通訳ガイド当校合格者遠藤紳一さん
2014年度通訳ガイド試験当校合格者

<自己紹介>

私は現在、64才。長く、大手生命保険会社で一応マネージメントの一翼を担う仕事をしていました。現在は、家庭裁判所の調停委員として社会貢献をさせていただいています。今から11年程前、本社の部長職に就いた時、初めて、週に2~3日、6時以降、自分の時間が出来るという状態に直面しました。それまではいわゆるワーカホリックというやつだったのですね。その時、ふと定年後に何をするか?そして英語がしゃべれたらいいなと思ったのです。そこで、初めて英会話スクールの門をたたきました。今でも忘れません。レベルチェックをすると、最低、本当の最低のクラスからのスタートとなりました。それでも、一旦、英語カルチャーの世界に入ると、これが面白い。その後、それなりにはレベルも少しずつ上がっていきました。そして、定年直前となり、出来れば英語に関係する仕事を持ちたいと思うようになりました。その時、インターネットで出会ったのがTOEICでした。何もわかりませんでしたが、とにかく、TOEIC900点は希少価値があるということ。同時に英検1級も調べましたが、少しアカデミックな傾向が強いなと感じ、TOEICに集中することにしました。一応、初受験で810点をマークできましたが、それからが苦労の連続でした。以来2年余りの歳月を費やして、一昨年の夏、ようやく念願の900点、それも2回連続での900点超えを達成しました。一旦、目標を達成し、いつでも900点がとれるという自信ができると、個人的にはTOEICへの情熱はうすれていきました。これから更に、満点達成にこだわるのかと迷っていた処、通訳案内士という挑戦に出会ったのです。過去のビジネス経験、及び現在の調停委員という仕事と照らし合わせても、自分のヒューマンスキルを英語に結び付けて社会に役立てるのにはうってつけの仕事と思われてきました。その後、ネット等で色々調べた結果、御社に出会い、レッスン受講を決断しました。過去の試験内容を点検した処、TOEICで一次英語免除があるとはいえ“鍵は2次にある”と考え、そのためにも1次試験対策のレッスンから勉強する必要があるとの結論に達し、免除に拘らず、英語の1次試験対策も受講しました。

1.1次試験英語対策

1次英語免除のため、割愛します。
但し、先にも述べたように、1次対策がまさに2次対策に直結しているので、これはやはり受講しておくべきだと思います。

2.1次試験社会科対策

余り自慢したくはないのだが、小生は元来社会は得意な方で、たしかその昔大学受験のための全国模試で、日本史世界史は全国のかなり上位の成績を収めていたと思います。この試験の平均点、合格ラインが60点と聞いて、それならまあ何とかなるだろうと高を括っていました。ところが、ところが、である。シミュレーションテストを受けた処、何と地理がどう計算しても、50点台。これには正直びっくりしました。このレッスンにはとても感謝しています。それ以来、富士通訳ガイドアカデミーが提供してくれた資料は何度も学習しました。更に、地理については中学生用の教科書を購入し学習し直しました。
本校の資料、プリントはよくまとまっているので、大変役立たせていただきました。

3.2次試験対策

デネス先生、誠に親切、的確なご指導ありがとうございました。衷心からのお礼申し上げます。
本番テストに即したレッスン内容で本当に貴重なものでした。もっと回数が多ければ、あるいは多くても更に良かったものと思われます。(コストは大変かもしれませんが、充分にペイすると私的には思います。)一義的にはクラスが提供する日本事象英文を出来るだけ暗唱することをお勧めします。あの文例集はきわめて役に立ちました。
一点、リテンションについて一言申し上げたいと思います。これは私が未だ未熟なせいかもしれませんが、いわゆる、メモとりについてです。TOEICのリスニングパート3,4の先読みにも共通するのかもしれません。私の場合逐次通訳の際、メモとりをするとそれに気を取られてしまい、そもそも何を話さないといけないのか、全体の質問がわからなくなってしまうことに試験直前一週間で気がつきました。そこで100語程度の日本語であれば、ひたすら耳をリスニングに集中し、直ちに通訳することにしましたら、何とか全体の意訳は出来たように思います。但し、この方法は細部のもれが発生する可能性があるので、プロとしてはメモとりが必要なのはいうまでもありません。私にとりましては、今後の課題です。

4.これから受験される方へのアドバイス

私は現在、TOEIC目標達成後、幸い、昨年からTOEICのコーチとして採用してもらい、多くの生徒さんを指導している。
生徒さんを指導することでこちらが教えてもらうことも多いのだが、やはり多くの生徒さんを見ていて共通するのは、確かな目標を持つことの大切さだ。あざやかに目標を持つことが出来れば、夢は必ず実現する。この試験は、幅は広いし、しかも申し込んでから結果まで約1年もかかるロングランのテストだ。情熱と具体的な勉強方をいけに持続できるかが成功のキーを握っていると思う。TOEIC、通訳案内士試験対策いずれにも共通していえることだが、高レベルに達するための方策として、何といっても「多読」をお勧めする。私の場合、一昨年から、日経のかわりにニューヨークタイムズ、ジャパンタイムズを読み始めた。そして、好きなジャンルのペーパーバックを出来るだけ読むようにしている。辞書なしで読めるようになるにはかなり努力が必要だが、挑戦することを強くすすめたい。

5.富士のよかったところ

(1)何といっても、ノウハウがぎっしりつまっており、安心感がある。
(2)生徒のレベルはいろいろだが、教材の品質が素晴らしい。
(3)2次対策の授業は実践に即して大変有益なものでした。
ありがとうございました。