通訳ガイド当校合格者岩本 瑛さん
2015年度通訳ガイド試験当校合格者

<自己紹介>

私は中学生になってから英語の学習を始めました。当時の日本人としてはごく普通のスタートだったと思います。理工科系の大学に進学したので英語学習は二次的な課題でした。とは言え戦争に負けた日本の再生に貢献するためには工学系技術者であっても英語の習得は必須であると自覚し、それなりの努力を不断に続けた記憶があります。今日ほど英語学習機会のない60数年前、NHKのラジオ放送による語学番組を必死な思いで聞いたものです。社会人になって、1968年暮れから3か月半ばかり米国シカゴ市にある企業へ技術習得の目的で派遣されたのが初めて本格的に英語を用いて仕事をした体験でした。帰国後の日本国内での業務遂行に際しては特に英語を使う必要はなく、従って身に着いた筈の英語能力も劣化するばかりでした。10数年前に年金生活に入りましたがなんとなく日々を過ごすばかりで英語とは無縁でした。70歳になった時新たな意欲が芽生え、流行のTOEICに挑戦することにしました。二年前の10月に初めて挑戦したテストが870点だったことから、翌年(2015年)の春、急に思い立って通訳案内誌士の試験に挑むことにしました。準備期間が半年で、しかも独学で合格することは不可能だと考え、富士通訳ガイドアカデミーの社会科短期集中コースを受講することにしました。

1.1次試験英語対策

TOEIC 870点により免除

2.1次試験社会科対策

授業を通して試験では何が問われるのかが理解出来たことがよかったと思います。先生の話を聞き、テキスト教材を精読して必要とされる知識を習得しました。とは言え授業を受ければ100点が保証されるということではありません。合格に必要な点数が70点と仮定するとその内の3~40点程度の知識しか学校での学習からは得られないと思います。残りの3~40点くらいは自力で獲得しなければなりません。そのため私は近くの区立図書館に通いました。(この辺りの事情は年金生者は学習時間を確保できるので若い人より有利だったと思います。)

3.2次試験対策

試験の主たる目的は受験者の知識を確認することではないと思います。そうではなくて、英語によるコミュニケーション能力や人柄を確認することではないでしょうか。私は明るくて闊達な態度で質問に答えることにしました。事実、課題に対しては知識的技術的には50点くらいの出来だったと思いますが試験官とのやり取りは気持ち良く進んだと思います。試験官が私に話しかける際に、Hikaruと直接呼びかけたことにそれが表れていると思います。決して受け身にならず、対等な話者として振る舞うのが成功のコツだと思います。

4.これから受験される方へのアドバイス

使える時間が限られている私たち受験者は効率よく学ぶ必要があります。従って学校での授業を受けることは必須だと思います。長年の経験を持つ受験専門校である富士通訳ガイドアカデミーは傾向に即した知識を教えてくれるので最適の学習の場であると言えるでしょう。

5.富士のよかったところ

富士アカデミーで学ぶと試験の傾向と対策を知ることが出来るというのが最大のメリットだと思います。しかし乍らこれだけでは十分ではありません。授業で得た知識を足掛かりにしてその幅を独学で広げなければ合格に必要なレベルに達することは出来ないでしょう。更にもう一つ受験生がやるべき重要なことがあります。それは学校が実施する模擬試験です。これを受けることにより通訳案内士試験が安易なものでないことを実感する筈です。この緊張感をモチベーションにして続ける最後の頑張りが成功へ道となるでしょう。