通訳ガイド当校合格者関 廣治さん
2014年度通訳ガイド試験当校合格者

<自己紹介>

大学ではフランス文学を専攻しました。卒業後は欧州に渡り各国を1年間、気ままに独り旅をしました。その間、決して流暢とはいえないフランス語や英語でも何とかコミュニケーションできるものだと認識しました。帰国後は商社とメーカーで通算36年間勤務し32歳の時にはドイツ(当時は西ドイツ)駐在の経験もしました。最後の10年間は人事等の管理部門を担当し、2012年12月に退職しました。退職して1年が過ぎた頃、立ち寄った書店で「通訳翻訳ジャーナル」を立ち読みしていた時に富士アカデミーの通訳ガイドコースが目に留まりました。嘗て海外の方々から日本に関する諸々について質問された時に、上手く説明できず恥ずかしい思いをしたことを思い出しました。この時に日本を訪問する外国の方々に日本の自然の美しさ、また日本の伝統や文化等の素晴らしさを的確に紹介できる通訳ガイドを目指そうと思い富士アカデミーへの入学を決めました。

1.1次試験英語対策

私は2013年12月から2014年11月までの1年間、木曜日の午前コースを受講しました。最初は英会話や英文から10年以上離れていたので慣れるまで苦労しました。英語の勉強は授業テキストの予習と復習に集中しました。

<精読用英文>
自宅での予習は辞書に頼ることなく和訳を心がけました。 先ずは全体の意味を把握することを優先し解からない単語は飛ばして読み進みました。読み終わった後に大意から解らない単語を推測して和訳を作成しました。授業にて先生の和訳と自分の和訳との違いを確認し復習では予習の時間の倍以上の時間をかけて模範解答を参考にしながら自分なりの表現で和訳を試みました。また、解らなかった単語は辞書を引いて確実に覚えるようにしました。

<小テスト>
英作文は日本事情に関する内容であることから日本に纏わる「単語」を確実に覚えることが何よりも大事です。
私は富士アカデミーから頂いた「文化・観光・時事単語集」の項目毎に整理された単語を何度も「読んでは書いて」を繰り返し覚えるようにしました。これらの単語を覚えてさえいれば文章は何とかなるように思います。また、赤字で添削され返却される答案を楽しみにしていました。毎回、新しい発見がありました。

2.1次試験社会科対策

先ず過去問題を3年分やり問題の傾向を理解しました。地理と歴史は傾向が明確であり、この傾向を意識しながら事業で配布された資料(地理)と山川教科書(歴史)を読みこなしました。この教材だけで十分だと思います。一般常識に関しては新聞を丁寧に読むようにしました。今まで気にも留めなかった芸能やスポーツ欄も意識して目を通すようにしました。

3.2次試験対策

2次試験で最も大事なことは、日本事象を日本語で確実に理解することだと思います。其々の事象を理解、整理し自分の言葉で伝えることが出来れば、あとは英語コミュニケーションの「慣れ」と「度胸」であると思います。
9月からスタートした2次対策の授業では本番形式のプレゼンテーションを通して良い準備ができたと思います。

4.これから受験される方へのアドバイス

私は1次試験の地理の自己採点においては僅かではあるが合格ラインを下回っており、2次試験については諦めていました。また、2次試験においても最初の通訳のパートでは50%以下の出来だったと思います。それでも合格できました。
これから受験される方々には富士アカデミーで学んだことを信じて自信を持って試験に臨んでほしいと思います。

5.富士のよかったところ

軽い気持ちで富士アカデミーの門を叩きましたが、スタッフの方々の優しい気配りと先生、生徒との和やかな雰囲気の中で楽しく学ぶことが出来ました。また、思いがけず、1年目の挑戦で「合格」、本当に有難うございました。