通訳ガイド当校合格者板東幸子さん
2017年度通訳ガイド試験当校合格者

<自己紹介>

結婚前までは高等学校の教員でしたが、結婚後は、インバウンド送迎やアテンド、日英のアナウンスのお仕事を単発で行っていました。ガイドのお仕事をしたい、しよう、と思ったことはそれまでありませんでした。地理や歴史にも全く興味がなかったので、自分とは無縁のものでした。
ところがある日、本当に突然思いつき、受けてみようと思い、次の瞬間にはもうネットで、学校などを調べていました。そこで富士通訳ガイドアカデミーとご縁がありました。1月の末のことでした。地理も歴史も全く勉強したことがない私には無理だろうな、と思っていました。勉強もおそらく続かない、途中でやめるだろうな、と思っていましたが、2月から勉強を始めて、3か月たった頃、今まで知らなかった事を知る面白さを感じ始め、勉強が楽しくなりました。それからは仕事の合間にコツコツと一生懸命に勉強しました。

1.1次試験英語対策

英語は難しいとは正直思いませんでしたが、語学力があっても解けない問題ですので、日本文化・日本事象を説明したテキストを1次試験の時から、順番に頭に入れていきました。これは1次試験、2次試験の両方に役に立ちました。

2.1次試験社会科対策

教材はひたすら覚えました。とにかくこれを覚えれば受かると信じ、丁寧にひとつずつ頭に入れていきました。
 地理は、国立・国定公園、世界遺産、山、川など場所がわかるので役立ちました。私は地図上に、テキストに出てきた地名、山、川、温泉地等、様々なものを全て場所を記していきました。そのようにして作った自分の地図帳を見ると、その県の全てがわかるようになっていました。それを作成するのにも、頂いた資料は役に立ちました。
歴史も同じで、教材をひたすら覚えましたし、わからない言葉、内容は、自分で調べて年表に落としていきました。確認テストや1問1答は完璧に覚えました。それは頭の中を整理するのに、とても役に立ちました。
一般常識も同様に、頂いた教材をとにかく丁寧に覚えました。
最後に、試験の1ヶ月前から、過去問をできるだけ遡って解き、過去8年分のすべての教科について自分の知らないことはすべて覚えました。データは古いので、一つ一つ調べなおして頭に入れていきました。この最後の作業も、試験には有意義でした。私は、富士通訳ガイドアカデミーで頂いた教材と過去問しかやっていません。それらを丁寧にほぼすべてを完全に頭に入れました。

3.2次試験対策

1次試験終了後すぐに、2次試験の準備に取り掛かりました。まずは、富士通訳ガイドアカデミーの2次試験対策コースを受講しました。私は、ガイド試験のことを良く知りませんでしたので、受講してよかったと思います。何をしなければいけないのか、自分のどこがいけないのか、どうやって勉強をするべきなのか等がとてもよくわかりました。これまで自分が気が付かずに発音していた変な癖なども指摘していただき、とても勉強になりました。そこでいただいた教材はもちろんのこと、過去問からも色々なトピックを拾い出して、それぞれの2分間の原稿を作りました。試験までに、全てを合わせて、130トピックくらいは用意して、2次試験に臨みました。その際にも、1次試験の時にいただいた日本文化・日本事象英文説明のテキストがとても役立ちました。それは今、ガイドの仕事をする上でも、役に立っています。
また2次試験の勉強は、今仕事をする上でもとても役に立っています。

4.これから受験される方へのアドバイス

どんな人にも可能性があります。私のように地理や歴史の知識が全くなかった人間にも可能性がありました。一年前には、こうしてガイドのお仕事をしている自分を全く想像することができませんでした。何事にも真摯に向き合い、地道にコツコツ努力をすれば、人に出来ないことはないと思っています。自分の可能性を信じて、ゆっくりでもいいので一歩一歩進んでいってください。

5.富士のよかったところ

アットホームな感じで、先生も気さくな方で、それでいて厳しいことを優しく言って励ましてくださったような気がしています。
教材もここでいただいたものしか使っていませんが、それをやれば合格しました。非常に充実した半年間を過ごさせていただいたことにとても感謝しています。これからも何らかの形で、富士通訳ガイドアカデミーさんと関わっていくことが出来ればと思います。お世話になりました。ありがとうございました。今後ともよろしくお願いいたします。