通訳ガイド当校合格者宮尾研一さん
2015年度通訳ガイド試験当校合格者

<自己紹介>

中学・高校でラジオから流れる洋楽(サイモン&ガーファンクル、アルバート・ハモンドの「落ち葉のコンチェルト」など)を入り口に、ラジオ英会話などを聴いていましたが、大学の卒業旅行で米国へ約1ヶ月間のホームステイを経験したことから、国際ビジネスパーソンに憧れ、人事部門採用で内定していた企業に入社後、海外営業部への配属変更を訴え、海外顧客とのビジネスや5年間の海外駐在などで、英語に触れてきた程度です。大して上手い英語ではないが、ある程度のビジネス・コミュニケーションが出来る程度(と生徒仲間に指摘されました)。

1.1次試験英語対策

地方在住の身では通学は難しいので、2年前に富士アカデミーの通信コース(1年間)を受講しましたが、その当時は未だサラリーマンだったこともあって毎回送られてきた教材はあまり目を通すこともなく、従って答案を作成し富士アカデミーに提出することは1度もできなかったという、誠に情けないダメ生徒でした。 こんな体たらくな私ですが、2年前の試験では、社会科試験は偶然合格、英語だけが不合格でした。ここでお気付きの方もいらっしゃると思いますが、英語は身近な代替試験、つまりTOEICによる免除申請により、合わせ技で次回の2次試験が受けられるラッキーを得ました。

2.1次試験社会科対策

3.2次試験対策

1次試験勉強が通信コースで、刺激を受けつつ切磋琢磨できる競争仲間が居なかったことによる弊害を、私のようなズボラで能天気で意志薄弱な者が露呈したことを反省し、2次試験対策は思い切って毎週東京に通って受講しました。
ここでの一番のお薦めの勉強方法は、同じ受講仲間の方に教えていただいたものですが、毎回配布される5テーマの英語による説明文を単に熟読して覚えるのではなく、それらのテーマについて自分なら何を伝えたい(説明したい)のかを熟考し、自分が知っている英語を使って説明文を作成すること、(配布される説明文はあくまでも参考程度に留めるべき)です。
折角、説明文を準備され配布して下さった富士アカデミーには申し訳ありませんが、丸覚えは身に着かない、自分で考え、自分の知っている英語で構築した説明文のみ身に付いて、それこそが緊張MAXの面接時に底力を発揮できるのだ!と今でも思っています。

4.これから受験される方へのアドバイス

「通訳ガイドと同時通訳との違いは何ですか?」皆さんはこの問いに何と答えますか?
あるところで 聞いたお話の受け売りですが、その答えの1つとして、「同時通訳は自分を殺して通訳に徹するのに対し、通訳ガイドはエンターテイナーとして思いっきり自分を出してお客様に喜んでいただくこと」という言葉がとても印象的でした。 日本のことを知りたくてお金を払って下さるお客様に如何に喜んで理解していただけるか、これを追求すれば、例えば和服を着てガイドをすれば、言葉を駆使しなくとも自分を見ていただくだけで「和服」を理解していただけます。
以前ニュースで、‘丁髷’タクシーが京都でしたか、観光地で走っていて、海外からの乗客に大変喜ばれているとか。そのタクシーの運転手さんが、何と自分の髪を丁髷に結って乗車しているのです。英語で説明するだけよりも臨場感がありますよね! また、ある有名バスガイドさんは、いろいろな小道具をいつも持ち歩き、その場その場でその小道具を使いながら、ガイドをして人気を博しているとか。
特に取り立てて発音が優れているわけでもなく、さりとて語彙や知識が豊富でもなくトークがウィットに富んでいるわけでもない私のような者は、せめて小道具を使って自分の不備を補うべき、と宴会芸用の侍用丁髷かつらと相撲取り用大銀杏かつらをネットで購入、2次試験対策の授業で私の模擬発表テーマに「相撲」が当たれば即座に被ろう、本番の2次面接でもテーマによっても被ろうとポケットに偲ばせていましたが、ついぞ被るチャンスには恵まれなかったことは、ここだけのお話としてお笑いくださいませ。

5.富士のよかったところ

2次試験対策の模擬面接は、実際の2次試験に即していて、臨場感いっぱいの、同じ受講仲間の熱い視線の中、緊張感とそれに対する度胸醸成にはこれ以上無い機会を提供してくれます。是非、万難を排してこの授業を沢山受けて、恥をかき、自分の知識の無さ(伝えたいことが身に付いていない)を痛感し、勉強を重ねていければ、その先に合格が待っていると思います。