「継続は力なり」です。 夢のように思っていたガイド試験合格ですが、時間をかけることで現実にすることができました。また、不合格でもがっかりしすぎないで続けたことで、他のことも、時間をかければ何とかなるという自信を持てたことも大きな収穫です。何というか、自分もなかなかやれるじゃないかという気持ちになれました。
これから合格を目指される方も、短期決戦ではなく、気長に取り組まれ、合否の前に自分に実力をつけていくことを考えられたら、結果は必ずついてきます。

5.富士のよかったところ